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ウチヤマダフーヅ終業朝礼:Anizine

えー、皆さん、おはようございます。

昨今の食品業界の厳しい状況においても我が社は大きな成長を遂げており、社員の皆さんのおかげで本年も無事に終えることができました。本来ならば本社で挨拶すべきところですが、ただいま台北に視察に来ております関係でリモートにて失礼します。経営者たるもの、つねに社員と顔を見ておかねばなりません。目配り、気配り、コートはバーバリーであります。

内山田健三が創業した我が社も、来年で58周年を迎えます。来るべき60周年に向けてさらに飛躍していくために、六本木のアンテナショップ「The 食べてりあ」、防腐剤・添加物に特化した子会社「テンカーベル」を畳みまして、組織としてシェイプアップし、ギリギリの危険度マックスな経営状況を打開していく所存です。20代の社員にはわからないと思いますが、シェイプアップ、ギリギリ、マックスについては周囲の年長者に聞いてください。

総務部のナガタ部長から「年末のボーナスについて数人の社員から不満が出ている」という報告がありました。けしからんことです。仕事というものはお金のためにするものではないと私は考えています。ナガタ部長、どうぞ。

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Anizine

¥500 / 月

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。