茨の道
月曜日は忙しない、土日に医師が休んだ分どうだったかを聞かれるからだ。
特段の変化はない。
寧ろ月曜日を乗り越えるのが大変だ。
だいたい事は月曜日に起こるからだ。
今日も親から電話があった。
用件は『金』のことだった。
またか…私の体調はどうかなんて本当に誰も聞きはしない。
うんざりする…
妻から親に電話があったようで『金』のことだろうと。
何か知らないかと。
「知るかっ!!」と言いたかったが。
やんわりと「さぁ?」と返した。
その後が長い…児童手当金がどうたらこうたらと父と妻が役所で話をしたとか。
とりあえず、話を蒸し返して恨言を言い始める。
正直なところ私の病気にはよくない。
だいたい私が入院中に勝手に別居していったのは妻だから私が知る由もない。
未だに入院中の私からしたらマジでわかる訳ねぇから退院も決まってないし、そんなもんほっとけと。
私はとにかくボロボロの心体をなんとかして元に戻して社会復帰をすることを目指している。
先ずはそこが一番ではないのか?
という訳で私の心体のことなんか誰も気にかけてくれないと悟った。
結局は自分のことは自分でしないといけないのねトホホ…
なので自分で地区の社会福祉協議会に電話した。
うつ病に罹ってしまった人が社会復帰する為の支援は何があるか教えて下さいと。
本当に教えて欲しい。
そこから地方自治体のサポートセンターを教えて貰い。
更に自分で電話をする。
もうねぇ…
病気に鞭打ちまくってするしかない。
とりあえず、傷病手当金を貰ったはいいもののその性質上、期間貰い続ける限り仕事ができないのが条件らしい。
いい変えると仕事が出来るんだったら支給が止められるらしい。
その金額もちゃんと働いていたのでそこそこ貰えてしまう…
日雇いやバイトじゃとても稼げない…
しかし、ちょっとまてそれだと受給期間中は何も出来ないということか…
社会とも隔絶され引きこもりになるじゃないか…
それは無理だっ…ますます社会復帰が遠くなる…
ということがわかったので何か社会とつながって社会復帰出来る制度てありませんか?
私が自分で電話で問い合わせる…
就労継続支援B型という事業制度を教えて貰う。
要約すると
8時間以下の就労、雇用契約なし、最低賃金以下で傷病手当金の条件に抵触しない事。
ボランティア的な作業をするならいいて話だった。
その中で地域活動支援センターⅢ型の事業所を説明された。
私のような心の病の人が結構通っているらしい。
なるほど、傷病手当金受給が認められるほど心体ボロボロ状態な人がいきなりフルで仕事に復帰するなんて無理である。
というかマジでそんなの出来る訳ない。
徐々に身体を慣らしながら社会復帰していく制度は知っていないとダメだし。
誰も聞かないと教えてくれない事がよくわかった。
色々と役所の手続き等が面倒くさい感じだが、社会復帰する為の下地作りだと考えた。
サポートセンターの方も良い方だった。
丁寧に対応して貰ったので非常に助かった。
またわざわざ協会けんぽ迄、確認の電話をしてくれたらしい。
何となくだが、実家に帰って引きこもりにならずにすみそうだっ。
少し安堵した。
こうやって自分が社会と隔絶して行かないように自分で何とかしないといけない。
自分で道を作って進まないと誰も助けてくれやしない。
なんてこったい。
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