ANITABI

アニメ業界の最新情報やトレンドを深掘りし、アニメをより多角的に楽しむためのヒントを書いています。

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  • 未来アニメ研究所

    毎週木曜日更新。アニメーションの未来を探求し、最新の技術やトレンドを紹介する専門メディア。高いリテラシーを持つアニメ愛好者を対象に、深く掘り下げた記事やインタビュー、専門的な分析を通じて、アニメの新しい可能性を追求します。

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    毎週月曜日更新。アニメ業界関連ニュースをキュレーションしながら、ホットなニュースを私見たっぷりに解説していきます。

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    ANITABIは「アニメーター」をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作するためのクラウドファンディングを実施しています。このマガジンでは「アニメーター」をテーマにした記事を連載しています。

最近の記事

ソニーがKADOKAWAを買収したらどうなるの?アニメオタク向けに徹底解説してみた

2024年11月19日、ソニーがKADOKAWA買収に向け協議していることが、日本経済新聞やロイターによって報じられました。 交渉が成立すれば数週間以内に契約になるとのことです。 昔は家電企業のイメージがあるソニーですが、現在はプレイステーションを始めとするエンタメ企業としての側面が非常に強くなっています。 そのため、ソニーによるKADOKAWAの買収は、業界内に留まらず、経済界全体で衝撃が走っているのです。 そこで本記事では、ソニーがKADOKAWAを買収したらどう

    • UUUMは上場廃止の一方で、VTuberビジネスは絶好調:アニメニュースまとめ#19

      今週もアニメニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック①:フリークアウトHD、UUUMを完全子会社化 上場廃止へフリークアウトHDがUUUMを完全子会社化することで、UUUMの上場を廃止する見通しに。 YouTuberへのアドセンスの減収に加え、広告収入が見込めないショート動画の人気高まりにより、UUUMの増益が見込めなくなっている現状があります。 もうとっくにYouTubeは頭打ち状態に陥っており、そこから上手に横展開できなかったのがUUUMの課題のように思え

      • a16zの記事「アニメが世界を喰らう」をじっくり読み解いてみた

        2024年9月26日、世界最強と呼ばれるベンチャーキャピタル「a16z」が「Anime is Eating the World」という題名の記事を投稿しました。 それに続いて、NewsPicksがアニメ業界についてのちょっとした連載を開始するようです。 世界最強のベンチャーキャピタルが「日本のアニメは可能性大アリ!」と言っているのですから、アニメ好きの方からしたら、なんだか嬉しくなってしまいます。 Anime is Eating the World…… 「アニメが世界

        • 『推しの子』は半年で40億円を売り上げ、『ガンダム』はバンナムに765億円をもたらす:アニメニュースまとめ#18

          今週もアニメニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:せ「推しの子」アニメだけで半年売上40億円…カドカワ、作品別売上ランキング公表「ダンジョン飯」など人気作上位KADOKAWAが2025年3月期半期決算を発表。『推しの子』は半年だけで約40億円を売り上げたらしい。 KADOKAWAは『推しの子』の製作委員会に参加しているが、KADOKAWA以上にコミットしたと思われるアニプレックスは、まず最低でも100億円は売り上げたと思われる。 修正:『推しの子』の製作委員

        • ソニーがKADOKAWAを買収したらどうなるの?アニメオタク向けに徹底解説してみた

        • UUUMは上場廃止の一方で、VTuberビジネスは絶好調:アニメニュースまとめ#19

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          『ガルパン』の大洗から学ぶ:聖地巡礼ビジネスの基本

          皆さんは、アニメ作品の聖地巡礼をやってみたことはありますか? 2007年に放送された『らき☆すた』を皮切りに、日本の特定の地域を舞台にしたアニメが増えています。最近だと愛知県豊橋市を舞台にした『負けイン』や下北沢の『ぼざろ』が有名かもしれません。 これは「アニメツーリズム」と呼ばれる観光業の一環として捉えることが可能です。 内閣官房の調査によれば、2016年に聖地巡礼に訪れた訪日外国人は115万人、潜在的な聖地巡礼者の需要は260万人と見込まれ、4,000億円の国内消費

          『ガルパン』の大洗から学ぶ:聖地巡礼ビジネスの基本

          実写動画を3DCGにするWonder Animationがヤバすぎる:アニメニュースまとめ#17

          火曜日になってしまいましたが、今週もアニメニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:実写の動画を3DCGアニメーションに変換できる「Wonder Animation」のベータ版がリリースされるこれまたとんでもない生成AIが登場しました。実写動画を3DCGアニメーションに変換できる「Wonder Animation」です。 しかも、これは動画変換というよりは3Dモデルの生成なので、あとからBlenderなどの3DCGソフトでカメラワークを変更することもできます。

          実写動画を3DCGにするWonder Animationがヤバすぎる:アニメニュースまとめ#17

          外資系動画配信サイトはアニメ業界の待遇改善に寄与しているのか?

          皆さんは、普段アニメを視聴するとき、どの動画配信サイトを利用していますか? 日本国内であればdアニメストア、U-NEXTが代表的なサービスとして挙げられます。実際、私もこの2つのサービスを主に利用しています。もちろん、外資系のNetflixやPrime Videoを利用するときもあります。 現在、世界中の人々が、超格安で映像作品を楽しめる時代です。 一方で2024年10月21日、ちょっとした会議がありました。文化庁が実施している文化審議会著作権分科会政策小委員会(第3回

          外資系動画配信サイトはアニメ業界の待遇改善に寄与しているのか?

          『ホロライブ』のカバーが無償リテイク&支払い遅延で下請法違反:アニメ業界ニュースまとめ#16

          今週もアニメニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:(令和6年10月25日)カバー株式会社に対する勧告等について公正取引委員会が、Vtuber事務所『ホロライブ』を運営するカバー株式会社に対して、下請法違反で勧告しました。 カバーは、Vtuber動画に用いるイラスト、2Dモデル、3Dモデルの作成を個人または小規模事業者に委託しているのですが、ここで無償のリテイクや支払いの遅延が発生していたそうです。 一方で2024年11月からフリーランス新法も開始されるわけ

          『ホロライブ』のカバーが無償リテイク&支払い遅延で下請法違反:アニメ業界ニュースまとめ#16

          TRIGGERとサイエンスSARUがこれから伸びる理由

          皆さんはアニメ制作会社に興味はありますか? それなりにアニメを嗜んでいる人であれば、アニメ制作会社を基準にアニメを選ぶこともあるはず。 アニメ制作会社によって作風が大きく異なり、作品の良し悪しを決めることも珍しくありません。 色々と有名なアニメ制作会社はありますが、今後ほぼ間違いなく伸びるアニメ制作会社が2つあります。TRIGGERとサイエンスSARUです。 京都アニメーションでもMAPPAでもCloverWorksでもなく、TRIGGERとサイエンスSARUに私が注

          TRIGGERとサイエンスSARUがこれから伸びる理由

          東宝がコミックスウェーブフィルム買収でアニメ事業を超強化!:アニメ業界ニュースまとめ#15

          今週もアニメ業界ニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:東宝 新海誠作品で知られるコミックス・ウェーブ・フィルムの株式6%取得東宝が、新海誠作品で知られるコミックス・ウェーブ・フィルムの株式を6%取得したことを発表。 報道によれば、コミックス・ウェーブ・フィルム創業者の川口典孝会長から申し出を受けたとのことなので、資金調達及びパートナーシップの構築が主な理由だと考えられる。 新海誠作品は3年ごとに公開され、前作『すずめの戸締まり』が2022年公開だから、順当

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          「あにつく2024」に参加してみて感じたこと

          2024年10月19日、アニメ制作技術の総合技術イベント「あにつく2024」が秋葉原UDXで開催されました。 「あにつく2024」では、作品のメイキングやアプリケーションの紹介など、アニメ制作技術に関するセミナーが複数開催されます。人気作品の裏側が垣間見えることから、アニメ業界関係者だけでなく、アニメファンの方々にとっても興味深い内容だと言えるでしょう。 実際に私も参加させていただきましたので、今回の「あにつく2024」で感じたことを紹介しようと思います。 ※セミナーの

          「あにつく2024」に参加してみて感じたこと

          大手声優事務所がAI声優を世界進出させる一方で、声優有志26名が無断生成AIに反対

          声優業界で2つのビッグニュースがありました。 1つめは、大手声優事務所・青二プロダクションが、AI音声サービス・CoeFontとグローバル戦略パートナーシップを締結したニュースです。 プレスリリースによれば、青二プロダクションに所属する人気声優のAI音声をグローバルに展開するとのことですが、そうなると以下の声優のAI音声が利用できることになります。 野沢雅子 悠木碧 佐倉綾音 沢城みゆき 田中真弓 大空直美 皆口裕子 神谷浩史 島崎信長 緑川光 この

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          大手声優事務所のAI声優が世界進出!?:アニメ業界ニュースまとめ#14

          今週もアニメ業界ニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:青二プロダクションとCoeFont、AIを活用したグローバル戦略パートナーシップを締結大手声優事務所・青二プロダクションと、AI音声プラットフォームを開発するCoeFontが、グローバル戦略パートナーシップを締結したことを発表。 本件に限った話ではなく、やはりどう考えても「声優のAI化」は免れないと思う。そして重要なのは、ライセンス収入を確保できるプラットフォームを開発することで、可能であれば従量課金制が

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          【らんま1/2】昨今のリメイクアニメブームに物申したい

          2021年の『THE FIRST SLAM DUNK』を皮切りに、リメイクアニメがどんどん放送されるようになってきました。近年では以下の作品のリメイクが放送・決定されています。 スラムダンク ONE PIECE うる星やつら らんま1/2 地獄先生ぬ〜べ〜 シャーマンキング ダイの大冒険 フルーツバスケット キン肉マン 北斗の拳 YAIBA それと最近は『ドラゴンボールDAIMA』なんてのも放送されています。 このようにして20年以上に放送されたアニ

          【らんま1/2】昨今のリメイクアニメブームに物申したい

          株式会社カラーが『宇宙戦艦ヤマト』の製作権を取得!:アニメニュースまとめ#13

          今週もアニメニュースをまとめていきます。 今週のホットトピック:株式会社カラーが『宇宙戦艦ヤマト』の製作権を取得株式会社カラーが『宇宙戦艦ヤマト』の製作権を取得したとのこと。制作権ではなく製作権なので、ライセンスビジネスもできるという理解でいいはず。 当然、今回も庵野秀明さんが監督を担当するでしょう。このニュースから得られるものとしては、2つあります。 1つめは、製作権の取得を始めとした新解釈リメイクには、大きなポテンシャルがあるとのこと。『宇宙戦艦ヤマト』に限らず『ラ

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          『けいおん!』の次に見るべきアニメをちゃんと考えてみた

          いつも毎週木曜日は「未来アニメ研究所」というテーマで「アニメ」という1つのキーワードの中で、様々な記事を公開しています。 その中で、一回書いてみたかったのが「〇〇の次に見るべきアニメ!」というもの。 アニメは1作品だけ見て終わるわけではなく、次の作品も見ていくはずです。その旅路は人によって異なるかもしれませんが、一方で、何を見るか迷っている人もいるのではないでしょうか? 私が思うに、アニメを見る順番というのは結構大事なのではないでしょうか。例えば『ぼっち・ざ・ろっく!』

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