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ライデン国立古代博物館所蔵「古代エジプト展」@兵庫県立美術館

今年はエジプト展2回目です。春に特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を京都市京セラ美術館で観ました。これも面白かったです。

今回はライデンってどこ?というところからスタート。
オランダですね。200年の歴史がある博物館なんですね。
オランダ王国の初代国王ウィレム1世によって1818年に設立されたそうです。

展覧会の構成

第1章 エジプトを探検する
第2章 エジプトを発見する
第3章 エジプトを解読する
第4章 エジプトをスキャンする

展示の目玉

今回の目玉はミイラの棺の立体展示とミイラのCTスキャン映像。ちょっと怖いですけどね。ミイラも棺も間近でじっくり見られます。
ミイラをCTスキャンした結果もあり、生前の状態を知ることができ、まるでエジプトの人たちが望んだように現代に蘇ってきたかのようでした。

個人的には護符アクセサリーと動物の神様の彫像、ヒエログリフを解説してくれている展示は興味深いものでした。
古代エジプト人は本気で死後も現世と同じく豊かで幸せに暮らしたいと考えていんですね。ミイラにすることも体を残す必要があること、冥界の門をくぐるのは危険が伴うと信じたため「死者の書」なる呪術書を作っていたこと、アクセサリーにも護符を使っていたことなど、死後の世界のため、大勢の人や財力を投入していたことに驚きを覚えました。

エジプトの神様はユニークで可愛いものが多い


動物の神様が多いですね。
ハヤブサ、牛、猫、トキ、犬などなど、どれも愛らしい彫像でしたが、おもしろ可愛いのはマングースの神様イクニューモン。(画像はイラスト)
立ち上がった姿が可愛らしい。マングースと対決しているヘビも同じく神様として扱われていて、なんとヘビのミイラまでありました。

マングースイラスト

護符は今でも欲しい

古代エジプトでは男性女性ともアクセサリーをつけていたそう。
復活と再生、神のご加護を得るためのものだったんですね。
お気に入りは、ウジャトの目。
ウジャトはホルス神の目で「癒された」という意味。
戦いで目を失明したが回復できたことから「癒し・修復・再生」を意味する護符となったそうです。今でも使われていますね。

砂漠の国では自然の危険もあり、死は身近なものだったのでしょう。
永遠を祈る気持ちは今も昔も同じですね。

ウジャトの目

ライデン国立古代博物館所蔵「古代エジプト展」情報

兵庫県立美術館ではチケットを購入後、日時をネットで予約するとスムーズに観覧できます。




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