塩対応なソルトと最期を想う海里 お題:塩人
はじめに
こちらの設定を使用しておりますわ。
本文
今日は6月23日。沖縄慰霊の日だ。
この日は、普段東京で寮生活を送っている海里も沖縄に帰ってくる。
式典後、海里とソルトの2人はビーチで寛いでいた。
「ソルト……あんたマジ塩人(しおんちゅ)だよね」
「どういうこと?」
「塩対応ってやつ。つっけんどん?な感じするもん」
「マジで言ってる~?」
「どーだろーね~……!そうだ。海里、ちょっと悩みあるんだけどさ~」
「はいはい。それってどうせ大したことないんでしょ~」
「ちーがーうー。蘭と仲良くやっていきたいんだよ……」
「はぁ…………(溜息)だから…蘭と運命の相手との関係を邪魔するなって言ってんじゃん…」
「そこだよ、そ・こ。興味なさげなとこ。何かムカつくんだよね」
「海里が勝手に盛り上がってるだけじゃん」
「ほんと塩人……」
暫く駄弁っていると、海里がこんなことを話し出した。
「あと何年たったら死ぬのかな、海里」
「またか。毎年言ってるよ、それ」
海里は自分の命日が分かる。
沖縄慰霊の日がその日だ。
たださすがに何年なのかはわからないらしい。
「思っちゃうんだよ。仕方ないじゃん」
「大概にね~」
「ソルトは心配しなくていいの?海里のこと」
「ほんと感情的だな、海里」
ソルトの返事はそっけない。
このやり取りはあと何年続くのだろうか。
あとがき
本日は6月23日。沖縄慰霊の日ですわね。
ということで、今週のお題が沖縄らしいということでショートショートお替りタイムですわ!
漸くメインキャラ47人のうちの1人、中城海里(なかじょう かいり)の登場ですわ!
海里の一人称は「海里」。ソルトや口里(マイル)も海里に合わせて一人称を名前にしていますわ。
後日メインとなる47人のプロフィールを投稿いたします故、気長にお待ちくださいませ。
長くなってしまいましたわね。
それではごきげんよう。また次の記事でお会いしましょう。