◉詩/言葉遊び /「私」とは何か2
言葉遊び /「私」とは何か2
何も起こっていない ※
時間は流れない
意識が向いて 後
認識が始まると同時に
時間が
過去にのみ向かって流れ始める
ようにみえ
事象が展開する、
ようにみえる
それが
出来事として捉えられている
刻一刻
出来事に臨む
と同時に
誰のものでもない思考が
どことも知れぬ場に
反応として しみ出してくる
思考もまた
出来事である
あなたが考えているのではない
そもそもあなたは見当たらなかった
(詩/「私」とは何か)
あなたはいなかったので
あなたは無実だった。
よく言われているように
ドーナツの穴のように
あなたはいる とも言えるだろうか
ドーナツはある
ドーナツの穴もある
強い台風の目ほど
よく晴れている
余談だが
性格 あるいは人柄とは
思考の癖であって
魂を代表するものではない
魂などない (※印に戻る)
だったら人を殺していいのか
と噛みついてくる奴が必ずいるが
いいわけないだろ
これまで話してきたのは
あの世の話であって
人殺しは人の世の出来事である
人の世は言葉で創られ
社会と呼ばれている
社会には文法が宿っており
秩序を守ることが求められる
言葉尻をつかまえて
平気で殺す奴は
言葉によって裁かれる
そして
戦争においては正当化される
人の世は狂っている
ワンネスなのに
あの世と人の世とを
分けて語るのか
と噛みついてくる奴が必ずいるが
あの世には言葉がない
言葉は全て 人の世にあるので
分けて語っている
ようにみえる
あなたが裏返る時、
誰も語ってなどいないだろう。
黙ったまま母胎に宿り
言葉を覚え 語り尽くして
人の世の竿先まで行ったのなら
言葉を超えて
(捨てなくていい)
あと一歩です。
全部
言葉遊びですよ
2024年10月
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?