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ヨガと仏教とウェルビーイング

昨年11月に、23歳ながらギックリ腰をやらかした後、
解剖学の勉強がてら真剣にヨガを学び始めた。

それまでもヨガに興味はあったのだけど、ストレッチのような感覚だったし、ありがちな「こんなポーズやってみたい」みたいな理由でやっていた。ホットヨガのスタジオでアルバイトもしてみたり。
でもヨガって解剖学的な面白さ(見事に筋肉や骨の使い方が鍛えられる…ちゃんと使い方を理解すれば。)と、哲学的な面白さ(いかによく生きるか、という人生の問ですよね。マインドフルネスなんかも話されるのはこの側面。ほんとはもっともっと奥が深いのだけど。)がある。

一度、スートラ(ヨガの経典、私は古典インド式行きました)を読む機会があった後に、「そういえば、私って日本で生きてきて仏教徒やってて(法事があるくらいだけど)、なんにもお経のこと知らないな〜」と気づいてちょっとお経に興味が出てきた。

そんな時に、Spotifyのポッドキャストで運命的な出会いをしてしまった。
毎週、平日の朝6時にゲストとの対談×フレッシュなお経を届けてくれるTemple Morning Radio。ちなみに、スピーカーの松本紹圭さんのnote(https://note.com/shoukei)もフォローさせていただきました🙏
これを毎朝、筋膜リリースのストレッチしながら聴くのが一月近く日課になっている。意外と続いてるし、良い。視覚が奪われないから楽。
色んなお坊さんや坊守さんのお話を通して、生き方が聴けるのって貴重だなあ、と改めて思う。Netflixのコンテンツの傾向もだけど、私はいろんな人の人生の話聴くの好きなんだな。
私は家が浄土真宗、般若心経を法事のときは聴いていたけど、色んな宗派の色んなお経が聴けるのも楽しい。前にチェロ演奏が出てきたときは衝撃だった。

ラジオのタイトルどおり、仏教でもウェルビーイングって関わってる。

もちろんヨガも。

そして私はそのウェルビーイングという言葉に、心理学で出会っていた。
2, 3年前から、ポジティブ心理学という分野を勉強したくて、独学と留学期間を使って「科学的に幸せを考える」勉強をしていた。色々な調査を通して、幸せにはどんな因子があるのか、どのような人が幸福な傾向にあるのか分析する… 心理学ってつまりは統計学だから、マクロ的な数値と傾向は出せるんだよね。
でも結論、辿り着いたのは

「ウェルビーングの定義は、人それぞれ」

ってこと。ゆたかさ、というのも人それぞれ。
もちろん、ウェルビーングの研究分野で”大多数の人は”この因子が関わる、だとか、こんな特徴の人は幸福である”傾向”が分かってるのだけど、最終的にはやはり個人だ。
その人の生き方、どう在りたいか、何を目指しているか。
それを決定できるのはその人自身だけだし、そこが真の自由の場所。

自由って責任が伴うというけれど、人が集まって暮らす社会では当然のことで、その上で「どう捉えるか」がまっさらな自由と呼べるものではなかろうか。

わたしの目指す教育の尺度は、「その教育を受けた人がウェルビーイングな人生を送れること」。IQが高くなったとか、記憶力が良いとかじゃなくて、幸福という尺度で教育が成立してほしい。

きっと道程は長い。歴史上の知恵者たちもずっとずっと同じことを訴えてきた。私の頭脳レベルなんてたかが知れている。

それでも、この世界を少しでもワクワクすると思える世界にできますように。

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Anju @イギリスで修行中
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