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Mrs. GREEN APPLE 若井滉斗とSUPER BEAVER柳沢亮太
私が好きなバンドのギタリスト
ギターが好きなのでギタリストに惹かれるのもあるが、その奥にある人間性も含めこの2人の演奏を聴くと、やっぱいいなと感じる。
ミセスのライラックは、曲自体が全て良いのは言うまでもないが、曲中で特に好きなのはイントロのギター。
イントロの13秒のギターソロを聴くだけでパワーがもらえる。
若井さんに、「ギタリストとして一つ山を超えてほしい」との想いで大森さんが考えたギターフレーズらしい。
若井さん自身も最初は苦戦したようで、その努力の末の美しいギターソロを聴く度にどれほどの努力を重ねたかが垣間見える。
さらりとこなしてしまうセンスや才能や技術のあるアーティストももちろんかっこいいけれど、
若井さんのように愚直に努力し続けられる真摯な姿勢には純粋に心が掴まれる。
ちなみに韓国語も勉強しているようで、通訳もなしで現地の方とすごくスムーズに話してた。いろんな角度から、凄まじい努力をする人なんだなあと垣間見える。
打ち込みにしたり、機械や技術に頼ってどこまでもすごいものが作れる現代で、
こうやって生の楽器と人の手だけで音を作ってくれるって改めてすごいことではないかと思う。
どれだけ難しくても心が折れそうになっても逃げずに向き合う、そして乗り越えていく。プロはかっこいい。
そのイントロにかけた努力を想像するだけで、自分の葛藤が小さく思えて、私もまだなんとか踏ん張れそうと思わせてくれる。
たった13秒のイントロだけで心を掴み勇気を与えてしまう魅力的なアーティストだ。
(しかもミセスみんな面白い!3人とも人柄がとても素敵でそこも惹かれるな)
SUPER BEAVERの柳沢さんは、ギターはもちろん、作る曲と自分に正直なストレートな言葉が好きだ。
そんな彼のまっすぐな心がギター演奏にも表れている。
そもそも私がロックを好きな理由はそのまっすぐさにある。
ブルーハーツのようにどストレートでも、スピッツのように歌詞がふんわりしていても、激しいメタルでも、一見刺激的に思える歌詞でも、
その奥には揺るがない信念や、まっすぐさゆえの不器用さや、それでも信じるべきものを信じ抜きたいという心の熱を感じる。
言ったら笑われるだろう、馬鹿にされるであろうことも
声高々に堂々と叫ぶ、そして時に矢が胸に刺さってどん底に落ちる。
負けるもんか!って、柔らかくて繊細な心を持った人間がロックという武器をまとって自分や何かと闘っている。
柳沢さんが曲に込めた言葉を聴いていると、やっぱりロックって、バンドってこれだよなと思わせてくれる。
そして、二人が奏でるギターの音色から感じられるのは包み込むようなあたたかさ。
ただ美しい音楽だけじゃない、かっこいいだけじゃない。
もっと奥に、心に深く訴えかける音楽を届けてくれる。
諦めかけてたけど、やっぱりバンドやりたいな