自己紹介 鮃
初めまして、鮃(ひらめ)です。
今回発足した「アニマルウィップ」の一員としてボードゲーム制作をしていきます。活動の詳細についてはこちらを参照ください。
中道裕大先生の『放課後さいころ倶楽部』を読んでボードゲームにハマり、3年ほどになります。
ボードゲームは小箱~箱記載が90分あたりまでのものをよくやります。
ボードゲーム制作に関しては、一人でルールを考えたり、一人で百均を巡って簡易コンポーネントを作ったりして、一人でそれを眺めて満足するというこじんまりとしたものを少ししていました。
また2020年1月に彫刻家・浅野暢晴さんの個展「現れるところ 消えるところ」にて、「IGYO」という作品にボードゲームとしてのルールをつけるワークショップに参加し、"MURE"というルールの原案をしました。(第1回の会議でも紹介しました)
https://www.hasunohana.net/igyo-hai
ボードゲーム以外の創作の経験では、高校時代に演劇部だったので複数人のチームで一つの作品を作るという経験が今回の企画で活きれば良いなと思っています。
さて、私の好きなゲームの紹介ですが、私が好きになりやすいゲームの特徴として
①コンポーネントがかわいい、綺麗
②世界観をシステムが再現している
③インタラクション性が強い
があります。
これを踏まえて紹介したいのがCOJIRASE LUNCH BOXさん作『あの子のとなり』です。
ルールについてはこちらにてご確認ください。
ちなみに自宅には2セットあり、好きなあの子コマ2人を選び同じ色のあの子マーカーをつけてその2人を引き合わせる(自分は壁)というオタクの大罪ハウスルールを採用することもあります。
さて、上記の3点について『あの子のとなり』を見ていきます。
①
一目瞭然ですね!初めて見た際に「なにこれかわいい~~」と思うとともに買っていました。
かわいいは魔力……かわいいは正義……
特徴的なコンポーネントは、ボードゲームをする・しないに関わらず多くの人に作品に興味をもってもらうきっかけとして作用し、プレイヤーに世界観をイメージさせやすくする効果があると考えています。
②
『あの子のとなり』は高校時代の恋をテーマに、席替えをルールに落とし込んでいます。
青春の恋と言えば、今日はあの子とちょっとだけど話せた!とか、文化祭、一緒にまわろうって誘えなかったな……とか、近づいたり遠ざかったりするあの子との繊細な距離感を測りつつ、一喜一憂するというのが醍醐味ですよね。
『あの子のとなり』では席替えを基にしたシステムを通じて、自分の手番であの子との距離が(物理的に)近づいたと喜んだり、けれど次の自分の手番開始時にはあの子との距離が(物理的に)遠ざかっていたり、と距離感を測りつつ一喜一憂するという経験ができるわけです。(ただ、距離が遠ざかる場合というのは、相手の手番でコマを動かされて「やりやがったな!」という場合なのですが、これについては次項)
青春ぢからが強すぎる……
席替えは高校時代ならではのイベントでありこの時点で世界観にマッチしているのですが、上手くルールに落とし込むことでプレイ体験までもが世界観に繋がるようになっています。
先ほどの内容にも繋がりますが、私はボードゲームに世界観を求めるタイプなので、このようにコンポーネントやルールで世界観をプレイヤーに投げつけてくるゲームが好きです。
③
唐突に話が変わりますが、他プレイヤーの妨害ができるゲームっていいですよね!!
というのも、プレイ中直接的な自分の得点行動ができない状態になってしまうことは稀に起こります。こうなると自分の手番が来ても、不完全燃焼のまま手番を取り敢えずやって終わり……となってしまいます。
そういった際、他プレイヤーの妨害ができるなら、それは間接的に自分の得点行動になります。手詰まりのような状況が比較的避けられる訳です(もちろん、最初から自分の得点行動ができなくなる状況が避けられればそれが最善ですが……)。
決して私が攻撃性の高いゲーマーな訳ではないです。本当です。
もっと根本的な話をすると、ゲームには、「自分ではなんともできないもの」=不確定要素が不可欠です。
私はこれがあるものをゲーム、ないものはパズルと定義しています。たとえば、ルールはほとんど同じでも将棋は相手という不確定要素があるためゲーム、詰将棋はないためパズルです。
前述した妨害や攻撃以外にも交渉や協力などのインタラクションは不確定要素の一つとしてゲームの中で重要な要素だと考えています。
さて、長くなりましたが、これで自己紹介と好きなゲームについての紹介を終わります。
最後に、鮃は個人でもtwitterアカウントがあります(@pa__pupepo)。こちらはボードゲーム以外のこともかなり呟いたりしていますが……よろしければどうぞ!
これからチームでのボードゲーム制作が本格的に進んでいくということでとてもワクワクしています。
これから、どうぞよろしくお願いします!
執筆、鮃
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