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風邪の効用
今回、ひさしぶりに引いた風邪でしたが、ようように通り抜けた感じがします。身体は軽くなり、すっきりして、必要な状態を得るために風邪の力を借りて身体の掃除をしたということだということをあらためて感じていたところです。
生きることでどうしてもたまるジャンクを排泄するために、風邪というものがあるということもありますし、何かを目指して成長しようとする時に、それを阻害している身体状態を再編して組み直すために、風邪を使うということもあるように思います。
僕は22歳で踊りに出会って以来、何度か身体的なブレイクスルーを経験しましたが、その度に風邪をひき熱を出すということを繰り返してきました。あとは下痢のこともありましたが。
そのような症状を超えることで、それまでできなかった動きができるようになったり、それまで見えなかったものが見えるようになったり、それまでわからなかったことがわかるようになったりしてきたという自覚があります。
基本的にウイルスや菌というようなものは、人間には切っても切れない盟友というような存在だと思っていて、必要だから存在しているということを思います。
風邪は大きな人生のチャンスなので、薬など使うのはもったいないと思います。それなりのやり過ごし方というのがあり、それは良いことなのだと理解すれば、感謝して日々過ごせると思います。
歳をとると体力が落ちて風邪で死ぬこともあり得ますが、僕の感覚ではそれは寿命ということだと思っています。それを受け入れるということも大事な生きる心構えなのではないかと思います。
身体のクリアさを保つためにウイルスや菌が存在すると考えるようになり、風邪を受け入れるようになると、それ以上の深刻な病気にはならないのではないかとさえ思うところがあります。そういう意味ではまさに風邪は人間の身体システムには欠かせないものと言えるのではないかと思います。
そのように捉えるようになると、身体に何を入れるか、身体から何を出すか、そういうことにも敏感になるのでしょうね。それは人それぞれの選択ですから、自分の経験を通して見出していくしかないことだと思います。
まさにこれですね。
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