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ダジャレ供養:Anizine

誰からも反応されることなく空気を振動させただけで消えていくオヤジギャグやダジャレ。それを偶然耳にすることがあります。そんなとき「俺だけはしっかり受け止めたぞ」と思い、供養したくなります。

ダジャレが無反応で通り過ぎるとき、多くはオーディエンス側に落ち度があります。たとえば元ネタを知らない、などの理由です。ダジャレやジョークは広範囲な知識と体験を前提としていますから、知性という準備のない人に向けて発砲しても悲しい結果に終わるのです。

昨日、東京駅に修学旅行の団体がいました。中学生でしょうか。数人の女性徒を生活指導っぽいムードの40代・男性教師が呼び止めました。ひとりの生徒がやや明るい色に髪を染めていたようで「校則違反である」と指摘していました。しかし誰もが楽しみにしている修学旅行中にあまり真剣に怒るのも野暮ですから、先生も笑いをまじえて注意したように見えました。

教師が放った一言、そして生徒たちの無反応。私は秀逸なオヤジギャグを供養し、ここに墓碑銘を記したい。それが以下の言葉です。

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Anizine

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写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。