安城真舎

小1の息子が夏休み明けから不登校になりました。不登校や学校教育について調べ、考えたこと…

安城真舎

小1の息子が夏休み明けから不登校になりました。不登校や学校教育について調べ、考えたことについて書くとともに、以前から考えてきた「学び」について考えてみたいと思います。すべての記事はテーマ別にいずれかのマガジンに分けて登録します。しばらくは整理、加筆修正しながら書きたいと思います。

マガジン

  • 楽しく学ぶ

    息子のホームスクーリング検討を機に、楽しく学ぶことについて考えてみたいと思います。

  • 電気は難しくないんです♪ ~理数系科目を学ぼう

    自分の専門分野である「電気」をタイトルにしていますが、人によっては苦手意識を持たれがちな理数系科目の学びについて書いてみます。 特に「電気」は理数系(物理専攻)の人にも苦手意識を持たれることがありますが、電気は難しくないんです。なぜなら公式をたったふたつ覚えるだけで、すべてが理解できるんです。

  • 子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか

    現在の子供を持つ親の共通の悩み、YouTube(及びネットやゲーム)との付き合いについて書いてみます。

  • 不登校を考える、そしてホームスクーリング?

    小1の息子が夏休み明けに不登校になりました。その対応経緯や不登校について調べ考えたこと、まだ決心をしたわけではありませんがホームスクーリング(ホームエデュケーション)等について考えて書いてみたいと思います。

  • 「歴史」を学ぶのは楽しい

    ホームスクーリング・ホームエデュケーションを考えることをきっかけに、以前から考えていた「歴史を学ぶことの楽しさ」について書いてみたいと思います。

最近の記事

「教科書は現代史をやる前に時間切れ」

前回、「歴史」をいつ、どのように教えるのかということについて記事を書きました。 息子が不登校かどうか関係なく、このことはぼんやりとではありますがずっと考えてきたことです。息子が不登校になり、ホームスクーリングを考えるにあたっては避けて通れない問題ですので、考えを整理する意味でも記事にしてみました。今後も引き続き考えてみたいと思います。 サザンオールスターズの「ピースとハイライト」という曲はご存じでしょうか。2013年に発売されたこの曲の歌詞に次の一節があります。 「教科

    • 「歴史」をいつ、どのように教える?

      ホームスクーリング、ホームエデュケーションとなると、基本的に親が勉強を見ることになります。何をどのように教えるのか、前例もガイドもほとんどなくまったく手探りですが親としてもっとも気になるところですが、慌てずじっくり考えていくしかないと思っています。 その点では息子はまだ小1ですのでまだ急いで結論を出す必要はないのですが、そもそも不登校やホームスクーリング等と関係なく、ずっと気になっていたことが歴史をいつどのように教えるのがいいのか、ということがあります。 まず自分自身につ

      • 面積、人口ともにトップ10に入る国は?

        息子と見ていたクイズ番組の問題から。 世界で面積の広い国、人口の多い国、ともにトップ10に入る国は? クイズ番組は録画で、放送されたのは2017年頃でしたのでデータも古いと思い、改めて調べ直してみました。なお、当時の問題では「ともにベスト5に入る国は?」でした。面積は変わりませんので、人口の順位が変わったということですね。 息子と見ながら、「今はどうかな?」「調べてみよう」となり、作ってみた問題です。ちなみに「日本は何位かな?」というのも同時に調べてみました。 答えは

        • 子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その4・一旦完結)

          子供とのYouTubeとの攻防問題。なぜ親は子供の見るYouTubeに抵抗を感じるのか。我が家の不登校事情も踏まえての経験を参考に記載してきました。書き始めてみると想像以上に長くなりましたので、いったんこの記事で区切りをつけたいと思います。 親が抵抗を感じる点、「内容」「時間」とも、子供と話し合い親としての意見を説明したうえで子供自身にルールを決めさせることが効果的、との結論に至りました。子供の「自治」を認める最初の1歩と位置付けてやってみるのがよいと思います。 ところで

        「教科書は現代史をやる前に時間切れ」

        マガジン

        • 楽しく学ぶ
          1本
        • 電気は難しくないんです♪ ~理数系科目を学ぼう
          0本
        • 子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか
          4本
        • 不登校を考える、そしてホームスクーリング?
          9本
        • 「歴史」を学ぶのは楽しい
          2本
        • 小1から挑戦!クイズパズル
          4本

        記事

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その3)

          子供とのYouTubeの攻防問題。なぜ親は子供の見るYouTubeに抵抗を感じるのか。前回の記事では「内容」について書いてみました。親は子供が公序良俗に反した「一線」を超えた動画を見ていないかどうか、見ている場合はそれを止めることは必要です。子供も話せばそのことを理解し、きちんと説明すれば「本当にダメと言ったものはダメ」ということは守りますし、だからこそ親のそばでのみ見てよいということも守ります。 ただどうしても親としては「気に入らない動画」を見るのをやめさせたくなります。

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その3)

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その2)

          どこの家でも同じような悩みを抱えておられると想像する子供のYouTubeとの攻防問題(ゲームやスマホでも本質は同じかと思います)。我が家でも「ルールを守る」ことを約束させたうえで与えたものの、子供がルールを守るわけもなく、果てしなく続く攻防にエネルギーを使い、神経を擦り減らすことに。加えて我が家の場合はそこに不登校が加わり、「学校は休んでいいよ」というのは迷いがなくても「YouTube好きなだけ見てもいいよ」とは思えず、ますますややこしい問題に…。 そこからどのように落ち着

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その2)

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その1)

          不登校かどうか関係なく、現在の子育て共通の悩みにゲーム、スマホ、特にYouTubeがあります。小1の我が子も、とにかくことあれば「ユーチューブ!」と主張、親子攻防紆余曲折ありましたが、今は「8時30分から17時30分までの間で好きな時間に3時間」で概ね落ち着いています。とはいえ親としては、毎日時計を気にして朝の8時30分になればYouTubeを見始め、まず3時間は見るというのを横で見ていると(約束通り11時30分には自分から切り上げます)、もやもやした気持ちになるのは正直なと

          子供の見るYouTube、なぜ親は抵抗があるのか(その1)

          漢字で神経衰弱

          ある動画からヒントを得て、漢字で神経衰弱パズルを作りました。 1枚が5センチ角程度の正方形になるように印刷して切り取り、厚紙で作ったカードに貼れば完成です。 遊び方は神経衰弱と一緒ですが、同じ文字を引くのではなく、反対の意味になる漢字のセットを引くというゲームです。最初は神経衰弱にしなくても、全部表面にして反対の意味のセットはどれかな?という遊び方でもOKです。 ポイントは奇数枚にしてひとつ余るようすること、どれともセットにならないジョーカーのカード、もしくは2通りの組

          漢字で神経衰弱

          学びの大切さを説明できるだろうか?

          前回の記事の結論で、親としてしなければならないことは、子供に学びの大切さを教え、学べる環境を整えること、と書きました。そしてそのためには「学びの大切さ」とは何かを親自身がもう一度考えなければならない、と。 そして書きながら思ったことは、「学びの大切さ」を説明できるだろうか、ということです。 二十数年前、大学を卒業する際に研究室の教授から頂いた言葉を今でも覚えています。それは「人間、一生勉強だ」との言葉。研究室の卒業前の飲み会(大学で言う「追い出しコンパ」)の席で、教授が卒

          学びの大切さを説明できるだろうか?

          学校教育という制度は限界?

          不登校について学ぶと必ず「学校教育の制度が古い」という意見に出会います。前回・前々回の記事で触れたNHKの番組でも「公教育のあり方、従来の学校教育の仕組みが壁にぶつかっている」と問題提起されていました(ただしここでは一斉授業をその例として口頭で挙げたのみでその後の深掘りされた言及はありませんでした)。 同じ地区に住んでいるという共通の範囲の子供が、6歳という共通の年齢になって一斉に学校に集められて、共通の教科書とカリキュラムの勉強をし、学校生活という共同生活をする、改めてこ

          学校教育という制度は限界?

          NHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」(その2)

          1月27日(土)放送のNHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」(詳しい番組の内容は下記を参照ください) 不登校の現状についての内容は概ね違和感なく、NHKで取り上げられるということはある程度コンセンサスが得られていると捉えてよいでしょう。 前の記事に引き続き、その内容について振り返ってみたいと思います。 海外の事例として、韓国の「代案学校」、フランスの「エデュケーター」について紹介されました。いずれも初めて知る内容で、もちろん教育事情は各国でまったく異な

          NHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」(その2)

          NHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」(その1)

          1月27日(土)放送のNHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」を見ました。詳しい番組の内容は下記を参照ください。 まず大枠として不登校の現状について ・不登校の定義 ・小中学生の不登校児童・生徒は現在30万人に迫る  (特にここ数年で増加の勢いが増える) 不登校の考え方として ・「学校に戻す」から「学びの機会を作る」へ  (文部科学省が指針を示す) しかしながら現状として ・現実的に不登校の児童生徒の学びの場は確保できていない  (民間のフリースク

          NHKSP「”学校”のみらい~不登校30万人から考える」(その1)

          アルファベットの共通点は?

          次のアルファベットの共通点はなんでしょうか?

          アルファベットの共通点は?

          もしホームスクーリングをするなら、何を学ばせればよいのか

          もしもホームスクーリングで進めると決めたのであれば、何を学ばせればよいのでしょうか。 学校に行かなければ当然、授業を受けることができません。宿題やプリントをやるだけで授業の代わりになるものではないでしょう(一時的な欠席ならともかく)。そもそも宿題やプリントをするだけで授業を受けるとの同じ効果があるというのなら、学校での授業の必要がないということになります。不登校が始まった当初、学校の先生(担任・支援担当)と話した際には、授業と同じ内容を教科書で進めてもらえれば、とのことでし

          もしホームスクーリングをするなら、何を学ばせればよいのか

          いまの教育に欠けているもの

          息子が学校に行かなくなって以来、不登校関係の書籍や記事を読んだり調べたりしています。すると、不登校問題と合わせて必然的に知ることになる話題に、次のふたつの問題があります。 ・学校現場で働く先生方の労働実態の問題 ・学校教育の在り方に限界が来ているとの議論 一つ目はいわゆる「給特法」の問題(これまでも聞いたことはありましたが改めて詳しく知りました)に代表される「先生が忙しすぎる」問題。労働時間だけの問題ではなく、そもそも管理者(校長等)が先生に業務を命令する仕組みになってい

          いまの教育に欠けているもの

          「授業がつまらない」

          息子が学校に行かなくなって4か月以上がたちました。自分の中では結論は出ているような気がします。もう、息子は学校には行かないだろうと、無理に学校に行かせるより息子に合った勉強なり体験なりを模索しながら家で教育する、いわゆるホームスクーリングがよいのではないかと。 もちろん相当に困難であることは想像できますし覚悟もしなければとならないとわかっています。親自身がどうすればよいのかわからない、少なくとも正解のある可能性がある選択肢が用意されていない。自分自身が、用意された正解を探す

          「授業がつまらない」