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パルプファンアート記念! 一年を振り返って③

こんにちは、安良です。
と振り返ってみて思いますが、パルプ小説にはファンタジーからSF、ミステリーにアクション、戦隊や現代、歴史からサイバーパンクに至るまで、あらゆるジャンルがひしめいてますね! 登場人物も、老若男女にロボット、古今東西過去未来が満載! なんとも読み手を飽きさせない工夫があって、この一年とっても楽しかったです。

スケッチについては、ザザッと描くぶん手癖が強く、ファンアートとは差があるのですが、そういった違いを楽しんでいただけたら嬉しいです。
小説を未読の方も「こんな風に読む人がいるんだなぁ」と、ご笑覧ください。もし気になる作品がありましたら、ぜひ読んでみてくださいませ♪
(タイトルにリンクが張ってあります)

それでは「スケッチで振り返る企画」第三弾、ロケット点火!


・スケッチは所々見づらい箇所があります。文字は読めるようフォントに置き換えました。雰囲気を感じていただけたら幸いです。
・作者の皆さま、ネタバレなどの問題がありましたらコメント欄でもツイッターのDMでもご一報下さい。早急に修正いたします。


疾走と弾丸

★榊かえる=サン

[note99]im1a_疾走と弾丸

『疾走と弾丸』はボリューム満点、42万字超え! スケッチした枚数もダントツで多いです。銃を手に握り込む感じ、銃床を肩にあてる重み、スコープを覗き込む緊張、サンルーフから身をせり出しての重箱狙撃……どひゃーっ! しびれるシーンですね!
(絵はどんなライフルを使っているのか推測していたときのものです)


[note99]im1b_疾走と弾丸

このシーンは小説にはないんですけど、網屋くんのイメージを高めるために描きました。なんとか格好良くしたくて、インターネットをさまよいつつスケッチを重ねたのを思い出します。……網屋くん(トゥンク////)

この方の綴るアクションシーンには、張り詰めた緊張とスピード感があってドキドキします。銃、車、格闘戦。いずれも狙いを定めたら一点集中! かと思うと、おいしいご飯でふにゃっと気が抜けて一転ホッとする。この緩急がたまらないんですよね。


東洋決死圏

★しゅげんじゃ=サン

[note99]im2a_東洋決死圏

このスケッチは、軍旗に秀吉の家紋を入れたくて調べていたものです。でもファンアートではちっちゃくなっちゃって、あんまり見えなかったんですよね。狙い通りにはいかないものだなあ( ´艸`)ムププ
そしてこの逆噴射小説(冒頭800字のみで読者をフックさせる種類の小説)は、空を飛ぶ大坂城が出現します。続きではきっと、後方から二の丸が飛んできてガッチーン!って合体して「大坂、天空の陣」みたいになるんじゃないかと妄想していました。こんな感じで、続きを勝手に楽しめるのは逆噴射小説ならではの面白いところですね!!


[note99]im2b_東洋決死圏

主人公の沙也可くんと宝具のデザインです。服装を考えながら、ニンジャのコスプレをさせてみたりしていました。

この方の小説は少年漫画のような勢いがあり、読んでいると熱い心が伝わってきて元気になります! 気づきを得たり、時には意想外な展開を撃ち込まれて、アババババッ!!と痙攣して癖になるんです。


白磁のアイアンメイデン

★タイラダでん=サン

[note99]im3a_白磁のアイアンメイデン

これは主人公ベアトリスのフルプレートアーマーのデザインを考えていた時の絵です。執事アルフレッドのイメージを入れたくて、紅茶セットをテーマにしました。左側の①も可愛らしくて気に入っているんですけど、兜が欲しいなーっと思い描き直したのが右側の②です。シュッとなってカッコよさが増した!(自画自賛)


[note99]im3b_白磁のアイアンメイデン

ザックリではありますが、地図を描いちゃいました。1ヘクスは1日の移動距離を表して……というようにはうまく行きませんでした。でもとりあえず、どの方角に何があるかを配置して、マップを見ながら世界に浸るのが好きなんですよね。

この小説はファンタジーヂカラに溢れています。敵方のドラゴニュートらに対するはオートマタ馬車! 巨大ロボットが登場する時の文字蛇や、空がひび割れ陶器の欠片のように散る表現がとても綺麗で印象に残っています。あと終盤には驚愕の展開が……ヒエーッ


出勤!中間管理職戦隊ジェントルマン

★城戸圭一郎=サン

[note99]im4a_中間管理職戦隊ジェントルマン

ジェントルマン!! パルプ小説について右も左もわからない頃に読んだ小説で、非常に思い出深いです。
必殺技のシーンではフラッシュ付きの画像が添えてあり、技名にジョークが効いていたりで楽しかったです。コードネームも、「なんでこんな名前なんだろう」と思いながら読んでいましたが、博士のバックグラウンドを知って納得!(笑)
読み終わり、「世の中で起こる問題って、元をたどれば案外小さくて妙なこだわりが原因なのかもしれないな」と感慨にひたりました。


[note99]im4b_中間管理職戦隊ジェントルマン

左はファンアート案の描き出しです。なぜかナンコツさんだけが渋くなっている……ッ 絵としては気に入っているのですが、贈り物としてはちょっと物足りないなーっと悩み描き直しています。
ハイボール大佐は、キリッとした目にするか糸目にするか迷っていました。

この小説から城戸さんの作品を何作か読ませていただきました。どの小説もここぞでドライヴするだけでなく、文章や構成が安定していてとても入り込みやすかったです!


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私はインターネットで小説をほとんど読んだことがありませんでした。あまりに多すぎて何を読んだらいいのか分からなかったんですよね。
ちょっと距離をとっていたWeb小説界隈ですが、こうしてnoteでパルプに触れて、予想外のことが起きたのです。「作者さん御本人と、その物語の話ができる!」という貴重な体験です。友達と好きな本の話はよくしますが、作者さんとなるとそうした機会は滅多にありません。

作者の皆さま、執筆や私生活でお忙しい中、本当にありがとうございました。キャラクターやシーンの絵を描かせていただいて、知見も増え、なによりクリエイトが楽しかったです! これからも創作活動を応援しています!


今回の振り返りは13作品に絞りました。他にもいろいろとファンアートを描いてきましたので、興味のあるかたはこちらのマガジンをのぞいて見てくださいませ♪


それではこれにて、一周年記念閉幕にござりまする(●´▽`●)ドドン!!
ここまで見ていただいて、ありがとうございました!


【おわり】


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