ラーメン部骨伝導
本文
ラーメン部の課外活動が始まる。
今回探すのは、骨の髄まで伝導するような超がつくほどの刺激的なラーメンだ。
しかし、唐辛子やスパイス多用と言ったものはラーメンとしてはありふれていると考えた部員たちは、「違う意味で」伝導するラーメンを探しに行った。
結論から言うと、何もなかった。
どの店も、部員にとってみれば何の変化もなく、つまらないものだったらしい。
1人が言い出した。
ならば作ってしまえばいいと。
しびれるような電気信号と、辛さと汗と電流の相乗効果。
それを極めるべく、試行錯誤を繰り返した。
完成したラーメンは、それはそれは最高傑作だった。
後に「ラーメン部骨伝導」と名がつく伝説となった。
一般人には到底無理であった。
これでもかというほどの劇薬だったのだから。
参加企画
クリエーターとして活動していくために、よりよい機材などが必要でございますわ。 ぜひご支援の程、お願い申し上げますわ。