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レンズを選ぶ:写真の部屋

「人物のポートレートは85mmなどの中望遠で撮るんだよ」と教える人がいるんですが、そういうどこにでも転がっている教条主義者の発言は無視していいです。どんなものにも汎用性がある技術、例外に対応する技術、個性を伴う技術があるので、最後の段階まで到達していない人の言葉は無価値です。優しく言うと「自分の選択を正解だと自分が信じること」ができればいいのだと思います。

私は旅に出ると、だいたいふたつの選択肢を用意します。今はどんな状況でもほぼ対応できるSONYのα1を使っていて、それには標準域(50mmなど)の単焦点レンズをつけていることが多いです。ライフルの役割です。それと街の中では広角の24mmなどを使いたいこともあるので、バッグには単焦点が一本。さらにあらゆる状況に対応できる散弾銃の役割がコンパクトカメラです。RX100m7だとストロボもズームもあるので、画質はともかく記録できていればという意味でこれを持っていきます。

この画角は普通は35mmくらいで撮る、典型的なスナップ写真ですが、次の写真を見てください。

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写真の部屋

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人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。