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今すぐできるマーケティング活動

こんにちは、あんでぃです。

島根県の温泉旅館にて、旅行者の方々と繋がり始めて12年になりました。
エキサイティングな日々を送れているからかもしれません。
長いようで短くも感じます。

さて、この12年間、ずーっとやり続けている、自分なりのマーケティング活動があります。

それは、お客様にこのような問いを投げかけることです。

「何がきっかけで島根にいらっしゃったんですか?」
「何がきっかけで界 玉造を選ばれたんですか?」

理由には大きなヒントが隠れている

なぜこのような質問を投げかけるか、というと、その答えに大きなヒントが隠れているからです。

私たちがお客様の滞在を演出する上で大切なヒントでもあり、
私たちが新たなサービスを創造する上で大切なヒントでもあります。

例えば、こういった回答が返ってきたとします。
「一度は出雲大社にいってみたかったんだよね」

これは、実際によく返ってくる答えです。
出雲大社の知名度、本当にすごいですね。

さて、この答えを聞いた時、このような背景が想像されるのではないでしょうか。

・初めて島根にいらっしゃった
・神社仏閣が好き
・過去に出雲大社が気になるきっかけがあった

ここから私たちがお客様の滞在を演出するには、
出雲地域の神社仏閣の特徴をお伝えしたり、
出雲大社周辺のランチスポットを紹介したり、
と、有益な情報を提供することで、大きな意味でのお客様の旅行を演出することができますよね。


ギブすることで、潜在的な思いにアプローチする

お客様にとっての有益な情報を提供していたら、お客様が心を開いてくれた。
そんな経験が何度かあります。
話をさらに広げていくと、第一印象とは全く違ったお客様に見えてくることも。

そうやってお客様の好みや興味に触れていくことで、お客様本人も気づいていない願望・期待を探り当てることがある。
これをインサイトと呼びます。
昨今では、顕在化しているニーズに答えるサービスは出尽くしていると言われます。
いかに顧客の潜在的ニーズ(インサイト)に対応するサービスを提供していくか、が大切な時代に突入しています。

さて、先程の話の続きです。

「何がきっかけで島根にいらっしゃったんですか?」
「一度は出雲大社にいってみたかったんだよね」
「ってことは、初めて島根にいらっしゃったんですか?」
「はい、島根県は外国人旅行者も少ない地域と聞きましたがその通りでしたね。」
「そうですね、島根にいらっしゃる外国人の方は、少数ですが日本通の方ばかりです。日本の文化にリスペクトされている方がとっても多いですよ。」
「先ほど、大浴場で出会った方も外国の方でしたけど、とても礼儀正しくって、日本人と変わらないな、って感じました。こういう環境ならゆっくりできそうですね。」

こんな会話の流れになったならば、
せっかくの旅行ではプライベートな空間を大切にしたい
といったインサイトが発見できます。

そこで例えば、
全室客室露天風呂を押し出してみる
といった新たなマーケティング活動ができるかもしれません。

まずはきっかけを尋ねてみよう

以上のようにお客様にきっかけを尋ねることは、お客様の滞在を演出し、新たなサービスの創造につながる可能性を秘めています。

まずは顧客にきっかけを尋ねてみる。
そこから好みやインサイトを発見する。
そして、新たなサービスへと繋げていく。

今すぐに、誰でもできる簡単なマーケティング活動だと思いませんか??


おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。



▼参考
星野リゾートのサービス力を支える独自のトレーニング手法「サービス・プロフェッショナル




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