『推しの子』は半年で40億円を売り上げ、『ガンダム』はバンナムに765億円をもたらす:アニメニュースまとめ#18
今週もアニメニュースをまとめていきます。
今週のホットトピック:せ「推しの子」アニメだけで半年売上40億円…カドカワ、作品別売上ランキング公表「ダンジョン飯」など人気作上位
KADOKAWAが2025年3月期半期決算を発表。『推しの子』は半年だけで約40億円を売り上げたらしい。
KADOKAWAは『推しの子』の製作委員会に参加しているが、KADOKAWA以上にコミットしたと思われるアニプレックスは、まず最低でも100億円は売り上げたと思われる。修正:『推しの子』の製作委員会にアニプレックスは参加しておらず、KADOKAWAが最も出資額が大きいと思われます。
また、『ダンジョン飯』も相当に売れている。あまりキャラクタービジネスに直結しなさそうな作品だと思っていたけど、大衆向けだったのが良かったと思う。
バンダイナムコ、「ガンダム」だけで半年売上765億円 新工場でプラモ品薄問題の解決目指す
一方でバンナムは、『ガンダム』だけで半年売上が765億円を突破したとのこと。玩具やグッズを牛耳っているバンナムだからこその数字だろう。また『ONE PIECE』は732億円、『DRAGON BALL』は757億円で、バンナムが『ONE PIECE』や『DRAGON BALL』の続編やリメイクを作りたくなるのも、よくわかる。
博報堂DYグループ、アニメーション広告の普及と革新をめざし制作効率化ソリューションを提供する「株式会社ZETTAI WORKS」を設立
博報堂DYグループがアニメ広告の効率化ソリューションを提供するベンチャー企業を設立。既に生成AIが用いられているアニメ広告が電車で流れるようになっており、個人的に、違和感も感じない。多分、スマホとかテレビには厳しいだろうが、該当広告や電車広告であれば現時点の品質でも十分だと思う。
【BOOK☆WALKER売上ランキング】世界4ストア別の長編マンガ・ラノベTOP10を発表タイは『名探偵コナン』、台湾は『ハイキュー』が1位に
各国によって『BOOK☆WALKER』で読まれている作品が異なるらしい。でも多分これは、各サービスがどれだけ海外展開しているかに大きく影響されるのではないだろうか。例えば日本で、ジャンプ作品を『BOOK☆WALKER』で読む人はまずいない。一方で台湾やタイであれば、その限りではない。もしかしたら、アジア諸国では「ジャンプ」よりも「KADOKAWA」の方が幅を利かせているのかもしれない。
伊藤忠が狙う「アニメ・IPで1000億円」構想の衝撃
伊藤忠商事が出資している『チ。』の影響で「総合商社×アニメ」関連のニュースをよく見かける。
恥ずかしながら僕はまだ『チ。』を視聴していないのだけど、明らかにキャラクターグッズに繋がらなそうな作品であることがわかる。もし良質な作品で勝負したいのであれば、直接売り上げを出せる劇場上映の方がいいだろう。とは言え「実績」として『チ。』は申し分ない。
【解明】日本アニメは「世界を食らう」準備が整った
世界最強のVCと言われるa16zが投稿したブログ「アニメが世界を喰らう」という記事に対して、Newpicksが連載企画をやるらしい。このブログについてはANITABIでも取り扱いたいと思う。
経産省がアニメ・音楽の育成議論 韓国に出遅れ、危機感
経産省が第1回エンタメ・クリエイティブ産業政策研究会を開催。現状としてマズイのは、韓国の縦型マンガの成長に日本が対応しきれていないところだ。ここは早急に改善したい。一方で個人的に「地域活性化の一石三鳥」の「制作拠点」「作品の聖地化」「フェス開催」に興味がある。やはりアニメスタジオは地方に作るべきなのか……?
画像生成AI vs. イラストレーター 生成時に“二酸化炭素”を多く排出するのはどっち? 米国チームが検証 「最大2900倍もの差」
これはまあ端的に言えば、「人間よりも機械の方がCo2を排出しない」ということである。なんとも皮肉な記事だ。笑