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細眉のサイクル:PDLB

色々なものが変化するサイクルというのがあります。何十年か前のファッションがリバイバルするとか、氷河期が訪れるとか、時間が長いものもあれば、もっと短期間のものもあります。若い頃はそれらをピンポイントで観察するくらいしかできないのですが、歳をとると「あれ、これ昔も見たことあるな」と思うことが増えてきます。

たとえば女性の化粧のトレンドである「眉」。ベルエポックの時代は知りませんが、我々が子どもの頃に映画や雑誌に出ている人は細眉でした。流行り始めたのは1920年代くらいだそうで、日本でも洋装が入って来た頃にそうなっていったようです。変化が現れるのは1950年代、オードリーヘップバーンなどの影響で太い眉が流行します。60年代、70年代はツィギーを真似てやや細い眉に戻り、80年代は女性の社会進出の象徴かもしれませんが、また太くなります。そして90年代に安室奈美恵さんをイメージリーダーとした細眉ブームが戻ってきました。

アムラーを見たときに感じたのは「子どもの頃に見た近所のおばちゃんみたい」という印象でした。どこか恥ずかしいような気持ちになったのをおぼえています。

さて、ここからはまったく違うサイクルの話に突入しますのでシートベルトを締めてください。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。