インドを編む山荘
本文
樫宮家にとって、どの国を編んでいくかは一族の命運を握っている。
樫宮家の山荘では、どの国の味方をするかの判別方法が「その国を編む」ことらしい。
インドを編むか、パキスタンを編むか。
はたまた中華人民共和国か。
樫宮家の山荘で、インド編みが始まる。
我々はインドである。
インドの味方である。
うっかりニジェールになったらだめだよ?
太陽じゃないよ?チャクラだよ?
私たちはインドだ。
チャクラの力を信じて編み続ける。
此の山荘が、インドであることを証明するために。
ところで……。
今宵の三日月は大きいな。
緑と白の旗を編むようになってしまうかもね。
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