羽
ひらがな使わなきゃ読めない?ってこと多すぎて困るね、女の子だけの秘密のルール。だりいなって思いながら切り捨ててきたカードを燃やす。ぼくは全てに全力だったよ、断言する。意味もなく生まれる愛などないと、信じている。魔法をかけてよ、普通の女の子。はちゃめちゃな映画しか好きになれないのはきみの人生が退屈だからだよ。雨の中、傘をさしながら池袋の横断歩道をかけ抜けてくるきみの笑顔が、切ないくらいに愛おしくて、これで会うのは今日で最後にしようと決めた。季節ごときで変わる感受性にぼくは愛を注ぎます、ですから、と十字架にしがみつく。真っ白なものって、信じたくなりますね。真っ白なのに。お墓参りに行ったあとの清々しい感情に名前がついていないこと。それがぼくの希望。