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秋春制移行期のハーフシーズンはどうなるか考えてみた【2026J1】~妄想トーナメント~


2025年も明けて、新しいシーズンに向けて準備が進められていく。
発表された日程や、選手の移籍情報を見ながら、今期はどんな戦いを魅せてくれるのかと、リーグ開幕を楽しみに待ちわびる時期である。

それも、今年まで。Jリーグは2026年から秋春制に移行する。
来年の年明けには、これまでと違う雰囲気で開幕を待つことになる。

秋春制のリーグ開幕は、8月からとなっている。それまで半年以上の期間が空くが、この移行期間には、特別大会を行う事がJリーグより発表された。

特別大会は、移行期間だけの1回限りの大会。昇降格も無いため、通常のシーズンとは異なる、お祭りのようなものと捉えていいだろう。


移行期間には、J1リーグ特別大会と、J2・J3リーグ特別大会のみが開催される。ルヴァンカップは行われない。これまでの実績から、リーグ戦14節+ルヴァンカップ6節程度と推測すると、約20節分の試合が行えることとなる。AFCチャンピオンズリーグを勝ち上がったクラブの扱いをどうするか? という問題はあるが、それには触れないでおく。

今回はJ1リーグ特別大会について考える。

■J1リーグ特別大会 大会方式

大会方式

J1 20チームが参加

①地域リーグラウンド(全180試合)
地域ごとに2グループ(各10チーム)に分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦を行う。
※グループ分けは、2025シーズン終了後の昇降格を経て決定
※降雪地域(2-3月頃にホーム開催ができない)クラブのバランスや、同都道府県クラブができる限り同グループになるように等、調整の上で決定

②プレーオフラウンド(全20試合)
各グループの同順位同士でホーム&アウェイ方式の2試合を行い、最終順位を決定する

試合方式

①地域リーグラウンド
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合はPK戦によって決定する。
勝点:90分での勝利3点、PK戦による勝利2点、PK戦による敗戦1点、90分での敗戦0点
※延長戦は行わない

②プレーオフラウンド
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。
ただし、第2戦終了後に勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行い、それでも決しない場合はPK戦を行う。

2026年前半 シーズン移行期の
特別大会について
Jリーグ公式サイト

リーグラウンド18節、プレーオフラウンド2節、合わせて20節を要する。20節の日程が確保できるなら、かつて行われた1stステージのような、総当たりのハーフシーズンでいいんじゃない? と思わなくもないが、ホーム&アウェイで行うことを重視していると見て取れる。
プレーオフラウンドは、順位が下がるほど盛り上がりに欠けるんじゃないか
?という懸念もあるが、これも脇に置いとく。


どのような大会になるのかを探るため、2025年シーズンのクラブチームでこの特別大会を行ったらどうなるのかを考えてみた。

$$
\def\arraystretch{1.1}\small
\text{グループ分け 【案1】}\\
\begin{array} {|c||c|} \hline
\text{グループ東} & {グループ西} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & {ヴィッセル神戸} \\ \text{鹿島アントラーズ} & {サンフレッチェ広島} \\ \text{東京ヴェルディ} & {ガンバ大阪} \\ \text{FC東京} & {セレッソ大阪} \\ \text{川崎フロンターレ} & {名古屋グランパス} \\ \text{横浜F・マリノス} & {アビスパ福岡} \\ \text{浦和レッズ} & {京都サンガF.C.} \\ \text{湘南ベルマーレ} & {アルビレックス新潟} \\ \text{柏レイソル} & {清水エスパルス} \\ \text{横浜FC} & {ファジアーノ岡山} \\
\hline\end{array}
$$


地域別ということで、単純に東西に分けてみたところ、関東のクラブだけで東が埋められてしまった。グループ東は移動が楽、かつダービーマッチばかり、90試合全てが関東地区同士の対戦でいいかもしれない。収益の最大化を求めるなら、このグループ分けが最も効率がよさそうではある。だが、グループ西は同府県近隣地域の対戦がかなり少ない。

比較のために、ダービーポイント(Dpt)なるものを設定して計算してみる。同都道府県及びそれに準ずる対戦が3点、同一地域の対戦が2点、近隣地区の対戦を1点とする。どこまでを近隣とするかや、Dptを何点にするかはあくまで主観による独断だが、比較が目的なので問題は無いとする。

すると、グループ東のDptの合計は198点。対して西は61点。東と西の格差が大きい。関東に10クラブが存在する以上、この差は埋まらないのだが、改善の余地はないだろうか?
特にアルビレックス新潟と清水エスパルスは、首都圏のクラブと対戦を組みたいところだが、この東西のグループ分けでは出来ない。


というわけで地域別ではなく、同都道府県を同一グループにという最低限の条件で分けてみた。さらに前シーズンのリーグ順位により、実力の均衡を図っている。

$$
\def\arraystretch{1.1}\small
\text{グループ分け 【案2】}\\
\begin{array} {|c||c|} \hline
\text{グループA} & {グループB} \\ \hline
\text{ヴィッセル神戸} & {サンフレッチェ広島} \\
\text{ガンバ大阪} & {FC町田ゼルビア} \\
\text{鹿島アントラーズ} & {東京ヴェルディ} \\
\text{川崎フロンターレ} & {FC東京} \\
\text{横浜F・マリノス} & {名古屋グランパス} \\
\text{セレッソ大阪} & {アビスパ福岡} \\
\text{京都サンガF.C.} & {浦和レッズ} \\
\text{湘南ベルマーレ} & {アルビレックス新潟} \\
\text{清水エスパルス} & {柏レイソル} \\
\text{横浜FC} & {ファジアーノ岡山} \\ \hline
\end{array}
$$

このように分けられると推測した。どうしても東京都と神奈川県のクラブは、別グループにせざるを得ない。来シーズン昇降格の3クラブが入れ替わっても、状況はそれほど変わらないだろう。

ちなみにDptは、グループAが86点、グループBは64点。バランスはとれたが、Dptがかなり少なくなってしまった。収益を上げるという観点でいうと、マイナスだ。



ここで、持論展開。

グループ分けしないで、スイス式にすれば良いんじゃない。

スイス式は、欧州チャンピオンズリーグや、アジアチャンピオンズリーグエリートでも採用されている。この対戦形式は、サッカー界でも広まりつつある。

グループ分けを行わずに、20クラブをひとつのグループとして対戦を組む。対戦相手は、あくまでも独断と偏見で恣意的に決定。
細かい説明抜きで、対戦表を見てもらおう。


$$
\def\arraystretch{1.2}\footnotesize
\text{スイス式対戦表【案3】}\\
\begin{array} {|c|c|c|cccccccccc|} \hline
\text{No.} & {pot} & {クラブ名} & {A} & {B} & {C} & {D} & {E} & {F} & {G} & {H} & {I} & {J} \\ \hline\text{3}&A&町田&―&鹿島_2&東京V_3&FC東京_3&川崎_2&横浜FM_2&浦和_2&新潟&清水_1&横浜FC_2\\\text{1}&A&神戸&―&広島_1&G大阪_2&C大阪_2&名古屋_1&福岡&京都_2&湘南&柏&岡山_1\\\hdashline\text{5}&B&鹿島&町田_2&―&東京V_2&FC東京_2&名古屋&横浜FM_2&浦和_2&新潟&柏_2&横浜FC_2\\\text{2}&B&広島&神戸_1&―&G大阪_1&C大阪_1&川崎&福岡_1&京都_1&湘南&清水&岡山_3\\\hdashline\text{6}&C&東京V&町田_3&鹿島_2&―&FC東京_3&川崎_2&横浜FM_2&浦和_2&湘南_2&柏_2&横浜FC_2\\\text{4}&C&G大阪&神戸_2&広島_1&―&C大阪_3&名古屋_1&福岡&京都_2&新潟&清水&岡山_1\\\hdashline\text{7}&D&FC東京&町田_3&鹿島_2&東京V_3&―&名古屋&横浜FM_2&浦和_2&新潟&柏&横浜FC_2\\\text{10}&D&C大阪&神戸_2&広島_1&G大阪_3&―&川崎&福岡&京都_2&湘南&清水&岡山_1\\\hdashline\text{8}&E&川崎&町田_2&広島&東京V_2&C大阪&―&横浜FM_3&浦和_2&湘南_3&柏_2&横浜FC_3\\\text{11}&E&名古屋&神戸_1&鹿島&G大阪_1&FC東京&―&福岡&京都_1&新潟&清水_2&岡山\\\hdashline\text{9}&F&横浜FM&町田_2&鹿島_2&東京V_2&FC東京_2&川崎_3&―&浦和_2&湘南_3&清水&横浜FC_3\\\text{12}&F&福岡&神戸&広島_1&G大阪&C大阪&名古屋&―&京都&新潟&柏&岡山_1\\\hdashline\text{13}&G&浦和&町田_2&鹿島_2&東京V_2&FC東京_2&川崎_2&横浜FM_2&―&新潟&柏_2&横浜FC_2\\\text{14}&G&京都&神戸_2&広島_1&G大阪_2&C大阪_2&名古屋_1&福岡&―&湘南&清水&岡山_1\\\hdashline\text{15}&H&湘南&神戸&広島&東京V_2&C大阪&川崎_3&横浜FM_3&京都&―&清水_1&横浜FC_3\\\text{16}&H&新潟&町田_1&鹿島_1&G大阪&FC東京_1&名古屋&福岡&浦和_1&―&柏_1&岡山\\\hdashline\text{17}&I&柏&神戸&鹿島_2&東京V_2&FC東京_2&川崎_2&福岡&浦和_2&新潟&―&岡山\\\text{18}&I&清水&町田_1&広島&G大阪&C大阪&名古屋_2&横浜FM_1&京都&湘南_1&―&横浜FC_1\\\hdashline\text{19}&J&横浜FC&町田_2&鹿島_2&東京V_2&FC東京_2&川崎_3&横浜FM_3&浦和_2&湘南_3&清水_1&―\\\text{20}&J&岡山&神戸_1&広島_3&G大阪_1&C大阪_1&名古屋&福岡_1&京都_1&新潟&柏&―\\
\hline\end{array}
$$

ポット分けは、先シーズンのリーグ順位別(J1昇格組は18~20位に充当)で行う。関東の10クラブをA~Jのポットに1クラブずつ、関東以外の10クラブを同じように1クラブずつ割り当てる。No.は先シーズン順位。クラブ名の右下の小さい数字はDpt。

対戦相手の実力の偏りはわずかで、ほぼ平等とみて良い。
同一ポットのクラブ同士の対戦は行わない。これによりホーム&アウェイの18節になる。対戦相手の実力はほぼ平等と言ったばかりだが、上位クラブになるほどわずかに有利になる。しかしその差は許容範囲内とみて良いだろう。

上の対戦表ではわかりづらいので、クラブ別の対戦表で説明しよう。
このスイス式では、同一ポットに入ると両者の対戦がないだけでなく、対戦相手が被らないという仕組みになっている。数値はDpt。

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot A}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{FC町田ゼルビア} & \text{17} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{8} \\ \hline\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{0} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{3} & \text{ガンバ大阪} & \text{2} \\\text{FC東京} & \text{3} & \text{セレッソ大阪} & \text{2} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{2} & \text{名古屋グランパス} & \text{1} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{2} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{2} \\\text{アルビレックス新潟} & \text{0} & \text{湘南ベルマーレ} & \text{0} \\\text{清水エスパルス} & \text{1} & \text{柏レイソル} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{2} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

町田ゼルビアの合計Dptは17点。ヴィッセル神戸は8点。
案1と異なるのは、町田ゼルビアの対戦相手がアルビレックス新潟と清水エスパルスとなり、関東以外のクラブと対戦すること。これにより町田のDptは下がるが、新潟と清水は首都圏クラブとの対戦という恩恵を受けることになる。


$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot B}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{鹿島アントラーズ} & \text{14} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{8} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{2} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{1} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{1} \\\text{FC東京} & \text{2} & \text{セレッソ大阪} & \text{1} \\\text{名古屋グランパス} & \text{0} & \text{川崎フロンターレ} & \text{0} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{2} & \text{アビスパ福岡} & \text{1} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{1} \\\text{アルビレックス新潟} & \text{0} & \text{湘南ベルマーレ} & \text{0} \\\text{柏レイソル} & \text{2} & \text{清水エスパルス} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{2} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{3} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot C}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{東京ヴェルディ} & \text{20} & \text{ガンバ大阪} & \text{10} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{3} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{2} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{1} \\\text{FC東京} & \text{3} & \text{セレッソ大阪} & \text{3} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{2} & \text{名古屋グランパス} & \text{1} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{2} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{2} \\\text{湘南ベルマーレ} & \text{2} & \text{アルビレックス新潟} & \text{0} \\\text{柏レイソル} & \text{2} & \text{清水エスパルス} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{2} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot D}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{FC東京} & \text{14} & \text{セレッソ大阪} & \text{9} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{3} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{2} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{1} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{3} & \text{ガンバ大阪} & \text{3} \\\text{名古屋グランパス} & \text{0} & \text{川崎フロンターレ} & \text{0} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{2} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{2} \\\text{アルビレックス新潟} & \text{0} & \text{湘南ベルマーレ} & \text{0} \\\text{柏レイソル} & \text{0} & \text{清水エスパルス} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{2} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot E}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{川崎フロンターレ} & \text{17} & \text{名古屋グランパス} & \text{5} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{2} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{1} \\\text{サンフレッチェ広島} & \text{0} & \text{鹿島アントラーズ} & \text{0} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{1} \\\text{セレッソ大阪} & \text{0} & \text{FC東京} & \text{0} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{3} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{1} \\\text{湘南ベルマーレ} & \text{3} & \text{アルビレックス新潟} & \text{0} \\\text{柏レイソル} & \text{2} & \text{清水エスパルス} & \text{2} \\\text{横浜FC} & \text{3} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{0} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot F}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{横浜F・マリノス} & \text{19} & \text{アビスパ福岡} & \text{2} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{2} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{0} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{1} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{0} \\\text{FC東京} & \text{2} & \text{セレッソ大阪} & \text{0} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{3} & \text{名古屋グランパス} & \text{0} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{0} \\\text{湘南ベルマーレ} & \text{3} & \text{アルビレックス新潟} & \text{0} \\\text{清水エスパルス} & \text{0} & \text{柏レイソル} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{3} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot G}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{浦和レッズ} & \text{16} & \text{京都サンガF.C.} & \text{9} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{2} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{2} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{1} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{2} \\\text{FC東京} & \text{2} & \text{セレッソ大阪} & \text{2} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{2} & \text{名古屋グランパス} & \text{1} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{2} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{アルビレックス新潟} & \text{0} & \text{湘南ベルマーレ} & \text{0} \\\text{柏レイソル} & \text{2} & \text{清水エスパルス} & \text{0} \\\text{横浜FC} & \text{2} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot H}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{湘南ベルマーレ} & \text{12} & \text{アルビレックス新潟} & \text{5} \\ \hline\text{ヴィッセル神戸} & \text{0} & \text{FC町田ゼルビア} & \text{1} \\\text{サンフレッチェ広島} & \text{0} & \text{鹿島アントラーズ} & \text{1} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{0} \\\text{セレッソ大阪} & \text{0} & \text{FC東京} & \text{1} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{3} & \text{名古屋グランパス} & \text{0} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{3} & \text{アビスパ福岡} & \text{0} \\\text{京都サンガF.C.} & \text{0} & \text{浦和レッズ} & \text{1} \\\text{清水エスパルス} & \text{1} & \text{柏レイソル} & \text{1} \\\text{横浜FC} & \text{3} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{0} \\
\hline\end{array}
$$

アルビレックス新潟は首都圏の5クラブとの対戦となるように優遇する。
同じポットHに入った湘南ベルマーレは、その分Dptが低くなる。


$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot Ⅰ}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{柏レイソル} & \text{10} & \text{清水エスパルス} & \text{6} \\ \hline\text{ヴィッセル神戸} & \text{0} & \text{FC町田ゼルビア} & \text{1} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{0} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{0} \\\text{FC東京} & \text{2} & \text{セレッソ大阪} & \text{0} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{2} & \text{名古屋グランパス} & \text{2} \\\text{アビスパ福岡} & \text{0} & \text{横浜F・マリノス} & \text{1} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{0} \\\text{アルビレックス新潟} & \text{0} & \text{湘南ベルマーレ} & \text{1} \\\text{ファジアーノ岡山} & \text{0} & \text{横浜FC} & \text{1} \\
\hline\end{array}
$$

ポットⅠの清水エスパルスも首都圏のクラブとの対戦を組むようにする。
よって、同一ポットの柏レイソルは、案1に比べてDtpが下がる。

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize\text{pot J}\\
\begin{array}{|c|r||c|r|} \hline
\text{横浜FC} & \text{20} & \text{ファジアーノ岡山} & \text{8} \\ \hline\text{FC町田ゼルビア} & \text{2} & \text{ヴィッセル神戸} & \text{1} \\\text{鹿島アントラーズ} & \text{2} & \text{サンフレッチェ広島} & \text{3} \\\text{東京ヴェルディ} & \text{2} & \text{ガンバ大阪} & \text{1} \\\text{FC東京} & \text{2} & \text{セレッソ大阪} & \text{1} \\\text{川崎フロンターレ} & \text{3} & \text{名古屋グランパス} & \text{0} \\\text{横浜F・マリノス} & \text{3} & \text{アビスパ福岡} & \text{1} \\\text{浦和レッズ} & \text{2} & \text{京都サンガF.C.} & \text{1} \\\text{湘南ベルマーレ} & \text{3} & \text{アルビレックス新潟} & \text{0} \\\text{清水エスパルス} & \text{1} & \text{柏レイソル} & \text{0} \\
\hline\end{array}
$$

スイス式では、グループ分けによる境界線がなくなるため、近隣のクラブの対戦を多く組みやすくなる。

抽選ではなく、恣意的に対戦を決定すると、特定のクラブが恩恵を受けるのではないか?という懸念がある。しかし、案1、2のグループ分け自体が抽選ではなく恣意的に行われる。一度きりのお祭りだと考えれば、それでもいいのではないか。実力の不均衡がないことさえ担保出来ればよいと思う。


ここで、各案のDptを比較してみよう。

$$
\def\arraystretch{1.1}\footnotesize
\text{Dpt比較}\\
\begin{array} {|c|r|r|r|} \hline
\text{クラブ名} & {案1} & {案2} & {案3} \\ \hline\text{ヴィッセル神戸} & {9} & {6} & {9} \\\text{サンフレッチェ広島} & {8} & {4} & {8} \\\text{FC町田ゼルビア} & {20} & {10} & {17} \\\text{ガンバ大阪} & {10} & {7} & {10} \\\text{鹿島アントラーズ} & {18} & {8} & {14} \\\text{東京ヴェルディ} & {20} & {10} & {20} \\\text{FC東京} & {20} & {10} & {14} \\\text{川崎フロンターレ} & {21} & {12} & {17} \\\text{横浜F・マリノス} & {21} & {12} & {19} \\\text{セレッソ大阪} & {10} & {7} & {9} \\\text{名古屋グランパス} & {5} & {3} & {5} \\\text{アビスパ福岡} & {2} & {2} & {2} \\\text{浦和レッズ} & {18} & {9} & {16} \\\text{京都サンガF.C.} & {9} & {6} & {9} \\\text{湘南ベルマーレ} & {21} & {12} & {12} \\\text{アルビレックス新潟} & {0} & {5} & {5} \\\text{柏レイソル} & {18} & {8} & {10} \\\text{清水エスパルス} & {1} & {4} & {6} \\\text{横浜FC} & {21} & {12} & {20} \\\text{ファジアーノ岡山} & {8} & {3} & {8} \\\hline
\text{合計} & {260} & {150} & {230} \\
\hline\end{array}
$$

  • 案1 なるだけ多くのダービーマッチを詰め込む

  • 案2 地域分けを明確にせずに同都道府県のダービーマッチを重視

  • 案3 地域分けをせずに、近隣地区の対戦バランスを取る

案3は、案1と案2の間の良いとこどりとなっている。福岡のように近隣にクラブが少ないと、どの案もあまり変わらない。大きな恩恵を受けるのは新潟と清水。対戦を私の主観で決定しているものの、中々良い出来なんじゃないかと思っている。

実際には、案1と案2の間のグループ分けになるだろう。『調整の上で決定』では、どのように分けても不満が出そうだ。先シーズンの順位で一意的や、抽選で決まるのなら、まだ受け入れられるが。


実はJ1リーグ特別大会よりも、J2・J3リーグ特別大会の方がカオス。40クラブを4つのグループに分けるなんて、どう分けるか間違いなく揉めそう。
こっちの大会は、スイス式必須のような気がする。

これは、別記事にまとめたい。
が、かなり難航中。



よろしければ、続きをご覧ください。


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