"筋肉モリモリ"のタンパク質「ミオスタチン」
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人間の筋肉量は、筋肉の成長を抑制する蛋白質「ミオスタチン」によって制限されていて、筋トレをしてもなかなか筋肉量は増えません。
研究の結果、「ミオスタチン」は筋肉の細胞から放出されていることがわかりました。そして、周囲の筋肉の細胞に「もうこれ以上成長するな」という"メッセージ"を伝えていることが突き止められたのです。
ところが遺伝などで「ミオスタチン」の機能が抑制された人達が存在。
ミオスタチン関連筋肉肥大といわれていて
①ミオスタチンを作り出す遺伝子が変異
筋量は常人の2倍
②筋肉が「ミオスタチン」を拒絶
筋量は常人の1.5倍
どちらのタイプも筋肉が平均をはるかに超えるレベルまで成長し、強靭な肉体が形成されます。
そして、基礎代謝が膨大なため摂取カロリーがものすごい勢いで消費されて、体脂肪がほとんど無い体に。
世界では、何もしなくても筋肉がモリモリの"超人"の幼児が100人ほど見つかっています。
1歳児で腹筋が6つに割れているという驚異の超人も。
欠点としては、絶えず膨大なカロリーを補給していないと、体は衰弱して短命。
また、体脂肪の極端な不足は「脳細胞の成長を阻害」。
しかし、筋肉をモリモリにする「ミオスタチン関連筋肉肥大」の応用は魅力的なジャンルでもありますね。
バイオテクノロジー企業の米Wyeth社が開発中で、筋ジストロフィー患者やボディビルダーの筋肉増強に役立つ可能性がある新薬「MYO-029」が、最終的な臨床試験を待つ段階まで来ている。
骨格筋の増殖を抑制するタンパク質ミオスタチンの活動を抑制することで、筋肉の増殖を促進させるものですね。
でも、アキレス腱などの腱をもろくさせる副作用の恐れと、筋ジストロフィー患者への治験結果がおもわしくなく、新薬「MYO-029」は開発中止に(汗)
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