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【授業】チャイム着席が自然にできるようになる方法【学級経営】

こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。

今回のテーマ

6月も今日で終わりですね。
新年度がスタートしてから約3ヶ月が終了です。
この時期になると、こんなこと起きてきませんか?

「チャイムが鳴っているのに、生徒が着席しない。」

この問題で悩んでいる先生方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も公立学校で勤務していた時に、びっくりするくらいにこの問題で困っていました。
「早く座りなさい!」と言って、生徒が座ったら苦労しないです。

言っても座ってくれないから悩んでるんだよ!!!

それに開始前から指導をすると、授業やりづらいですよね。
20秒まで怒っていた人が明るくHello, everyone!なんて言い出したら、高低差で耳がキーンってなります。笑
「どうしたら生徒が着席してくれるか?」
私が試行錯誤して見つけた、「早く座りなさい!」なしで生徒が座る方法があります。
今から紹介する方法を使うことで、怒鳴ったり、嫌な雰囲気にしたりせずチャイムと同時に生徒が授業に臨んでくれます。
授業や学級経営でお悩みの先生の一助になれば幸いです。

結論

お忙しい先生方のコスパを上げるためにも、まずは結論からお伝えします。
チャイム着席が自然にできるようになる方法はこの2つです。

①チャイム前の雑談
②チャイム直後にペアワーク
③行動で示す

①チャイム前の雑談

私はチャイム前に教室で生徒と話をするようにしています。
「週末何してた?」とか「昨日は塾遅かったの?眠そうだけど」など会話をしています。
これをやられている先生は多いでしょう。
この時に私が意識しているのは「座っている生徒と話すこと」です。
チャイム前に着席している生徒は、授業者にとっては望ましい生徒です。
授業の準備をして待っている生徒たちと話すことで、彼らが離席している生徒にとっては模範になります。
一方で、よくある教室風景の「教卓の前で生徒と話す教師」。
これだと離席している生徒が模範として捉えれてしまう可能性があります。
だからこそ、教師は座っている生徒と話すべきなのです。

②チャイム直後にペアワーク

チャイム直後にペアワークをするのも効果的です。
私はチャイム直後にナンバーカウンティングという活動を行っていました。
これは私が尊敬する英語教師である胡子美由紀先生から教わった実践です。
詳しい活動は胡子先生のご著書で知っていただければ幸いですが、簡単に説明すると、ペアで1〜20、2の倍数、奇数、二乗した数などを交互に英語で言っていくゲームです。
例えば、1〜20が条件だとすれば、じゃんけんで勝った人が1、負けた人が2、勝った人が3、負けた人が4・・・と数字を英語で言っていきます。
なぜこのゲームを最初に行っていたか?

それはこのゲームはペアワークだからです。

ペアで活動するには、相手が必要。
そうすると、ペアの生徒を呼んでくる生徒が出てきます。
「〇〇、早く座って!」と声をかける生徒がいるのです。

生徒から生徒への「〇〇、早く座って!」という言葉は、教師の「早く座りなさい」の100倍効果アリです。
ポケモンでいえば、「たいあたり」と「はかいこうせん」くらいの違い。笑
なかなか着席できない生徒にとっては、座らないことで教師からどう思われるかはさほど重要ではなく、座らないことで隣の席の生徒からどう思われるかはめちゃくちゃ重要な問題なのでしょう。
生徒が生徒を育てることがあると私は考えています。
教師からの上からのメッセージにはない、絶大な力が同じ目線の同級生の言葉にはあるのです。

③行動で示す

私の言葉は響かない

私が常に意識していたことは、「私の言葉は響かない」ということです。私が

教師として発言する言葉
「座りなさい」「勉強しなさい」「早く寝なさい」etc

これらの言葉だけでは人の行動は変えられないと思っています。
人は人の言葉だけで行動を変えられるほど、完璧にできていないものです。
もちろん、スティーブ・ジョブズのようなカリスマ性をもった人間であれば、その言葉の影響力は計り知れず、人の行動を変えうるかもしれません。
しかし、私のような一教員の言葉には、人を変える力は「ない」。
そのことを自覚してからは、言葉だけで指導することはやめました。
何かを生徒に伝えたい時は、言葉に加えて行動で示すことを意識しました。

『言葉➕行動』、これが重要。

私はチャイムと同時に英語授業を必ず終えます。
授業で扱いたい内容が終わらなかったとしても、延長はしません。
「ごめん、あと2分ちょうだい〜」は絶対に言いません。
これは、私が「時間を守ること」を生徒に行動で示すためです。
チャイム着席しない生徒を指導できるのは、チャイムと同時に授業を終える人だけです。
言葉の重みはその人が行った行動に比例していると私は信じています。
言葉だけの教師にはなりたくないですよね。

以上の3つを意識して授業を行うことにより、チャイム着席は自然にうまくいくようになりました。
また、授業だけでなく、学級経営でも役に立っていました。
この記事を読んでいただいている先生のお仕事の参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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