ZOOMの道徳授業をしてわかったこと
こんにちは、渡部です。
いろいろな意味で長かった1学期が終わったので、少し振り返ります。
1学期行った授業で初めて行ったことがあります。
それは、オンライン道徳授業です。
道徳はここ数年大きな変化がありました。
まずは、教科化。
国語や数学、英語と同様に教科になりました。
教科になったことで、教科書が作られました。
そして、5・4・3・2・1のような数値ではありませんが、評価もすることになりました。
また、『考え、議論する道徳』という言葉が最近はよく聞かれます。
道徳の教材の登場人物の気持ちを読み取らせるだけでなく、「自分ならどうするか」を考え、学級の他の児童生徒と議論する活動が求められているのです。
1学期には、道徳の授業をオンラインで行う機会がありました。
授業を作成するに当たって、意識した点や改善点をお話します。
オンラインの道徳の授業作成にあたって、意識したのは次のことです。
それは、1時間の授業を振り返ることができることです。
普段の授業であれば、黒板にチョークで記入するため、授業の最後には、授業の内容を振り返ることができています。
しかし、オンラインで授業を行う時に、黒板に文字を書きながら行わずに、記録を残す方法はないかと考えました。
なぜなら、これから先、学校が再び休校になった場合、生徒も教師も自宅で授業をすることができれば、感染症のリスクを下げることができると考えたからです。
そして、思いついたのが、チャット機能でした。
チャットは履歴が残ります。
教師の発問や生徒の意見を時系列で振り返ることができます。
また、チャット機能は、ラインやツイッターのDMで慣れている生徒も多いです。
そのため、意見を伝え、それに対する意見も言いやすいようです。
A「僕は〜だと思います。」
B「Aさんとは違う意見です。僕は〜だと思います。」
C「Aさんの意見に賛成です。〜だと思います。」
このようなやりとりがリアルな教室での授業より、活発に出ました。
また、先生としても授業の振り返りを記録を残すことで、評価をしやすくなります。
冒頭で述べたように、道徳が教科化されたことで文章で評価することが求められることがあります。
その際に、授業で使ったノートやプリントを集めることなく、データから授業を想起することが可能です。
通知表に記載する際は、児童生徒の変容を記すことが多いと思います。
チャットの記録はそんな時に便利です。
実際に私の1学期の通知表の文章はこの記録を参考にしました。
改善点は、発問数です。
普段の道徳の授業では、5個くらいの発問をしています。
しかし、オンラインの授業だと、発問に対する返答に時間がかかります。
これは、通信状況によっても変わりますが、児童生徒の自宅の通信環境がそれぞれ違うことを考えると、発問の数は、3問が適切であると感じます。
メインの発問1つに、サブ2つが良いのではないでしょうか。
参考までに、今回作ったパワーポイントへのリンクを貼っておきます。
自由に編集して使っていただいてかまいません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。