雷
急にまた梅雨に戻ってしまった。
昨日の夕方から土砂降りの雨。
私は総合大学病院を昨日退院して、実家に居る。
結局、妻は来ることはなかった。
もちろん、子どもたちの姿も見る事はかなわなかった。
しかし、本当に土砂降りの雨だ。
外に出ようにもこの雨では如何ともし難い。
何をしようもない。
手持ち無沙汰とはこの事をいうのだなぁと思った。
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
藤原俊成
世の中なんて、どうにもならないものだ。世俗から逃れようと思いつめて入り込んだ山の奥にも、鹿が悲しげに鳴いているのが聞こえる。
病院から退院してしまって、私は枷が外れてしまっている。
両親には見せないが、ぶっちゃけどうでもよくなっている。
自暴自棄になっていると思う。
病院で貰った薬でどうにか取り繕っているだけっ。
希死念慮てのはやはり恐ろしい。
自分は消えてしまいたいと思ってしまっているので何をされても怖くない。
生きている意味を問うている。
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