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#13 始まりに恋して、変化を愛して

# 改めて学ぶ、愛の種類


恋と愛の違いについて、調べた事があるという方は意外と多い気がするのですが、どうでしょうか。


下心があるのが「恋」、真心があるのが「愛」


有名なこの言葉、漢字の形が下側に「心」をおいた「したごころ」になっているから、恋は下心(見返り)を求めるもの。

愛は真ん中に「心」があるので、真心(見返りを求めない)であるという意味が宿っています。

また、恋は恋愛関係にある二人の中にしか生まれないものですが、愛は友人や家族など、片思いの相手や恋人以外にも使われる言葉です。

さらに、見返りを求めるということは、自分の愛情に対する同等、もしくはそれ以上の対価を相手に求めるということなので、「有償の愛」とも言い換えることができますね。

「恋愛」という言葉は、恋が先頭に来ているので、 "下心で始まった有償の愛が、真心の詰まった無性の愛に変わっていく様" を恋愛と呼ぶのかもしれません。


# 12時の鐘で消える魔法


冷酷な継母や意地悪な義理の姉達の仕打ちにも負けず、願いが叶う日を待ち続けたシンデレラ。

そんなシンデレラの前に妖精が現れて、王子様の待つ舞踏会へ行くことができますが、魔法は永遠ではありません。

12時の鐘が鳴る前に、魔法が解けて元の姿へ戻る前に、ガラスの靴を残して王子様の前から姿を消しました。

ディズニープリンセスの中でも特に有名な物語ですが、私は恋愛においても、この "魔法が解ける瞬間" があると思っています。

運命の相手だと信じ、四季を繰り返し、愛を育んでいたつもりの恋の魔法が、瞬時に解ける瞬間。

どちらか一方の魔法が解けてしまえば、同じ魔法にかかることはない "一度きりの魔法"

魔法が解ける理由は様々だと思いますが、恋をする全ての方が、最後まで魔法が解ける事なく過ごす事ができればどんなにいいでしょう。

ハッピーエンドを望まない主人公はいない、それでも、ハッピーエンドにならない物語で溢れてる。


# 魔法欠片、ガラスの靴


恋は魔法のように一時的で儚いもの、確かにシンデレラの魔法も一時的で儚いものでした。

けれど、12時の鐘が鳴った後も、王子様の元を去った後も、唯一消えない "魔法の欠片" がありました。

お城に落としてきたガラスの靴、シンデレラの手元に残ったもう片方のガラスの靴です。

全ての魔法が解けたのに、どうしてガラスの靴だけは消えずに残っていたのか。

諸説ありますが、ドレスやカボチャの馬車は元となる物から「魔法で変化」させているのに対し、ガラスの靴は妖精が「魔法で新しく作り出した」からだと言われています。

言い換えてみると、ドレスやカボチャの馬車は "美化された物が現実に戻った" というところでしょうか。

恋愛に置き換えてみると、恋の始まりはいつだって美しく、お互いに背伸びをした姿で接し、知らない間に美化している事が多いのだと思います。

だから、ふとした瞬間に、現実の姿が間見えたり、美化された理想とは違う一面が重なった時、恋の魔法が解けるキッカケとなるのでしょう。

この世には完璧な人間がいないことも、自分自身が完璧ではないことも承知で、それでも、 ¨好きになった瞬間の相手¨ でい続けてほしいと願う気持ちもわかります。

シンデレラの物語のように、魔法が解けた後も消えない何かを、互いに見つける事ができれば、本当の愛を知れるのかもしれませんね。

勿論、靴は片方だけでは歩けないから、どちらか一方だけがガラスの靴を見つけても前には進めません。

あなたがもし、12時の鐘が鳴る日を近くに感じているのなら、ガラスの靴を探してみてください。

笑顔、誠実、純粋さ、当たり前に感じていたものが、消えないガラスの靴かもしれないから。

恋をする全ての方が、無性の愛を与えて受け取り、満たされますように。

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