#7 更年期ホルモン療法はいつまで?中止を考える
更年期症状が出て3か月が経過したころから、自律神経失調の諸症状も9割以上は治まった。おかげさまで今は、婦人科医からのホルモン補充療法のホルモンシールだけをお腹に貼って元気に過ごせている。しかし、このホルモン補充療法は5か月目に入った現在も、時々不正出血のマイナートラブルがあり私を悩ませている。通常、ホルモンシールによるホルモン(エストロゲン)の補充量は、これまで自前で分泌されていたエストロゲン量の1/3程度、つまり通常の自分のホルモン1.3倍程度量に調整されることになる。医師に中止を相談してみたが、出血も普通は3か月から1年くらいで治まるので、調子が良くなっても暫くはホルモン療法を続けてはどうか、というアドバイスであった。しかし、このホルモン療法をいつまで続けるのがいいのか、ネットで調べてみても色いろな説があり迷うばかりである。とりあえず、一度中止してみて様子をみて、ダメそうなら再開してみる選択もやはりあるようだ。
http://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/HRT201603.pdf
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_67.html
迷いながらも、このコロナ禍の中、もう暫くはホルモンを補充していこうかと思い悩む日々である。もちろん、ホルモン療法によってのメリットは更年期諸症状の緩和だけではなく、心臓・血管の病気や骨粗しょう症などの予防になるメリットが最近は見直されているという。その反面のデメリット、乳がんリスク1.2倍、血栓症リスク、そして不正出血のマイナートラブルを受け止め、自分の体調に合わせた選択が必要になる更年期ホルモン療法である。
更年期でホルモン療法を始めようとしている方が身近にいたら、アドバイスしたいことは、通常、更年期ホルモン療法は数年(3年から5年)は止められないということを予め認識して始めることである。そして、そのホルモン療法をいずれやめたとき、通常の1.3倍程度のホルモン量にしていた安定量のホルモンがなくなったときには、また体調が揺らぐ可能性もあるということである。医師の指導の下に徐々に中止していったとしても、結局は個人差が大きいため試行錯誤ということなのだろう。