ゲムマ2022秋【ウロボロスの傭兵】の「ルール以外」の話
皆さんこんにちは、アニマルウィップのレグルスです。
今回はゲムマ2022秋新作の【ウロボロスの傭兵】についてシステム以外の話を書きたいと思います。
製造数とか販売数もそうですが、「遊んだツイート」の数や反応に関して、良かったところと悪かったところを振り返ります。
ゲームシステムに関するデザイナーズノート的な何かはこちらに書いてます。
前回まではこのような記事を書いていませんでした。今回は下のようなツイートを見かけて(自分のためにも)振り返りを残そうと思いました。
前振り
まずはこちらのツイートをご覧ください
ゲムマ2022秋の制作数と売れた/売れないの話についてです。
Twitterは不特定多数に拡大解釈をされる可能性があり、制作数と販売数を非公開にしているボードゲーム制作者の方が多いと思います。
面倒な人に絡まれる可能性を考えたらわざわざ公開する必要は薄いですよね。
といいつつ、アニマルウィップは「①ゲムマ1日目を終えて」というnote記事の中で販売個数を公開しています。
ボードゲーム制作を始めるか悩む人は製造数とお金の話知りたいですよね?(お金を気にしない人はそもそも悩まないで作ってしまうんで……)
そのため、リスクはあるけど普通に公開しています。
前置きが長くなりましたが、【ウロボロスの傭兵】について振り返っていきましょう。
【ウロボロスの傭兵】 基本情報
2人用
15分
イベント価格1000円
手札が同じところから始まる、2人専用トリテ風アブストラクト系対戦ゲーム
ゲムマ2022秋にて
製造数61個(展示用、試遊用など4個)
事前予約数11個 → 販売数57個
その後の反応
ツイート数 3 (見るからに同じ場所の場合除く)
うち、高評価数 3
数自体は少ないですね……
Twitterにゲーム名を書いてるものだけ探したので、もう少し多いかもしれせん。
良かったと思われる点
1.対象を絞るアピールの仕方
→今回はテストプレイ段階から刺さる人、刺さらない人がはっきり分かれるゲームでした。
(誰でも楽しく遊べるゲームを目指していたらこんなに尖らせません……2人用でプレイ時間が短いから内部会議でGoが出ました)
簡単なゲームでは無いことを伝えるため、アブストラクト系という単語を追加しました。
また、シンプルとか、簡単という文言を書かないように気をつけました。
(カード構成もルールもシンプルだけど、遊ぶのは難しいという表記ならしたかも?)
これらがどこまで役に立ったかは分かりませんが、事前に調べてくれたゲーマーの方はそれなりにいたようです。
2.ゲムマ新作トーナメント2022秋の主催
Twitterを利用したPR企画。今回は募集が溢れないように大々的に宣伝しなかったのですが、それでも25作品の参加がありました。
ありがとうございます。
運営として、本当は毎日Twitter スペースとか開くべきなんでしょうけど、忙しくてそこまでは手が回りませんでした……。
継続は力ということで、着実に知名度が付いているようです。
単純に知り合いが増えるというのもありますね。前回参加のサークルさんなど、声を掛けてくださることが増えたので楽しいです(笑)
ありがたい〜
3.PR配信動画への応募
今回はゲムマ2022春【ポーションメイキング】に引き続き2つのYouTube チャンネルの募集に応募しました。
①あっとわんさんによる宣伝
プレイ動画を作る余裕があれば作りたかったのですが、今回はありません。そんな中で「プレイ動画見ました」という方が何名かいたので、多分あっとわんさんの動画のことだと思われます。
本当に応募して良かったです‼︎
※大体ゲムマの前に募集があります。実物を送る必要があるため、締め切りはやや早めです。1週間に1回はチェックしてました(笑)
②きたこしちゃんねるさんによる宣伝
純粋に届く範囲がすごいです……
ボードゲーム制作者も結構な数が見ているイメージです。配信の質問に答えるために張り付いていましたが、私も他のサークルさんの作品覚えましたもん(笑)
参加作品がどんどん増え、今回は遂に3日構成になっていました。あっとわんさんよりも更に締め切りが早いので注意を‼︎
個人的には応募は出来るだけしたほうがいいと思ってます。(芸能人ほど遠くないとは言え)普段から画面越しに見ている人達が自分のゲームを紹介してくれるのはとても嬉しいからです‼︎
唯一のデメリットは配信を見ていて作業が進まなくなることです(笑)
4.当日の試遊における手持ち看板
これは「①ゲムマ1日目を終えて」にも書いてありますが、手持ち看板の威力は凄まじかったです。
今回の「半卓試遊あり」は試遊可能なのかディスプレイなのかを判断する材料が少なく、声かけも限界があるためです。
(参加者が半卓試遊ありと一卓販売のみを見分けているとは思えない……)
5.幸運
正直言って私たちのブースがあった土キ07はとても良い位置でした。通路の十字路に対しての角ブースで、販売列が一瞬伸びても避けるスペースがあったのです。お陰様で試遊してもいいかなという人が多かったように思います。
裏側が狭い人も多かったそうですが、私たちは大丈夫でした。
※ゲムマ公式からアナウンスがありました。
11月18日(金)までに当該メールが事務局より届かない場合は事務局までだそうです。
大変だったところは返金されるそうなので要チェックです。
また、出展形式単位でまとめられていることもあり、半卓販売のみの方は人通りが多すぎて大変そうでした……
1卓試遊(実質2卓)の方々はずいぶん端に寄っていたこともあり、人通りが少なめだったようです。(少なくとも私が回っている時はそうでした)
場所ガチャは運ですし、今回はたまたま運が良かったと思います。慢心しないで良いゲームを適切にPRしたいと思います。
6. 注目作品に選んで頂いた
秋山真琴さんの注目作品まとめに入っていました。
ありがたい‼︎
自分で書くより他人が書いた情報の方が信用出来ますからね!!
悪かったこと
1. 情報整備が遅れた
具体的には以下の3つが遅れました
①ルールの公開
②ゲムマブログの更新
③予約フォームの作成
①ルールの公開
ルールの公開が遅かったというか、カード・箱・ルールと全ての完成が遅れました。ここまで来ると仕方ない気もします……
②ゲムマブログの更新
今回はめちゃくちゃ遅かったです。実は下書きを作ったのは8月末で、そこから2ヶ月ほど放置していました。
ゲムマブログはたとえ公開時刻を最新にしても「作成時刻順」に表示されます。
古い記事を公開すると10ページ目とかに増えるだけなので、公開の直前に作り直す手間がかかりました。
最初は素直にnote とかに作っておいた方が良いと思います。
ゲーム内容の更新が遅れた結果、どんなゲームか分からないという意見がチラホラ。おかげさまで試遊が増えたと考えるべきか、届くはずだった層に届かなかったと考えるべきか……
予約フォームの作成
一番予約数が増えるであろう、きたこし店長の配信に間に合いませんでした。
今回はゲームが小さかったので予約数に関わらず全部を持ち込みましたが、本来はちゃんと予約数を参考にした方がいいんですよね〜
2. 説明書のサイズを間違えた
これはこちらのツイートで書いている通りです。なんとか間に合いましたが、本当にミスりました……
ピッタリサイズよりは「B5変形」にした方が断然いいです。
サイズの問題だけで無く、厚さも甘くみていました……
8つ折りって意外と分厚いなぁ。
箱に入るけど出せない説明書が爆誕してしまいました。
少し追加でお金はかかりましたが、最終的にはちゃんと箱に入って良かったです。
気づき
1. テストプレイ会・試遊会ツイートの効果
テストプレイ会・試遊会ツイートは効果があるように思えます。理由はおそらくターゲット層に対する拡散力があるからです。
ボードゲーム制作者のTwitterを見ている人は当然ながら他のボードゲーム制作者にも興味を持つ可能性が高いでしょう。少なくとも「インディーボードゲーム許すまじ」という人は少ないはずです。今回は特にゲーマーズゲームだったので効果があったように思います。
色々な小話
その1
今回、挨拶しようと思ったブースが50を越えました(笑)
本当にありがたいですね。丁度ブースにいなかったり、接客中で忙しそうだったりと全員にお会いできたわけではないですが、楽しかったです。
その2
私たちが主催している「ゲムマ新作トーナメント2022秋」について
準優勝の14gamesさんが、ちょっとしたシールを作っていました。
これはいいなぁ。楽しんで頂けたようでなによりです!!
その3
前回の「ゲムマ新作トーナメント2022春」にご参加頂いた三恵社さんがボードゲームの印刷を手がけるそうです(せっかくなのでダイマしておきます)
試遊用コンポーネント作成について、1部(カードのみ)1000円は気になりますね。
その4※追記
ありがたいことに再販を希望される方がチラホラいらっしゃいます!!
再販希望の人数を知ることで再生産の目安にしたいと思っています。
もしご興味有れば答えて頂けると嬉しいです(実質、予約販売的な何かです)
ここまでお読みいただきありがとうございました‼
ちなみに……
アニマルウィップの原価率、赤字の金額など、具体的な金額は直接文字に残さないようにしています。どうしても知りたい方は仲良くなってから聞いてください‼︎
※私に限らず、ボードゲーム制作者と知り合うならテストプレイ会がおすすめです。
それではまたどこかでお会いしましょう。