止まない雨って可哀想

水玉模様の傘に、雨がぐさりぐさりと突き刺さってくる。(痛い、痛い、痛いよ)
ぼくはぼくを守ることに必死で血を流している傘を直視することができなくてできるだけはやく走った、靴をびしょびしょにしてはやくはやく走った。
退屈なんだよねえってあの子の声がする。
ねえ、なんでうちら地球なんかにねえって笑う。

ぼくの宇宙は、ぼくだ

確信からのスピードは速い、もうあの惑星を超えた頃だろうか、止まるな止まるなと祈って無事着地する、起床。

生還おめでとう、として、おはよう、があるのかもしれないな、そんなことを思いながら日の出を見ていた。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集