父ちゃんが、うっかりしてな。
私の名前は「長子」といいます。読み方は「ナガコ」です。
ちっちゃな頃からなかなか正しい読み方をしてくれる人はそう多くなく、小学校の時も「チョウコさん」宛に校長先生から卒業証書をもらったものでした。
で、私のハンドルネームである「ちょこ」というのは、実際に中学校の頃からのニックネームで、
「チョウコ」→「チョコ」といった具合に進化してきた、まぁ本名とは違った可愛らしさのある愛称でいまでも気に入っている。
私は3人兄弟の末っ子、上は年の離れた年子の兄が二人。
お父ちゃんとお母ちゃんにとっては、歳がいってからの子でしかも諦めていた頃にできた初の女の子。
両親、特にお父ちゃんからは溺愛されて育ってきた。
それと反比例するように、兄ふたりからは私はいじめられて育った。
まぁ、いじめられてというのはちょっと大袈裟な言い方だけれども
「おいナガ、コロコロ勝ってこい!」←パシられる
「クリスマスにはゲームウォッチ買ってもらいな」←あたしは欲しくない
と、まぁこんくらいかな、可愛いものね。
嫉妬されてたんよね。
そんな娘(われ)溺愛お父ちゃんは大工の棟梁で名前は「源夫」と書いて「モトオ」。
そう、リアル「大工の源さん」である。
じいちゃんも大工だったからそれを狙っていたのかどうかは、今となっては不明であるけれど、友達にはなんだか自慢できた。
そして本題の「私の名前の由来」。
ある程度、大きくなってくるとある日親に問うときが誰しもありますよね。
「私の名前ってどうやって付けたの?」
小学校3年生の時、私は学校で友達が話をしているのを聞いて
あたしもみんなに名前の由来を自慢したい
そう思い、両親に問いました。
するとお父ちゃんが、それはもう嬉しそうに顔をゆがめてね、言ったですよ。
「ナガが生まれたときに、あんまりにも、可愛くて嬉しくて
父ちゃん、仕事先の仲間にさ 報告したんだ、女の子だよって
そしたらさ
”俺につけさせてくれないか?” って、仲間がいうからな。
つけさせてやったんだ!」←ドヤ
そう、私の名前はお父ちゃんでもお母ちゃんでも
じいちゃんでもばあちゃんでもなく
赤の他人がつけたのでした。
小学校3年生、
由来はよくわかりません、おそらく
長女だからナガコ
的なにおいがして仕方がありませんが、それ以上聞くことも
そして今は亡きお父ちゃんお母ちゃんには聞くすべもありませんが
少なくとも
次男だからジロウ
という、兄がいること。
それだけは紛れもない事実であって、そうね
もう50にもなったらね
生きてるだけで、丸儲け。だよね。
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