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ドリカムの謎を解く:エジさんが来る
「ねえ、エジさん、聞きたいことがあるんだけど」
英語を勉強中のマスターが、エジさんにCDを渡しながらそう言いました。エジさんはこの喫茶店の常連客で、アメリカ人です。
「ドリカムですね」
「そう。Dreams Come True っていうバンド名がずっと謎だったんだ」
「謎というのはどういうこと」
「英語の決まり文句で言うんでしょ、この言葉」
「そうですね、よく使います」
「A dream come true というのも聞いたことあるんだよね」
「ありますよ」
「Dreams come true はわかるんだよ。でもdream が単数形の時にどうしてcome には s がつかないの」
「ああ、そういうことか。わかりました。確かにややこしいですよね」
「それが謎だったんだよ」
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動詞は主語が三単現(三人称・単数・現在)の場合、s がつきます。日本人にとっては主語によって動詞が変化することに馴染みがなく、わかりにくいですが、簡単な方法として三単現という分類を一度忘れ、「 is を使う主語に対しては s をつける」とだけ覚えておけば大丈夫です。
「A dream comes true でもいいんでしょ」
「もちろん。でもそのふたつは文章の構造がまったく違うんですよ」
「え、どういうこと」
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。