ボードゲーマ―のカルカソンヌ旅行記_2024/11/16
導入
皆さんこんにちは
ボードゲーム制作サークル、アニマルウィップのレグルスです。
2024年11月16日(土)&11月17日(日)は何がありましたか?
そうですね、ゲムマ2024秋ですね!
初の幕張メッセ開催ということで色々大変だったかと思いますが皆さん大変お疲れ様でした。
アニマルウィップは2024秋の新作【WaldBuilder(ヴァルトビルダー)】と【それはオレのおニクだ!】の2作を中心に頒布しました。
ありがたいことに多くの方に手に取って頂きましてありがとうございます。ぜひ楽しんでいただけますと幸いです。また、一応内容物の確認をお願いします。
そんな中、出張でドイツに来ている私(レグルス)は不参加です……
TLが楽しそう!行きたかった!
そんな寂しい思いになるのが分かっていたので題名の通り、とある旅行を計画しました。
なんとなんと、ボードゲーマーが一度は行きたい街、カルカソンヌ(フランス)に行ってきました!
多分ランキング作ったら第一位がエッセン(ドイツ)で第二位はカルカソンヌ(フランス)でしょう。異論は認める。
せっかくなのでブログにします
ヤバい文字数と写真数になったので暇なときにお読みください!
とりあえずドイツ発、トゥールーズ拠点の話になりますのでご容赦ください。
※今回は金土日の3日間を利用した旅行だったので無理せずトゥールーズ(フランス)で二泊しました。今私の拠点になっているデュッセルドルフ(ドイツ)からカルカソンヌまでは結構かかります
・鉄道でフランクフルト(ドイツ)へ
・飛行機でトゥールーズ(フランス)へ
・トゥールーズ空港から市内へ ※今はT2という直通トラムが工事中で使えない!
・バスか鉄道でカルカソンヌ(フランス)へ
それぞれは2時間かからないのに乗り継ぎが長いから直接だと9時間はかかる……
本編
街
ツアーでもなんでもないため、移動に一つでも失敗すると終わります。安全のためにトゥールーズで二泊して日帰りカルカソンヌ旅行としました。
今回は鉄道では無く、留学時代に慣れ親しんだFLIX BUSで移動。行ったことない国の高速鉄道は信用出来ないので……
8:20
トゥールーズのバスターミナルへ。駅の待合室は電車用でバスの表示がないので注意!
高速バス用のターミナルまで来るとちゃんと電光掲示板があります。
いつもの感じで15分前くらいに着けばいいかと思ったらみんな着席済み。
これは普段使いされてるようですね。
9:30
カルカソンヌの街の西側に降ろされました。フランスの街として訪れたのはトゥールーズに次いで二つ目ですが、ここも街並みが素敵!
とりあえず城に近づくため、東を目指しました……ひたすら寂れた街が続きます。
あまりにも不安になったので一旦北側の中央駅を見に行きました。
これで鉄道を使った人にも参考になるね!
え、大丈夫?
中央駅へ着くも、全然人がいません。観覧車があったのでそれなりに人口はいそうですが、全然若者がいませんでした。
不安になりながらもこのまま東の城エリアに行ってもやることがなくなると分かっていたので一旦街の中央へ。
少しずつ東に寄っていくと人影が増えてきました。どうやら西と北があんまり栄えていなかっただけのよう。
朝ごはんが(ドイツの)スーパーで買っていた菓子パンだけだったので流石に何か食べたくなりました。
とりあえず目の前にあったカフェに入り、クロワッサンとコーヒーをくれとGoogle翻訳に書いて提示
忙しそうだったので英→仏翻訳の画面を見せたらスムーズでした。
無事伝わったようで、フランスっぽい朝食となりました。
クロワッサンとエスプレッソで3.3€って高い気もしますが(1€165円として545円)基本的に今の日本円が弱いのと物価がやや高いのでこんなもんだと思います。
カルカソンヌは街の部分とシテという城の部分に分かれています。
シテ自体は無料で入れますが、コンタル城のチケットを買うと城壁上を歩けるようになります!
11月半ばという微妙な時期だったので大丈夫そうでしたが、一応オンライン予約をしていました。
今思えば予約時間は余裕を持って13:30にしていましたが、多分あと一時間早くか遅くしたほうが良かったです……
もう戻ってこない予定で街の方を歩き回りました。空のテナントが多い西側に比べて東側は店も多かったです。
さらに南の端では市場が開かれており、老若男女が色々な物を売買していました。そこで謎の食べ物を買ってみました。
パイ生地そのまんま揚げたみたいなお菓子でしたが、美味しかったです。
ほのかに香る生地の風味に見た目通りの砂糖のみで味付けされたシンプルお菓子。素材の味なのでまずいわけが無い。
その横にあったお粥を固めたプリン的なやつ(ググったけど名前忘れた)も興味あったのですが食べ方が分からずスルー。
少しフラフラして分かりましたが、どうやらここは鉄道では無く車で来る街のようです。
考えてみればそりゃそうですよね……
ちょいお高めの高速鉄道が一時間に一本くるだけの駅よりも、太い道路沿いの駐車場付き広場の方が栄えるって
ふと南西を見やると移動遊園地もあり、やっぱり南側がメインなんだなとなりました。
この辺りで慰霊碑と教会を発見。入れないかもと思いつつ一応教会を一周すると扉が開いていました。
なんとなく入った教会でしたが、とても美しかったです。カトリック教会といえば白地に金装飾が多いのですが、ここは比較的落ち着いていてとても好みでした。
これはミープルを使って写真撮影をしている私。難しかったです。
推し活でぬいぐるみとかは見るけど……ミープルってさ……小さくない?
最近のマイブームなので蝋燭の購入(寄付代わり)を行いました。社会人になってからは入場料が無い場所では安いやつを買うようにしてます。
小学生以来久しぶりにマッチを使って火傷しそうでした(笑)
「今まで蝋燭から蝋燭にもらい火してたけどええんかな?」
そう思ってキョロキョロ。この手の高い蝋燭だと火を貰いにくい……
※北ドイツではあんまり見ないかも?
これは次の教会で分かったことなのですが、何やら長い蝋燭を取り出しているおっちゃんが。
他の蝋燭から火を移す専用のやつがあるんですね!
かれこれ十数回は蝋燭購入してるけど知らなかったです。学び。
ここで時間があるからと美術館に行ってみました。
カルカッソンヌ美術館(Musée des Beaux-Arts de Carcassonne)
ここは絵画のみなのと解説がフランス語ばかりなので長くはいませんでしたが、スタッフさんは優しかったし無料で綺麗なトイレが使えるので最強です。
ヨーロッパを旅行するとトイレに困ることになるのでここは抑えておくと良いでしょう。
そろそろ行くかぁと、今まで意識的に見ないようにしていた東側へ。街の建物が途切れて川にたどり着くと遠くに見える城壁に思わず「うわっ」と言ってしまいました。
川には古い橋がかかっているのですが、これまたとても綺麗。
一旦回り込むと、手前にも教会がありました。どうやら再建中らしくもの寂しい感じだったのでこちらも寄付。こちらは蝋燭の火を移す専用の割り箸的な木の棒がありました。これすぐ燃えないか?
危険に対する感覚が比較的緩いのは知ってるけどやっぱり面白い。
素敵な橋を渡ってシテのふもと?に着いたのが12:00過ぎ。城壁に近づくにはいくつかルートがあるのですが、一番平坦でおそらく想定されているであろう舗装された道を歩いていきました。
シテ(城壁)
そして目の前に現れる巨大な壁。大きさだけで言えばこれより大きな建造物を知っていても周りに何も無いので凄まじい圧迫感があります
墓地のある側に回ってシテに足を踏み入れました。
※ここ以外にも城壁の外側と直接出入りできる場所があるのですが、地面ガタガタで危ないのであんまりお勧めしません。
コンタル城の予約が13:30。昼食を食べてからちょうど入場するつもりでしたが、お腹も空いていなかったしまずは写真を撮りまくることにしました。
入ってすぐ、ツーリストセンターの一番目立つところに置いてあるカルカソンヌ(ボードゲーム)達(笑)
現行のバージョンで市販されている全ての通常拡張が売っていました。さすがです。
一つ17€で多分定価くらいな気がする。日本で買うことと比べたらめちゃ安いけど読めないし運べないので買いません。
面白いのがコレ。
多分ESSEN 2024から発売されている5マスタイルの拡張②。
まだ遊べてないけど、もうそれ買っちゃったんだよ……
ツーリストセンターのお兄さんにどこから来たのかと聞かれました。日本って言って持ち歩いてるスタートタイルとミープルを見せたらめっちゃ笑顔でした。ボードゲームが好きだからってフランスまで行くのは割と異常者なのかも……?
とりあえず何か買うにしても一周したかったので中心へ。
カルカソンヌは城塞都市なので、内側は一応今も人が住んでいます。観光客向けの店が多いですが、警察署なんかもありました。
どこを歩いても建物がカッコよくて楽しくてしょうがない。気づけばご飯を食べていないのに微妙な時間になってしまいました。
そういえばこの国はご飯出てくるの時間かかるんだった……せっかく前日に学んでいたのに、城を見た興奮で忘れていました。
特にMenu と呼ばれる選べるコースは前菜・メイン・デザートの3つが順に出てくるので時間がかかります。
もう城を見て出てきてからご飯を食べればいいじゃないかということで、早く入場出来ないか試してみました。
13:05に入場チャレンジをしたらQRを読み込んだおばちゃんに申し訳なさそうに時間を指差されました。
そんな顔しないでくれ。ごめんなさい……僕も知ってたからさ
このサイト、言語変えると画面遷移扱いになってるのか「フランス全土の遺跡」という最初のページに戻される鬼仕様なのでご注意を……
Ticketing Château et remparts de la Cité de Carcassonne
ネットでは15分あたり300人制限のようですが、埋まってる枠の数的に50人程度だったので緩めかと思ってました。夏は予約取れなくなるって書いてあったらからちゃんとしてるんだと思います。
遅れた時にどうなるか分かりませんが、知りたくもないので時間ぴったりに行きましょうね!
追加でフラフラすること20分
アイス/クレープ/ガレット屋さんに行ってガレットを頼んだら「もう無い」って言われるなどしてました。
「これはある」と言われて指さされたのがミルクソースのクレープ。じゃあそのミルクソースでって頼んだら「ごめん、やっぱりこれしか無い」とキャラメルソースが出てきたのは流石にびっくり
私にアレルギーあったらどうするつもりだったんだろうか。面白いなぁ。
ちなみにとても美味しかったです。3.5ユーロはまぁ観光地価格。
13:28から入り口前へ。何度かQRコードを読む担当のおばちゃんと目があうものの、待つしか無いので土産物屋のカルカソンヌ冬版とかをボーッと眺める。
13:30、遂にコンタル城へ入れました。
正直カルカソンヌは城壁が見れれば良いかなと思っていたし、チケットが取れなくてもいいやと前日に買ってたんですがこれは行った方がいいです。
入場料13€は実質無料くらいの充実感があるのでカルカソンヌに行く人はぜひ入ってください。
コンタル城は四角い部分が丸っと博物館で、城壁に続く道も別である感じでした。
まずは展示!
フランス語、英語、スペイン語で解説がありますが、図が分かりやすいのでざっくりでも読めます。
城壁に絞った背景をざっくりまとめるとこんな感じ
・古代ローマ時代から城壁があった
・13世紀の中世にも城壁が増改築された ※ここで二重になった
・フランスのルイ(数字忘れた)が市民の暴動対策で城壁を【内側に】作ったのがこのコンタル城。
・更に後世に歴史を残そうと頑張った人が再建した部分があって賛否あったけど今ではそれも込みで観光地化
・1997年にユネスコ世界遺産に登録
なるほどなぁ。解説を見た後で城壁を見ると増築の痕があったり素材が違ったりとより楽しめました
このコンタル城は博物館となっており、下の階には彫刻が並んでいます。あんまり興味がなかったのでさーっと通り過ぎましたが、逸話の看板だけ面白かったので読んでいました。
歴史上重要なことは英語があるんですが、他は基本フランス語のみなのでGoogle先生に頼りっきり。Google翻訳のフランス語をダウンロードしておけば良かったなと思いました。
英語で読んでも分からん難しい文章も割とあって疲れたし、全部は諦めたけど割と解説文読むの好きなので楽しかったです。
コンタル城の展示を見終わったらやっぱり城壁の上へ!
城壁は三つのかたまりに分かれており、それぞれの所要時間が書いてありました。優しいなぁ。
比較的平坦なので歩きやすいとは思いますが、多少でこぼこしているし普通に距離があるので体力付けていきましょう
ありがたいことに健康なので当然一周したのですが、さっきまで解説があった色々のおかげでより楽しかったです。
塔によっては更なる解説があってそれも良き。コンタル城内に無かった補足として宝物塔や門の解説は良かったですね
カルカソンヌの城壁内には一つとても大きな教会があります。城壁を一周してコンタル城に戻ってきてしまうと南端にあるここに戻るの大変なんですよね~。まぁ歩くけど
コンタル城と城壁を堪能すること約1時間半。流石に空腹でしたが、買い物するなら今だと思って15:00過ぎにツーリストセンターへ(17:30に閉まるので……)
とりあえずカルカソンヌのスタートタイル(3*4のやつ)を買うのは決めていたのですが、ついでに袋と謎のタイルセットを買ってみました。
あまりにも黄色いし、見たことないんだけどこれの中身何?って聞いてもお兄さんは分からず……
見た感じ基本セットなのですが、15ユーロ(高く見積もっても2500円)で基本セット(タイルのみ)買えるならまぁ面白いからええか。
城壁を回ると遠いのですが教会方面に向かいながらご飯を探しました。
時間が遅すぎるのか、どこも閉まってきてるなぁ……
良いところが見つからず先に教会にたどり着いてしまったので中へ。
これまた素敵な教会でした。
外に出て、シテのレストランは諦めるかぁと思っていたら良さそうなところを見つけました。
入ってMenuを頼むと、14:30までと言われてしまいました。ただ、単品は可能ということで、Coussle (カスレ)を注文してみました
これは南フランスの豆を使った郷土料理らしく、色んな店で宣伝してたので頼んでみたくなったのです。
カスレは白より赤の方がいいと言われたので赤ワインを追加。
23.9€のプレート+6.5€のグラスワインで豪華なランチ
ちょっとしょっぱいですが、もはやソースに近いスープにたっぷりの豆が入っていて美味しかったです。これは確かに赤だわ。なぜか鴨肉のローストと味のすげぇ濃いソーセージも入っており、付け合わせのチーズも濃厚。
めっちゃ美味しかった。ただ、これは喉が渇く(笑)
テーブルウォーターが無料で助かりました。
ご飯を食べ終わったのが17:00過ぎ。帰りのバスは街の西側で19:55発。
バス停まで徒歩30分だけど、ここからまだ二時間半ちょっとあります。
どうしようかなぁと思いつつ、せっかくなので外側の城壁の上を一周歩くことにしました。
そうです。カルカソンヌは城壁が二重になっているのでまだまだ歩いていない場所があります。
看板に歩くときは注意と記載がありました。コンタル城から入る城壁はちゃんと整備されていますが外周の方は無料区画なので確かにこれは落ちる人いるよなっていう感じ……
私は写真を撮るときはスマホを落とさないようにぐっと握りしめていましたが、スマホホルダーとかがあるといいかもです。
流石に疲れたし、せっかくならカルカソンヌ唯一の(?)ボードゲームショップでも行こうかと歩き始めました。
多少お腹がすいたらカフェに入るつもりでしたが、昼食が重すぎて何も食べれない(笑)
道中、街中にも同じツーリストセンターを見つけたり、クリスマスっぽい飾りにウキウキしたり楽しく散歩をしていました。
こちら、ボードゲームショップもとても素敵でした。
やっぱりカルカソンヌの品ぞろえがめっちゃいい(笑)
流石に今流通していないカルカソンヌSTARWARSとかは無かったですね……
あったら買ってたかもしれん
カルカソンヌキッズが普通にあるのもだいぶ異常なのですが、まぁこの街ですからね。
バスまで残り一時間ちょっと。
ここで頭の悪い私はふと思い出します。
ライトアップされたシテを見ずに帰ってもいいものか!?
ざっくりですが、青の線にて城からボードゲームショップまで戻ったのに、オレンジで再度城に向かって、紫で帰ってきました。
ボードゲームショップ=バス停の目の前なのになんて馬鹿なことを……
(それぞれ徒歩30分ほど)
途中、トイレが無いなぁと思ってカフェに入ったのですがなんとなく頼んだフォンダンショコラが激甘で震えました。
さすがに甘いケーキに甘めホイップに甘いアイスに甘いソースはヤバいって。まぁ食べるけどさ。
初めて砂糖を使わずにエスプレッソを飲みました(笑)
これで8€+エスプレッソ2€なのでめっちゃ安かったです。
そういえば紫のルートで帰りにもう一つの橋(車が通れる方)を訪れました。それはこの風景を見るためです。
こっちの橋からしか見えない角度もあるんですね~
写真だとそんなに感動が無い気もしますが、本当に行ってよかったです。
あとはバスを待ってトゥールーズに着き、その後なんとかドイツまで帰ってこれました。
おまけ_戦利品
こうして私のカルカソンヌ旅行は終わったわけですが、今見るとこいつがもっと好きになります。
ちゃんと二重の城壁になっていたり、教会があったり、小麦で太らせた豚という逸話のイラストがあったり……
あとなぜかあるスタジアムがあるのも再現されてて素敵ですね。
しいて言えば最新絵柄(カルカソンヌ21版)で欲しかった……
ちなみに謎の15€タイルはマジで基本セット(カルカソンヌJ版)のタイルのみでした。
12枚で6枚入り(72枚)ならまぁそうですよね~
これにて我が家には
・旧版基本2つ
・J絵柄基本タイルのみ
・カルカソンヌのスタートタイル(J絵柄)
・BIGBOX6(カルカソンヌ21絵柄)
があることになります
バラバラ~
まとめ
ここまでお読み頂きありがとうございました。8000文字超えるのはさすがによろしくないけどまぁいいか。
ゲムマこそ行けなかったけど私は幸せです。日本帰ったらみんな遊んでね……
そして行って分かったどうでもいいことが一つだけあります
カルカソンヌって閉じた都市一つしかないじゃん!!
モチーフだからいいんですけどね、草原で寝ても3点やんけ。