『地方に移住したいから』と星野リゾートの門を叩いた元キャリアコンサルタント
今日は自分語りです。
私が星野リゾートに転職した理由について。
「高級旅館での接客スキルを身につけたい!」
とか、
「地方を盛り上げたいんです!」
なんて高尚な理由だったわけではありません。
「地方へ移住したい」
と、とってもシンプルな理由でした。
でも、そんな理由でもいいんじゃないかな、って今となっては思うんです。
目標が見出せなかった30代
星野リゾートに入社する前の私。
正直、今後の人生に迷っていました。
新卒入社した会社で3年。
転職して海外で1年勤務。
帰国後に3年半、キャリアコンサルタントとして求職者と面談をする日々。
それなりにやりがいを感じてはいたものの、自分の興味関心が向くものではありませんでした。
友人にも恵まれ、DJやイベント企画などの音楽活動に励んでいて、プライベートは充実していました。
しかし、30代に差し掛かった今、ずーっとこの仕事を続けていられるのだろうか?
というモヤモヤが頭の隅にもたげていたのです。
モヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤ…
頭を支配してどうにもならなくなったある日、妻に思い切って相談しました。
「東京を離れよう」
と。
結婚する前から、都会よりも地方での生活をしたいよね、って夢を語りあっていました。
しかし、
(仕事がなさそう)
とか
(友人と離れてしまう)
とか、都合よく言い訳をつけて、本当に叶えたいことを押し殺していたことに気づいたんです。
モヤモヤのおかげで。
私の心情を理解してくれた妻は迷わず、背中を押してくれました。
不安もあっただろうに。感謝でいっぱいです。
ただ地方に暮らしたいという転職活動
そこからの動きは早かった。
仕事は半年後に辞める!と決意して、退職の意向を伝え、背水の陣をしきました。
「どんな仕事でもいい。地方で暮らせる仕事はないだろうか?」
という、ある意味自分勝手な転職活動の始まり。
そうして、いくつかの企業を調べていく中で偶然出会ったのが星野リゾートでした。
今や全72施設、「星のや」や「OMO」など様々なサブブランドを持つ星野リゾートですが、
当時はまだサブブランド数も少なく、私が所属する温泉旅館ブランド「界」も、記憶では8施設程度しかありませんでした。(現在は22施設)
しかし、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀といった番組に出演していた、星野佳路の存在は知っていました。
どんな話が聞けるんだろう、と会社説明会に申し込み、その日を楽しみに待ちました。
数日後、
「面接官はスーツを着用しておりませんので、スーツでないカジュアルな服装で結構です」
という案内メールを受け取りました。
「あ、なんか変わった会社なんだな」
という印象を受けたのを今でもはっきり覚えています。
説明会当日。
星野佳路によるプレゼンテーションの内容は正直全く覚えていません。ただ、
(この会社で働いたら楽しそうだな。)
とワクワクしました。
「これからの宿泊観光業をヤバくしていこうぜ!」
そんな心意気に胸を打たれたのです。
説明会後に、希望者は1次選考がありました。
といっても、気兼ねなくおしゃべりをする雰囲気。
私は訴えました。
「地方移住したいと思っています。あと、自分でビジネスをしたいと考えているので、3年間ほどの修行のつもりで頑張ります!」
今思えば、勝手だな(笑)
自分の希望ばっか言ってる。
しかしながら、当時の面接官であった、とある界の支配人は柔らかく私の気持ちを受け止めてくれ、
(そのためにできることはなんだろう?)
と一緒に考えてくれました。
今となっては、素敵な方と出会えたことに、感謝しかありません…
いろんな転職理由があっていいんじゃない?
私の場合は本当に特殊なケースかもしれませんが、、、
言いたかったことは、転職理由って様々だけど、
「転職したい!」
という強い思いがあればいいんじゃないか、って思うんです。
先程記載した通り、前職はキャリアコンサルタント。
給料、時間、やりがい、業務内容、人間関係、といった様々な希望にマッチした転職先を紹介していました。
その本質は本人の希望の働き方を叶えること。
だからこそ、
「希望はなにか?」
の問いの答えがとっても大切だということが、たくさんの求職者と接してきて肚落ちしていたんです。
希望を伝えずに本音でない転職理由で、採用されたとしても後で不幸になるだけ。
だから、正直に自分の希望を伝えたつもりでした。
もちろん、そのために自分が貢献できることもしっかりアピールしましたけどね。
様々な希望は多様な企画サービスに繋がる
自分の転職活動もそうですが、その後に入社してくる方、また様々な社員を紹介する110年企画を読んでいて思っていること。
『本当にこの会社にはいろんな人がいるんだな』
異業種から転職してきた方がとにかく多い。
いや、むしろほぼ異業種。
様々な業種から、様々な希望を持っている人が集まっている。
つまり、そこには様々な興味関心があるということです。
そこから多様な企画サービスが生まれ、より組織が活性化していくのではないか?
そんな風に自分勝手な転職理由を貫いた私は感じています。
以上、本日は私の自分勝手な転職理由について綴りました。
この転職によって、今や第二の故郷となった出雲国・島根県に出会えたことに深く感謝しています。
ありがとうございます、お陰様です。
おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。
▼二つの界でめぐる島根旅。出雲文化の深淵に触れてくださいませ。
▼110年企画。異業種転職者の多さたるや!