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不可能な撮影:写真の部屋
「ローリングシャッター歪み」というのがあります。高速で動いているものを撮ったとき、撮像素子に順次記録される時間が画面の中でズレることによって、写真のように被写体が斜めに写ってしまう現象です。私が主に使っているSONYの「α1」は読み出しが高速なので普段はほとんど気になりませんが、α7Rm5などは高画素機なのでとても大きく歪みます。
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カメラと被写体との相対速度で歪みが決まりますから、遠くに見えているものはα1レベルならそれほど気になりません。しかし線路に近いものは斜めになっているのがわかると思います。さて、ここで問題です。
あなたが「新幹線の窓から、電子シャッターを使って歪みのない写真を撮って欲しい」とクライアントから依頼されたらどうしますか。
SONYにはα9IIIというグローバルシャッターを搭載した最新機種がありますが、それを使わずに同じα1で撮ってみます。「どうしても斜めになってしまうんですよ」では困ります。プロフェッショナルに、撮れない写真があってはならないのです。
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手前を高速で横切る柱は、斜めになっていません。なぜでしょう。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。