ラブライブ!スーパースター!!3期6話「タカラモノ」
このnoteは「ラブライブ!スーパースター!!」TVアニメ3期のネタバレを含みます。私が思ったことを好きなようにざっと書いたものになります。
もし、ネタバレが嫌な方は、本編のアニメをご覧になってから、こちらのnoteをご覧ください。
(ネタバレ防止のため、最初に少しだけ宣伝です。)
前回の第5話のnoteは以下からご覧ください。
本編
可可の過去の回想から始まります。
テストでクラス一位を取る可可。「今、頑張らないと」という言葉を繰り返していました。
ここのシーンを夏美の過去と比較すると、少し残酷なように感じました。夏美はテストで一位を取って、ノーベル賞を取ることを夢としていましたが、取れていませんでした。
一方、可可はテストで一位を取っているけども、表情は曇ったままでずっと勉強に追われているような様子でした。
テストで一位を取れているかどうかは違っていても、どちらも幸せになったわけではない。考えてしまうところでした。
シーンが変わり、船の上になります。
「助けて」の意味をここで知ることになります。
ただ、可可の表情は曇ったままです。
ここだけでは、「歌の道を進みたい可可姉妹が両親と対立」しているようにも思えますが・・・
ビュッフェ
最初、マルガレーテがいろんなご飯に惹かれています。
すごい目を輝かせて、いっぱいご飯をお皿に盛っています。
やっぱり、2期11話のたこ焼きといい、食べ物に弱いのでしょうか・・・?
一方、冬毬はサラダのみ。
ここ、3期生の対比があって面白いところですね。
かのんが「だからあんなに落ち着いているのかな?」といった後にマルガレーテがすぐにツッコミを入れたところも結構好きなところです。
可可が困っていることに少し落ち込むかのん。
しかし、上海フェスに呼ばれたのはLiella!だけなため、トマカノーテ3人は何もできません。
やっぱり、何もできないことが、かのんにとっては辛いのだろうなと思いました。
可可の様子
暗い部屋で、大学のパンフレットを見つめている可可。
その横には親からの置き手紙があります。
外から姉に声をかけられ、その大学のパンフレットを隠す可可。
この様子をみて、可可がいま置かれている状況がなんとなくわかりました。
現在の状況は、可可と両親がぶつかっているわけではなくて、両親も姉も進路について可可に考えを押し付けている、ということがわかります。
そして、可可はどちらにしようか悩んでいる。
このような流れって、二項対立(自分はこうしたいけど、周りが許してくれない、のような構図)ってよくあることだと思うのですが、今回はもっと複雑になっているなと思いました。
ただ、一番問題なのは、可可自身が(まだ悩んでいて)決めていないという状況。今後の進路を可可が納得した状態で選択できるかどうかが重要なのかなと思いながら見ていました。
可可の過去
Liella!の練習に参加するために集合場所までランニングをする可可。
途中、街角のモニターをみて、過去の回想が入ります。
過去の可可は寝落ちするまで勉強をし続けていました。
学校への登校途中、ショーウィンドウにあった可愛いものに惹かれます。
ただ、ガラス越しに見える自分の姿と比較をしてしまいます。
放課後、友人に寄り道をし、タピオカミルクティー(?)を飲むときにも、母親に寄り道がバレないか心配をしており、やはり親の目を気にしていることがわかります。
そんな中、街角のモニターでSunny Passionの2人を目にします。
タピオカミルクティーを落とすほどの衝撃。
家に帰ったあともスクールアイドルのかわいいに触れています。
そこから、自分の好きな服を見て、ショーウィンドウの前を通っていきます。
最終的には、自分の好きな服をみて、街角のモニターでSunny Passionを見上げています。
1期の頃に可可自身が言っていた過去の内容と基本的には変わらないと思うのですが、ひとつひとつのシーンがすごく重く感じました。
可可がSunny Passion、スクールアイドルに救われた過程。
やはり実際にそのシーンを見ることで、いままでの可可のスクールアイドルに対する情熱というものの理由が見えたように思います。
きっと、可可にとってスクールアイドルって「人生」なんだろうなって思ったシーンでした。
しかし、回想が終わったそのシーン。
可可の一言は「今、頑張らないと」。この一言って、最初の過去の回想で言ってた言葉ですよね。
可可はあの頃に戻ってしまったってことでしょうか?
Liella!集合!
千砂都はかのんとのやりとりを見ていました。
やっぱり、このときから千砂都は一緒に歌いたかったのかな・・・?
遅れてきた可可に理由を尋ねるすみれ。
可可は「久しぶりに帰ってきて、道に迷っちゃって。」と答えますが、すみれは何かを疑っているように見えました。
今回のフェス、センターは可可にしよう、と話がでます。
すみれが可可に「上海のご家族も喜んでくれるわよね?」と声をかけると、ワンテンポ置いてから可可が「そうですね」と答えます。
そして、異変に気づくすみれ。「なにかあったの?」と声をかけます。
しかし、答えない可可。
素直に答えないこの距離感がくぅすみを感じる瞬間でした。
トマカノーテも練習
トマカノーテ3人で練習をしています。
ちょっと早く練習を切り上げるかのん先輩。
終わった直後、可可のところへ行ってしまいますが、マルガレーテは止めませんでした。
3期生ツーショット。上海に来てから、この2人の相棒感が増したように感じました。
可可とかのんの密会
かのんが走っていた先に可可が待っていました。
可可はあまり浮かない顔をしているなと思うと、かのんの顔をみて少し泣いてしまいます。
この2人にはこの2人にしかない空気、みたいなものを感じました。
カフェでお茶をする2人。
可可から「かのんはいつも優しいですね。大好きです。」と声をかけ、かのんがそれにうなづきます。個人的に「クーカーや!」と思ったところでもありますが、ここのシーン、どこか可可がかのんとの間の仲を確かめているような感じもしました。
お互いに信頼している、かのんと可可の間だからこそ相談できることがあるのかなと思いました。
可可が選んだ選択は、「北京の大学進学」。
高校3年間、好きなことをさせてもらった。
大学に行けば両親は安心するし、恩返しになる。
ただ、お姉ちゃんは反対すると思う。
それでも、両親を安心させたい。
これが可可の答えでした。
それを聞いたかのんは、「ライブで頑張っている姿を見れば両親の考えが変わるかもしれない」と否定しますが、可可は「それは甘い考えだ」と否定します。
この可可のセリフ。「終わり」、「最後」が強調されているのがすごく印象的でした。
(実はここが伏線になっているとは思わなかったのですが・・・)
なんとなくで根拠がないのですが、可可は大学進学を選んだことをかのんに背中を押してもらいたかったのではないかな?なんて思います。
ただ、かのんからすれば、「それって本当に可可が納得して選んだ選択なの?」と疑問に思いますよね。
上海スクールアイドルフェス当日
姉と、壁越しに話をする夢を見たあと、上海スクールアイドルフェス当日の朝を迎えます。
朝起きたときのシーン、ちゃんと衝立みたいなもので、左側に壁を作って寝ていますね。
やっぱり左に壁がないと寝れないのは、3年生になっても変わらないのでしょうか・・・?(1期5話参照)
上海フェスの会場が映ったときの劇伴って、2期9話「勝利のために」のあのくぅすみのシーンの劇伴ですかね・・・?やっぱり可可回だからですかね。
可可が家族と一緒に会場まで車で向かいます。
会場に着いた車内で「北京の大学に行く」ことを宣言し、会場へ走っていってしまいます。
一方、トマカノーテの3人も会場に到着し、観客席から会場を見守ります。
そんな中、可可のパステルブルーのペンライトを取り出すマルガレーテ。冬毬が「Liella!は敵、では?」とツッコミを入れていましたが、全く同じ感想でした。マルガレーテ、面白いな・・・
すみれから可可へ伝える想い
舞台袖から会場を見るLiella!8人。着替えるために他メンバーが戻ってしまいますが、ここですみれと可可の2人が残ります。
「もっと笑って。笑顔、硬すぎるわよ。」と声をかけるすみれ。
これからステージにあがるため、表情について触れるあたりがショービジネスの世界にいたすみれだからこその声かけなのかなと思って見ていました。
そして、進路の話を可可に振ります。すみれは「ふーん。まぁ、可可がいいならいいけど。」と可可の気持ちを受け止めた上で、以下のセリフを言います。
もう、このひとこと、というか、この流れが「唐可可」と「平安名すみれ」の関係をものすごく表しててめちゃくちゃ好きなシーンでした。
特に、すみれのキャラの解像度がすごく増しているように思えます。
可可の気持ちを受け止めた上で、「でも自分はこう思っている。」とあの声のトーンで背中を押す。この行動にくぅすみの関係性やすみれをすごく感じていて、クーカーとはまた違った関係性だなと思います。本当にここが好きすぎる。。。
かのんが可可の元へ
姉の萌萌がトマカノーテのもとへ向かい、可可が両親に「大学に進学する」と言ったことをかのんへ伝えます。
それを聞いた直後、かのんは可可のもとへ走ります。
「いいの?進路、本当にいいの?」「可可ちゃん、自分に嘘ついているよ。」とかのんが可可に問いかけます。
まさか、1期1話のあのセリフを今度はかのんから可可に伝えるとは。
もうこの瞬間、涙が止まりませんでした。
改めてアニメを見返してみると、
かのんと可可がカフェでお茶をしているとき、可可は「最後」や「終わり」を強調していましたが、ここでその言葉に返事をする、伏線回収だなと気づきました。
ここのシーン、すみれとかのん、くぅすみとクーカーの対比だなと改めて感じました。
すみれもかのんも同じような気持ちで可可に声をかけていると思います。
ただ、すみれは少し遠回りに伝えている一方、かのんは直接的に伝えています。この差がそれぞれのペアの関係性を表しているなと個人的に感じた部分です。
かのんは「可可ちゃんもまっすぐ突き進んでほしいよ。」と伝えます。
どこかのスクールアイドルも「始まったのなら、貫くのみです」と言っていたなと思い出しながら、この言葉を聞いていました。
泣いてしまっている可可にかのんは
「そんな顔じゃ、ステージ立てないよ。」
と声をかけています。ここも、すみれの「笑顔、硬すぎるわよ。」のセリフと対比になっているように感じました。
一方、可可がその言葉に対して「かのんのせいデス」と答えています。
あまりにも的確な答えで、少し笑ってしまいました。
ステージへ
かのんは可可がステージに来れるように、かのんはマルガレーテと冬毬を連れてステージへ向かいます。
かのんが提案したのは「観客の皆さんに可可の名前を読んでもらうこと。」
観客の声を耳にした可可はステージに向かって走ります。
このシーン、可可は画面の左から右に向かって走っています。
左から右に向かって走っているシーンにはポジティブな意味合いが含まれているそうです。
この左から右に向かって走っているシーンは1期1話の最後のほうのシーン、かのんが結ヶ丘の校門から校舎前の可可のところへ向かって走っているのと実は同じ向きだったりします。
「好きなことを頑張ることに、オシマイなんてあるんですか?」
という言葉による、ポジティブに前に進もうとするこのシーン。
このようなところにも共通点がありました。
舞台袖からトマカノーテの様子を見ていた千砂都は以下のような提案をします。
「今日だけ特別。かのんちゃんといっしょにライブしない?」
ステージ上のかのんに千砂都が抱きつき、かのんにも提案をします。
後から気づいたのですが、抱きついた瞬間、かなり会場から歓声が上がっていて、実際のライブ会場と同じようだなーと思いました。
すみれに呼ばれた可可は、走りながらステージに登場し、観客のみなさんに想いを伝えていました。
最後の「宝物です!」でもう涙が止まりませんでした。
曲
可可らしい「可愛い」がたくさん詰まっている曲でした。
可可がセンターのため、猫耳をつけていましたね。
また、今回、あくまで「特別に」Liella!とトマカノーテが一緒に歌っているため、衣装が少し異なっていました。それでも、すごいステージになっていました。
両親へ
曲が終わり、可可は両親に向かって伝えます。
自分の気持ちと向き合い、はっきりと選択ができたのかな、なんて思いました。
はっきりと伝えてきたあと、可可は過去の自分が観客席にいるように見えます。でも、改めてみるといない。
その後、口元だけの描写となりますが、個人的には口元の動きをみて何か少し寂しげなように感じました。
しかし、その後、日本に来てからのスクールアイドル活動の記憶が蘇ります。
このシーンを見るだけで僕自身も涙が止まりませんでした。
そして一言
この一言、あの頃の観客席にいた過去の自分に向かって言っているように思えました。
きっと、上海にいた頃の延長線上として大学進学という進路があり、日本でスクールアイドルをやっていることの延長線上に歌を続けることがある。過去と未来で対応されているのではないかな?と考えました。
過去の上海にいた頃の自分にこの一言が伝えられたからこそ、大学進学ではなく歌をはっきりと選びとることができたのではないか、と個人的に考えています。
最後に
今回の話もめっっっっっちゃ良かった!
涙が止まらないシーンがいっぱいありました。
11人にまとまっていく方向に向かっていますが、個人的には、Liella!に加入する流れがどのようになっていくのかがすごく気になっています。
来週が楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました。