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新方式を《改造》【欧州チャンピオンズリーグ24-25】~妄想トーナメント~


「UEFAチャンピオンズリーグをもっと攻めたフォーマットに出来る

と、こちらの記事で息巻いた訳だが、

攻めるというのは、大会の価値を上げるという事。

白熱した試合が多くなるような仕掛けを作る。面白い試合が増えれば、試合数を減らしても、大会の価値は上がる。量より質という方向性で、フォーマットを考えて行きます。

「上から目線だな」

そうですね。所詮はただのサッカー好きの戯言です。

もし戯言にお付き合い頂けるのなら、来期のチャンピオンズリーグが
どのLEVELで行われるのが理想か、考えながら読み進めてみてくださいね。



LEVEL 1

何はともあれ試合数を減らす


まだ1節を終えたばかりだというのに、過密日程に対する批判が出ているようです。プレーオフが行われる2月には、どれだけ騒がれることになるのか。一度増やした試合数をUEFAは減らしたくないはずです。しかし批判が想像以上に大きければ、考えを改めるかもしれません。

チャンピオンズリーグの二つ下のカテゴリにあたるカンファレンスリーグでも、同じようなフォーマットで行われています。36クラブ参加のスイス式リーグフェーズですが、異なるのは試合数。6節終了です。

カンファレンスリーグで実績があるのだから、チャンピオンズリーグを6節にしても問題なく出来るはずです。

8節でも混戦となるリーグフェーズですが、6節はさらに混戦となります。

8節方式 順位別勝ち点取得率
6節方式 順位別勝ち点取得率

当たり前なのだけれど、見比べると中団がぎゅっと詰まった混戦模様となっています。
混戦によって消化試合が減ります。8節方式と6節方式を比較します。

$$
\def\arraystretch{1.2} %行間設定
\small
最終節前 進出・敗退確定クラブ数 \\
\small
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline  & 8節 & 6節 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} 決勝トーナメント確定 \\ 8位以上 \end{matrix} & 1.7 & 1.2 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} プレーオフ以上確定 \\ 24位以上 \end{matrix} & 11.4 & 9.9 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} 敗退確定 \\ 25位以下 \end{matrix} & 2.9 & 2.1 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} 決勝T(8位以上)確定 \\+敗退(25位以下)確定 \end{matrix} & 4.6 & 3.3 \\\hline \end{array}
$$

6節方式の場合、第6節が消化試合となるのは、3クラブ程度となります。
塩化試合消化試合は、試合の価値を下げます。少ないに超したことはありません。
総試合数は、189 ⇒ 153試合となり、リーグフェーズが36試合少なくなります。

特に目新しいことをするわけではないので、LEVEL 1です。

LEVEL 2以降は8節でも6節でも出来ますが、6節推奨です。
以下、LEVELが進む毎に消化試合は少なくなり、試合の注目、白熱度が増していくことになります。

LEVEL 2

リーグフェーズ上位クラブを優遇する


プレーオフに進出するクラブのうち、9~16位は一応シード扱いになっています。1試合目アウェー、2試合目ホーム開催の順となります。

試合自体は対等条件で行われるため、シードの利点が少ないように思います。
あるとすれば、2試合の合計得点が同点の場合、延長線及びPK戦となるわけですが、これをホームで行えることぐらいです。

えっ、それだけ?って感じです。

せっかくのシードですから、もっと優遇してあげましょう。
これまでの常識は捨ててください。

延長優遇
前後半15分、計30分の延長戦終了時同点の場合、シード側を勝者としラウンド16進出とします。PK戦は行いません。
これを延長優遇と呼ぶことにします。
下位側は不遇とします。
まとめると表の様になります。

$$
\def\arraystretch{1.2}  \\%行間設定
\small
\begin{array}{|c|c|c|c|}
\hline \footnotesizeリーグ順位 & \footnotesize次戦相手 & \footnotesize処遇 & \footnotesize会場順 \\
\hline 1~8位 & PO勝者 & \footnotesizeラウンド16 & A‐H \\
\hline 9~16位 & 17~24位 & 延長優遇 & A‐H \\
\hline 17~24位 & 9~16位 & 延長不遇 & H‐A \\
\hline 25位以下 & ― & 敗退 & ― \\
\hline \end{array}
$$


LEVEL 3

上位をさらに優遇する

LEVEL 2の優遇は、まだまだヌルい?
もっと優遇を与えてみます。
さらに順位を4位毎に階段状に分けて、優不遇に差を付けます。

得点優遇
2試合合計得点が同点の場合、シード側を勝者としラウンド16進出とします。延長戦は行いません。シード側にあらかじめ0.5点与えられているようなものです。
これを得点優遇と呼ぶことにします。

$$
\def\arraystretch{1.2}  \\ %行間設定
\small
\begin{array}{|c|c|c|c|}
\hline \footnotesizeリーグ順位 & \footnotesize次戦相手 & \footnotesize処遇 & \footnotesize会場順 \\
\hline 1~8位 & PO勝者 & \footnotesizeラウンド16 & A‐H \\
\hline 9~12位 & 21~24位 & 得点優遇 & A‐H \\
\hline 13~16位 & 17~20位 & 延長優遇 & A‐H \\
\hline 17~20位 & 13~16位 & 延長不遇 & H‐A \\
\hline 21~24位 & 9~12位 & 得点不遇 & H‐A \\
\hline 25位以下 & ― & 敗退 & ― \\
\hline \end{array}
$$

得点優遇、延長優遇を導入した場合の試合の展開がどうなるかは、こちらの記事に詳しく書いてあります。

LEVEL 2 と 3 の変更は、導入のハードルが低いです。
下のカテゴリの大会だったら、1ヶ月前に周知するだけでよさそう。
権威の高いチャンピオンズリーグじゃ、今期は無理だけど、来期の導入は簡単?

LEVEL 4

プレーオフ枠を拡大する

プレーオフは、消化試合を少なくするために導入されたと考えられます。
ならば、さらにプレーオフ枠を増やせばより少なくなります。
1~4位をラウンド16進出。29位以下を敗退。間の5~28位がプレーオフとします。

また、新たなシード優遇ルールを加えます。

勝利優遇
2試合の勝敗が並んだ場合、シード側を勝者としラウンド16進出とします。1勝1敗もしくは2引分けなら、シードが勝者です。
得点は考慮しません。
これを勝利優遇と呼ぶことにします。
少しわかりづらいので表を見てください。

$$
\def\arraystretch{1.2} %行間設定
\small
🔴上位(シード)勝利\\
⭕下位勝利  ⛔引分け\\
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline 1試合目 & 2試合目 & 勝者 \\
\hline 🔴 & 中止 & シード \\
\hline ⛔ & 🔴 & シード \\
\hline ⛔ & ⛔ & シード \\
\hline ⛔ & ⭕ & 下位 \\
\hline ⭕ & 🔴 & シード \\
\hline ⭕ & ⛔ & 下位 \\
\hline ⭕ & ⭕ & 下位 \\
\hline \end{array}
$$

LEVEL 4の優不遇は下表になります。
1試合目にシードが勝利した場合、2試合目を行う必要が無いため中止になります。そのため、1試合目をシード側ホーム開催としています。

$$
\def\arraystretch{1.2}  \\ %行間設定
\small
\begin{array}{|c|c|c|c|}
\hline \footnotesizeリーグ順位 & \footnotesize次戦相手 & \footnotesize処遇 & \footnotesize会場順 \\
\hline 1~4位 & PO勝者 & \footnotesizeラウンド16 & A‐H \\
\hline 5~8位 & 25~28位 & 勝利優遇 & H(‐A) \\
\hline 9~12位 & 21~24位 & 得点優遇 & A‐H \\
\hline 13~16位 & 17~20位 & 延長優遇 & A‐H \\
\hline 17~20位 & 13~16位 & 延長不遇 & H‐A \\
\hline 21~24位 & 9~12位 & 得点不遇 & H‐A \\
\hline 25~28位 & 5~8位 & 勝利不遇 & A(‐H) \\
\hline 29位以下 & ― & 敗退 & ― \\
\hline \end{array}
$$

順位の階段が多くなって複雑に見えますが、間違いなく上位ほど優位になります。最終節前にプレーオフ確定しても、より上位を目指すべきということになります。

ここまでプレーオフ枠が増えると、リーグフェーズはラウンド16と敗退クラブを決定するためというよりは、より良い席に座るための戦いと言えます。それを決めるのに8節も必要ない。6節で十分と考えます。

8節だと間延びして試合の価値が下がる。6節にギュッと凝縮してひとつひとつの試合の価値を上げたほうが、大会全体の価値が上がると思います。

$$
\def\arraystretch{1.2} %行間設定
\small
最終節前 進出・敗退確定クラブ数 \\
\small
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline  & 8節 & 6節 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} 決勝トーナメント確定 \\ 4位以上 \end{matrix} & 0.6 & 0.3 \\
\hline \footnotesize \begin{matrix} シード以上確定 \\ 16位以上 \end{matrix} & 5.4 & 4.1 \\
\hline \footnotesize\begin{matrix} プレーオフ以上確定 \\ 28位以上 \end{matrix} & 15.6 & 13.8 \\
\hline \footnotesize\begin{matrix} 敗退確定 \\ 29位以下 \end{matrix} & 1.3 & 0.8 \\
\hline \footnotesize\begin{matrix} 決勝T(4位以上)確定 \\+敗退(29位以下)確定 \end{matrix} & 1.9 & 1.1 \\\hline \end{array}
$$

8節と6節を比較しています。どちらも消化試合は少なくなるのですが、やはり6節推奨です。

結構無茶な変更かと思いますが、私はこれが良いと思います。
これでやったら面白いと思います。

LEVEL 5

ラウンド32トーナメント

さらに無茶をします。
4クラブを敗退とし、32クラブが次ステージ進出。プレーオフではなく、32クラブによる決勝トーナメントになります。
ただし、1回戦はこれまでの上位優遇によって試合を行います。

またまた、優遇ルールの追加です。

2勝優遇
勝利優遇の場合、下位側は1勝1分けでプレーオフ進出できたのですが、これを2勝必勝とします。1試合目にシードが勝利または引き分けた場合、2試合目は行われません。
これを2勝優遇と呼ぶことにします。

$$
\def\arraystretch{1.2}  \\ %行間設定
\small
\begin{array}{|c|c|c|c|}
\hline \footnotesizeリーグ順位 & \footnotesize次戦相手 & \footnotesize処遇 & \footnotesize会場順 \\
\hline 1~4位 & 29~32位 & 2勝優遇 & H(‐A) \\
\hline 5~8位 & 25~28位 & 勝利優遇 & H(‐A) \\
\hline 9~12位 & 21~24位 & 得点優遇 & A‐H \\
\hline 13~16位 & 17~20位 & 延長優遇 & A‐H \\
\hline 17~20位 & 13~16位 & 延長不遇 & H‐A \\
\hline 21~24位 & 9~12位 & 得点不遇 & H‐A \\
\hline 25~28位 & 5~8位 & 勝利不遇 & A(‐H) \\
\hline 29~32位 & 1~4位 & 2勝不遇 & A(‐H) \\
\hline 33位以下 & ― & 敗退 & ― \\
\hline \end{array} \\ 
$$

消化試合は、ほぼ0になります。

でも、さすがにこれはやりすぎですかね。



まとめ


フォーマットよる試合数の違いを見てみましょう。

$$
\def\arraystretch{1.2}  \\ %行間設定
\small
\begin{array}{|c|c|c|}
\hline  & 大会総 & \footnotesize決勝戦進出クラブ \\
 & 試合数 & 試合数(+PO) \\
\hline 先シーズン & 125 & 10 \\
\hline 8節 & 189 & 12(+2) \\
\hline 6節Lv1~3 & 153 & 10(+2) \\
\hline 6節Lv4 & 157~161 & 10(+2) \\
\hline 6節Lv5 & 161~169 & 11(+1) \\
\hline \end{array}
$$

これを踏まえて、来期チャンピオンズリーグはどのLEVELで行われるのが理想でしょうか?
先シーズンに戻すは、無しですよ。

6節方式でもプレーオフに進むと試合数が増えてしまいますが、やむおえないと思います。先シーズンより確実に試合の強度、面白さが上がります。

その分、選手に負荷がかかるわけですが、悩ましいところです。

私の考えとしては、量は少なくてもいいから濃い味のものが食べたい。
薄味のものは、たくさん食べられません。
あっ、塩味は要らないです。


戯言にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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