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東京のホテル代高騰!市場原理を思い知る

先日、事業家の友人から興味深い話を聞きました。

彼は親子三世代で宿泊できるような一軒家を1棟貸しのゲストハウスとして運営しています。
運営当初、『親子三世代」というニッチなニーズに答えられるゲストハウスはありませんでした。
強気の価格設定でも予約が入っており、まさに一人勝ちの状況でした。
しかし、数年もすると状況は一変します。
似たようなコンセプトのゲストハウスが続々と立ち上がり、価格は一気に下落してしまいます。
彼曰く、他施設と差別化するのが難しいから、いずれは撤退するだろう、とのことでした。


市場化されたサービスの価格は、常に需要と供給のバランスで成り立っています。

需要が増えれば価格は上がる。
供給が増えれば価格は下がる。

それぞれの市場によって、その変化のスピードに差はあれど、基本的にはこの原理が働いています。

コロナ禍によって変化が訪れた宿泊市場

東京への4日間の出張について、以前記事を書きましたが、

宿泊先を探すときに、宿泊業界の市場原理を実感しました。
感覚的にも宿泊価格が通常の2倍近くに感じられました。

調べてみると、東京のホテル代はそれどころではありませんでした。
テレ朝ニュースの記事によると、
2021年1月 6341円
2023年12月 15397円
と、コロナ禍と比較して、なんと約2.5倍となっていたのです。

なぜこのようになったのでしょう?
おそらくは以下の状況が影響していると考えられます。

①インバウンド需要増し
円安を背景に多くの外国人旅行客が日本にやってきている

②国内旅行需要増し
円安により海外旅行から国内旅行に切り替えている人が一定数いる

③労働力不足
コロナ禍により、異業種に転職した人が多い。また、ホテル側も2年間積極採用をしなかった。

①②は需要が増える要因となり、
③は供給が減る要因となり、
結果として、ホテル代が跳ね上がった。
つまり、しっかりと市場原理が働いたことがわかります。

そんな市場原理が反映された今、宿泊業界に携わる身として考えるべきはなんでしょうか?
私は、
これからの未来、どんなことが起こっていくのか?
ということだと考えています。
宿泊業界では、いわゆる魚の目(未来を見通す目)が必要なタイミングなのではないでしょうか?

ということで、次回に続きます。

おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした。

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