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ブルームバーグがアニメ業界の労働問題に言及:アニメ業界ニュースまとめ#31

今週もアニメ業界ニュースをまとめていきます。

カバー、25年3月期通期の連結業績予想を上方修正 マーチャンダイジングサービスの好調やライブ・コンサートも予想を上回る

『ホロライブ』のカバーが引き続き絶好調です。供給不足は避けたいところ。

4月よりシニア社員の理論年収158%引き上げ 新卒初任給は30万5千円に改定

バンダイ従業員の給与がアップしました。バンダイナムコグループの中でホビー事業を手掛けるバンダイは、近年のインバウンド需要増加もあり、業績が好調です。一方で、給与を上げるのは簡単ですが、下げるのは難しく、今後人件費が重荷になる可能性は否めません。

オーディションで「フォロワー数を聞かれることも」現役女性声優が言及 声優の数は“20年で4倍”新人の負担も話題

昨今の声優人気もあり、声優の数が爆増。その中で、演技力だけでなく歌唱力・ダンス・ルックスが求められ、それだけでなくフォロワー数に基づいた影響力も重視されるようになっています。
今となっては、アニメ作品の公式アカウントより、声優の方がフォロワー数も多く、SNSマーケティングが声優に求められるようになっています。

アニメ制作における撮影とCGに強みを持つ 株式会社チップチューンを子会社化

デジタル技術が進む現代社会では、アニメ制作における「撮影」が作品の質向上に大きく寄与します。チップチューンはこれまでに『無職転生』や『ペンギン・ハイウェイ』などの制作経験があるようで、KADOKAWAアニメ全体のクオリティ向上に大きく寄与すると思われます。

「独占配信決定→盛り上がらず」アニメ化の“あるある”に共感多数 制作側やファンにとってメリットなのか?

Prime VideoやNetflixのように、多くの人が加入しているサービスならまだしも、FODやLeminoのようなサービスで独占配信だと見る気が失せるのはわかります。アニメビジネスの基本は「ライセンス」なので、独占配信だと認知度が低くなるのがデメリット。ただし『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『攻殻機動隊』のように根強いファンがいる作品であれば、独占配信で品質向上に努めた方がいいでしょうね。

CyberAgent America, Inc.、アニメのグローバルマーケティングに特化し新体制で始動

サイバーエージェントがアニメのグローバルマーケティングを強化するための新体制を発表。既にサイバーエージェントは国内でのポジショニングが終了。メディア事業とゲーム事業を有する稀有な存在になりました。今後は停滞している国内ではなく、成長中の海外事業を強化するのだと思います。

間口広がるアニメビジネス 注目される「地域産業化」の可能性〜VR FORUM 2024レポート(4)

アニメビジネスはライセンス料を支払えば開始することが可能で、そう考えればリスクはそこまで大きくありません。例えば地元の名物をアニメIPでラベリングするだけでブランディングになります。
また、持続可能にするためには、産業としてアニメを取り入れる必要があり、本記事でも出てきますが、高知と新潟が良い事例ですね。

エンタテインメント業界の「岩盤」問題 ーアニメビジネスー

この問題の唯一の解決策は、制作コストの削減でしょうね。そして既にショートアニメやAIアニメ、Blenderを用いた3DCGアニメなど、兆しが見えてきています。アニメ制作の民主化は、あともう少しです!

アニメ産業崩壊リスクに国連も警鐘-低賃金や長時間労働の是正急務

ついにブルームバーグにまで口出しされてしまいました。業界全体で取り組んでいかないといけない局面が来ているのではないでしょうか?

テレ朝HD、アニメ枠「IMAnimation W」を4月より新設 アニメ編成拡大、IP活用でビジネス拡大目指す 壽屋やBookLiveとの協業も推進

テレ朝がアニメ事業をさらに強化。放送枠を新設するようです。ただしラインナップが少し微妙ですが……。


Written by 星島てる
公式X:@anitabi_news

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