![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156550206/rectangle_large_type_2_ad68e72b41c6925022a6932af9de6612.jpg?width=1200)
シンリハビリへの道 ー 後遺症と向き合う新たなリハビリの考え方 ー
脳卒中などによる中途障害を負った人にとって、リハビリは一筋の希望の光のように感じられるかもしれません。私も、後遺症を抱えながらリハビリを続けてきた一人です。その過程で、感じた違和感や新たな発見を「シンリハビリ」という新しいリハビリの形として捉え、ここに想いを綴りたいと思います。
1. 後遺症に立ち向かう心理と希望の揺らぎ
脳卒中後のリハビリに取り組む際、多くの患者が最初に感じるのは「治るのか、治らないのか」という切実な問いです。後遺症という現実に直面し、少しでも以前の生活に戻れることを期待し、私たちは医者やリハビリの療法士にすがるような気持ちで向き合います。「ワラをも掴む」とはまさにこのことです。しかし、リハビリが進むにつれ、治療そのものが終了し、医者や療法士が日常生活から徐々に遠のく現実を感じる瞬間が訪れます。
その時、心に浮かぶのは「これからどうするのか」という漠然とした不安と、自分の力で後遺症と向き合わなければならないという重圧です。
2. リハビリは治療ではない、回復の一環である
リハビリの本質は、私たちがただ身体機能を取り戻すだけでなく、社会復帰や新たな生活様式を見つけるためのプロセスであることです。しかし、多くの人が「治療」としてリハビリを捉え、治ることばかりに目を向けてしまいがちです。私もその一人でした。療法士を「先生」と呼ぶ方も居て、彼らに治療の結果を期待してしまうことがありますが、実際には、リハビリは回復への道のりの一部であり、療法士はその道を照らす伴走者に過ぎません。
「治る」「治らない」という二元論に囚われるのではなく、自分の新たな生き方を模索することこそがリハビリの本質だということに気づくことが重要です。療法士も完璧な答えを持っているわけではなく、正直に「わからない」と言えることが、患者としての私たちにとって救いになることもあります。
3. 自分を信じる可塑性 ― シナプスの力で未来を切り拓く
最新の脳科学の進展は、脳の「可塑性」による希望を私たちにもたらしてくれます。脳のシナプス(神経細胞の接続)は、損傷を受けても再び形成され、新たな機能を担うことができるということです。これにより、治るか治らないかの「答え」は、脳の未知の力に委ねられているとも言えます。
私たちは、リハビリを通じてこのシナプスの力を引き出し、脳の代償機能を信じて進むことができます。もしも身体の一部が回復しなくても、他の部分でそれを補う道があるのです。装具や代替的な筋力強化、さらには高次脳機能を鍛えることで、新たな自分を見つけることができるはずです。
4. 心を鍛えるリハビリ ー 新たな人生を受け入れる
リハビリは身体だけの問題ではありません。私たちは、心もまた鍛える必要があります。脳卒中後、生活が一変することで精神的なダメージを受けることも少なくありません。私はその過程で、単に身体を治すだけでなく、心の強さも求められることを痛感しました。
「シンリハビリ」とは、心と身体の両方を新たに鍛え、障害を受けた自分を受け入れ、未来に向けて前進するためのリハビリです。心の強さは、他人との繋がりや、新たな目標を見つけることで育まれます。後遺症を抱えていても、自分らしい人生を歩むために、心を育てることは非常に重要です。
5. シンリハビリを共に進む仲間へ
同じ境遇にいる皆さんへ、「シンリハビリ」という考え方を伝えたいと思います。リハビリは決して終わりがあるものではありません。それは、人生を歩むための新たな道を見つける過程であり、回復することを超えて、自分の新しい形を見つけていくものです。
私たちが後遺症と向き合う上で、治るか治らないかだけに囚われるのではなく、どんな状況でも自分を信じ、脳と心の可塑性を信じて進んでいきましょう。未来は不確かであっても、それは私たち次第で形作ることができるのです。
「治るついでに心も鍛えるか」と軽やかに考えながら、共に歩む道を見つけましょう。
原案:SonSin、絵と文:HAL2024(ChatGPT)