値踏みと評価:PDLB
先日、ある新しい仕事の打診がありました。初対面のクリエイティブディレクターとふたりだけで話したのですが、永田町じみた雰囲気の個室での顔合わせでした。「まあ、気楽に聞いてください」と言われ、もしかしたら神楽坂の再開発の利権か何かの話だろうかと身構えました。同年代なのにエッジのきいた政治臭がします。
当然そんな利権話ではなく、ある企業のブランドに関するヒアリングでした。私との共通の知人の近況などをなごやかに話し、美味しい食事を終えたころに「で、参加していただけますか」と言われました。ちょっとした撮影とブランディング・サポートだったので、問題なく「ぜひ」と答えました。その人はこちらには見せずにプリントアウトしたファイルを説明していたのですが、彼がお手洗いに立った隙にその表紙をのぞき込みました。
そこにはボールペンで「6月19日、Wさんと打ち」とメモが書かれています。私とのその日の打ち合わせのことでしょう。さらに「Wさんオファー予算」という文字があり、そこには生々しい金額が書き込まれていました。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。