トイレの中で彼女は何を想っていたろう。
昨日、こんなニュースが流れた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210128-OYT1T50263/
読売新聞の記事で
トイレで出産した女子高校生、はさみで何度も首を切りつけか…男児が死亡
と題されていた。
「出産直後の新生児をトイレで殺害したとして、栃木県警は28日、県内在住の女子高校生(17)を殺人の疑いで逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
発表によると、女子高校生は昨年12月18日午後、県南部のショッピングモールの女子トイレの個室内で男児を出産後、はさみで首を切りつけて殺害した疑い。男児の傷は長さ約5センチにわたっており、死因は失血死。捜査関係者によると、傷の深さが頸けい動脈まで達していたことなどから、はさみで何度も切りつけたとみられる。
女子高校生はこの日、学校帰りに友人とモールに遊びに来ていて産気づいたという。トイレに約2時間閉じこもっていたため、友人が施設の関係者を通して119番した。発見時、女子高校生は産後の出血性ショックでトイレの個室内に倒れ込んでおり、床は血まみれだったという。男児は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。」
トイレの中で彼女は何を想っていたろう。
彼女を責めることで溜飲を下げ、自己満足してしまうのがマスコミをはじめこの国の多くなのだろう。この記事だけで後追いや深堀り記事は目に入ってこない。
この一年を考えると、彼女はまさしく現代日本人だ。
目の前の現実をただ「否認」したかったのだろう。
それは、現政府も同じだし、PCR検査に反対していた人々もそうなのだろう。
目の前の事実から目を外し、自分の想いの中に居続けたかった。それを「夢の中」と言ってきた。
もう一つ叫びたいのは、子どもは彼女一人では出来ない。もう一人の相手はどうなったのか。
私には、彼女独りにして逃げてしまった分、罪一等重いと考える。いやそれ以上に。
彼女が10年の懲役とされれば、その報道されない男は終身刑で良いと思う。
正直、生きている資格は無いとさえ。
この状況を生み出した大元のモノだから。
ハサミで斬りつける時の彼女は、どうだっただろう。男の顔が浮かんでいたかもしれない。逃げ出したい想いだったかもしれない。ただ現実でなければと願っていたろう。
その時の彼女はそんな意味では「頭でっかち」と言えよう。自分の想いが勝っていた。自分の想いに操られていたとも言える。逆に言えば、目の前、現実に従えなかった
目の前の現実に従えなかったと言えば、普段の人との会話もそうではないだろうか。相手の想いを受け止めず、自分の想いを相手に押しつける。
相手をコントロール出来ることが良いことだ、力有ることだと賞賛する人々が世に多くある。
現実、目の前を見ようとしない姿は同じではないだろうか。
この一週間、鬼を話してきた。
鬼とは個別な属性ではない。「頭でっかち」の状態を鬼と呼べるのではないだろうか。
彼女は、トイレの中で鬼となった。
しかし、同時に鬼は平気で世の中を闊歩している。
いや、威張りながら誇らしげに。
目を覚ますとは、面倒なことなのかもしれない。
嬉しくないことなのかもしれない。
その中を生き抜くこと。それが四苦八苦であり目覚めた状態なのかもしれない。
最後に一言。
彼女を責めたくなっている心は、そのまま「頭でっかち」な状態なのだろう。
合唱。
鬼と言う文字は僕には「頭でっかち」の人に見える。↓
鬼を滅することでは無いと想う。ましてや刃では・・・