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◉詩/化身あるいは仮身 / 魔法2

化身あるいは仮身 / 魔法2

(いま僕は解像度の低いヤモリの写真をみている
ヤモリの像を仮に色(しき)と呼び
その像を構成するドットを仮に空(くう)と呼ぶ)

色は空へと限りなく細分化されていくが
空は色によって成就する
色と空は一つのコインの表裏であり
ワンネスの宇宙である

ヤモリに近づき過ぎると
焦点がぼやけて
ヤモリではなくなる
もっともっと近づくと突き抜けて
宇宙の果てに出る

40年前なぜか僕は
銀河中心はブラックホールだと知っていた
(2022年、「いて座A*」は撮影された)
今度は予言しておく
量子論は宇宙の果てに出る
無限だが閉じている宇宙では
あらゆる一点が中心となる
それが私であり
あなただ

宇宙にとって
人間の発生確率はほぼ 0 である
その不可能を超えて人間は現れた
本当にそうだろうか

人間にとって
宇宙があまりにも都合よく創られているようにみえるのは
人間がその文法の範囲でのみ
宇宙を理解するから
なぜなら
人間が宇宙を創ったからだ

絶対的な無は
想像すらできない
その想像を創造できない
それが無ということだから

在る、だけが初めからあったのだ
人間もまた無境界の在るの模様だったが
在る、に気づいた
そして無いをつくり
無いから有るをつくった
たが その有るは幻想だった
ゼロも 点も 直線も
概念の中にだけ有るのと一緒だ
概念の中にしか無いのと一緒だ

人間はこれを
宇宙に対してやってのけた
人間は宇宙を創り
宇宙を創った神を創った
宇宙も 神も 概念だ

宇宙のひろがりは
そのまま
心のひろがりだった

(青空を見上げながらスーパーへ行く)

トマトが1個198円もして買えないから
もやし30円と玉ねぎ39円を買って
ふえるわかめちゃんを足してサラダをつくりますよ

2024年9月

※「駄文の詩的な原型/傷んだ自我の思考の流れ」を改題改稿し、詩と位置づけました。
傷んだ自我の…は下書きに戻しましたが、最終的に削除すると思います。
スキをくださった方々、申し訳ありません。

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