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F1小噺【元祖ナイトレース!シンガポールGP】

この週末(2024/9/20~9/22)にシンガポールGPが開催されます。
シンガポールグランプリは初のナイトレース開催の地で、2008年からコロナ禍を除いて毎年開催されています。もう16年も経つんですね
サーキットごとの解説はなるべく避けていたのですが、このサーキットは別!だって感動したもん!

ナイトレース?アタマ大丈夫か?

当時、最初にナイトレースを開催すると聞いたときはこんな感想でした。
いや、だって日中に屋外で行うスポーツですよ。それを夜やるって…。絶対に照明が足りなくて各所から不満が大爆発するじゃろ!現地でレースはできるかも知れないが、テレビの映り方とか考えると絶対失敗するでしょ

なんで夜やるんよ?昼じゃダメなん?

そもそも、実はF1って超閉鎖的なヨーロッパの娯楽なんです。週末の昼下がりはテレビでF1観戦。それがヨーロピアンの過ごし方です。
それが時代と共に世界各国で開催されるようになってきました。そうすると時差の影響でヨーロッパだと早朝に見ざるを得ないんです。これを解消するために、夜に開催すればヨーロッパの日中に観戦できる!という流れ。なんつー理由だ。

ナイトレース、感動したわ…。

2008年のシンガポールGP、正直舐めてました。めっちゃかっこよかった。シンガポールというアジアの主要都市というのも相まって「未来」を感じた。最初に感動したのはヘリからの映像。闇夜の都市に浮かび上がる発光するサーキット。ゲームのCGかと思うほど現実離れした光景でした。

未来的で幻想的。簡単には形容できなかった。

そして、その圧倒的な光量はヘルメットのバイザーを透かし、ドライバーの表情を露わにしました。

うおおお!ドライバーの表情が見える…!

ピット作業も凄いくっきり見えます。

夜に走るF1、違和感と高揚感

シンガポールGPの見どころ

まず、市街地コースなので追い抜きができません。モナコGPのように全てのチームが予選に全力を注ぎます。
ん?レースの展開?膠着するに決まってます。観てて滅茶苦茶退屈です。
エスケープゾーンが無いので、ドライバーのミスがクラッシュに直結するのでセーフティカーが出動しやすいです。(なんと出動率100%!)
という事で「予選で頑張ってもセーフティカーでポジションがひっくり返される」というギャンブル性も見どころの一つです。終わったタイヤをずるずる引っ張って、頑なにタイヤ交換しないマシンはこのセーフティカー狙いです。「セーフティカー全力待機」というのも他のグランプリでは無い見方ですね。
ドライバーからすると、高温多湿で長丁場のレースになるので非常に厳しいサーキットです。

サーキットレイアウト

市街地コースという事で本当に道路をサーキットに仕立ててます。

googleマップをパワープレイで加工しました

シンガポールへ旅行したときにはこんな綺麗な(意外に緑が多い)市街地を走るんだ、と思いました。マリーナベイサンズ、ラッフルズホテルの近隣を走ります。
 
市街地なので、現地の住人たちにとっては町が不便になるのは間違いなく、おそらく3週間前ぐらいから、サーキット化が進行しているようです。現地の方々からしたら交通規制など大変かと思いますが、このグランプリを開催することによる観光収入は1500億円と聞いたことがあります。この週末だけでシンガポールにこれだけの金額が入るので、国策として開催していることが理解できます。(対して大阪府のF1開催は…。ゴホンゴホン)
 
現地の方のnoteがありました。めっちゃ興味深い現地の写真が多く、非常に楽しめます。是非、閲覧してみてください。


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