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隣の芝が青く青く見えてしんどい時に読む


隣の芝が青く青く見えて仕方がない時がある。そんな時は決まって自分にないものを数え始めてしまう。


あれもない、これもない。


理想とは程遠いと落ち込んでしまう。とても悲しい気分を抱えてごろりと寝そべる。あるいは体育座りになって鬱々とする。何にもならないときを過ごす。ださいな。


本当はいつでもほんのりとハッピーでいたいけれど、悲しい気持ちを抱える瞬間はやってくる。でも、いつまでも落ち込んではいられない。


隣の芝が青く青く見える気持ちをほんの少し抱えたら、手放して1歩踏み出したいから。


未来のわたしへ、落ち込んだ自分の気持ちを少しずつ整えていく問いかけや行動をここに綴ります。



今あの人が持っているものは生まれた時には持っていなかった

生まれた時は命からがらすっぽんぽんで。他には何も持っていない。羨ましく憧れるあの人も自分も。


スキルや経験、あらゆるモノ・コト。


タイミングや縁も関わってくるけれど、自分が持っている何かは自分が行動を起こして手に入れたもので。それは私もみんなも同じ。


あの人が持っているものは生まれた時には持っていなかった。そしてそれを手に入れるため行動を起こし積み重ねて、今がある。


まずそれを自覚するだけでちょっぴり楽になる。

そうか、あの人は青く見えて仕方がない「あれ」を生まれた時には持っていなかったんだ。


今のあの人と今の自分を比べるのはここでは一旦お預けしときます。


過去の自分になくて今の自分にあるもの

次に過去の自分と今の自分を比べます。なるべく細かく、なるべく具体的に書き出す。過去は3日前でもいいし、半年前でも1年前でも。

過去の自分が持っていて今の自分にないものだってあるけれど、ないものを数えることはしない。とにかくあるものを数える。


お気に入りのお店から購入して好きな作家さんの器が1枚増えた。食洗機を導入してお皿洗いが劇的に楽になった。レモンマートルの木を購入して窓辺がもっと好きになった。自身が撮りたい写真の輪郭がよりハッキリしてきた。写真の投稿枚数が増えた。朝ストレッチをするようになった。歯を磨きながら雑誌のデザインを眺める習慣が身についてきた。文字組のデザインは相変わらず難しいけれど、5mmくらいずつ取り組めている。デザインを考えている時は相変わらずしんどい(出来上がった時には楽しいけれど)でも本当に少しずつクオリティが上がってきた気がする。


上記は1ヶ月前の自分になくて2020年5月の今の自分にあるもの。本当にリアルに書き出していて少し恥ずかしい。


どんなに小さくても些細なことでも、過去になくて今にあるものがある。それは紛れもなく日々の行動の結果。少し救われたような気持ちになる。


大丈夫。持っているものもちゃんとあるんだ。


あの人が積み重ねていて、今の自分がしていないこと

一番最初にお預けした「芝が青く見えてたまらない今のあの人と今の自分を比べる」時間。ただひとつ大きなポイントは行動を比べること。

あの人が行動を積み重ねていて、今の自分が行動していないことを洗い出す。なるべく細かく、なるべく具体的に。


<あの人の行動例>毎日一眼のカメラを持ち歩いて、写真を撮る。3年間それを継続。SNSで1日に〇〇枚投稿している。(投稿時間は大方〇時)バランスよく何でも撮影しているけれど、花の写真を目にすることが多い。ポートフォリオを用意していて2ヶ月に1度更新している。


まずあの人の行動を探る。これはおそらく間違いないけど、芝が青いあの人はとにかく行動している。


そしてあの人の行動と今の自分の行動を見比べて、やってないことを書き出す。


まるごと今の自分の行動へ落とし込むのは難しい。でも工夫して調整して自分にできるサイズにして、何かしらの形でやってみる事はできるはず。

トレースするのは良いけれど、デザインや作品やコンテンツをまるっと真似してそれを表に出すのはダメ、絶対。それはダメ。見かけるけどそれはダメだ。誠実じゃない。


まず作品を作る。公開する。作った作品が集まってきたら見える形式にしてポートフォリオでも何でも作る。それを届ける努力をする。また作る。


青く青く見えて仕方がないその憧れの要素を分解して、今できることに置き換える。半歩でも1歩でも、どんなに小さくても。


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ここまで来れたら隣の芝が青く青く見えて落ち込んでいた自分は少しだけ、でも確かに進んだと思う。今できることを知っていると心は少し上向きになるんだ。


SNSを閉じて、湯船に浸かってストレッチして寝よう。大丈夫。明日はもう少しだけ元気だよ。

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< 自分を整える文章シリーズ >


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森あんじゅ AnjuMori
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