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星野リゾートx組織文化

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星野リゾートへの就職、転職を考えている方へ|特徴のある組織文化についてのマガジンです。※あくまで個人の見解です
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記事一覧

組織文化を築くため?星野リゾートの社内会議

腹を割って、正直に意見を交わし合う。 意識的にそのような時間を設けられていますか? 心にあるわだかまりを無くすために、正直にありのままに伝える。 そんな場があることが、私が今の職場で長期的に働いている要因の一つかもしれないな、と感じています。 本日、ちょうどそのような機会を感じている会議の日でした。 本日のざっくばらん会議 私の所属する界 玉造では、おおよそ月に一回、全社員が参加の会議が開催されます。 その名も『ざっくばらん会議』 名称通り、ざっくばらんに話し合う会議

大学1年生から内定をもらう時代になった?

こんにちは、あんでぃです。 遠い昔の話ですが、大学時代の就職活動を思い出します。 当時は3年時からの就職活動が規制されて、4月から一斉に始める?というルールがあったような… 早めの就職活動で大学生活がおろそかにならないように、という配慮だったのかと。 しかし、時代は流れ、就職活動も様変わりしてきました。 先日、メディア向けの星野リゾートプレス発表会にて、かなり話題になった内容がこちらです。 相変わらず、星野リゾートは新しいことにチャレンジしていますね。 大学1年目から就

マスクを外した日。新たな取り組みは一定の批判が生まれる。

先日、界の施設のクチコミをチェックしていたところ、マスクに関しての発言を目にしました。 そういえば、、、 昨年4月に代表の星野佳路が宣言したマスクを外す宣言。 マスクをつけるのが当たり前の状況でしたので、様々な意見が飛び交っていたようですね。 というのを、今更ながらに知りました…(遅い!) マスクを外した当日の現場は 当時、現場でもお客様からご意見をいただくだろう、と肝に銘じて当日を迎えたのですが… 実際はお客様からネガティブな意見を頂くことはありませんでした。 む

クレームが全く存在しない職場環境とは?

こんにちは、あんでぃです。 温泉旅館、界 玉造にやって来て12年ほどになります。 日々、旅の思い出をつくりにいらっしゃるお客様と接していますが、今までクレームを体験したことがありません。 それはなぜでしょう? お客様相手のお仕事でクレームを受けないなんてありえないじゃないか! と思われるかもしれません。 ごもっともです。 私たちはこう考えます。 クレームがない、というよりも、 私たちの辞書には「クレーム」という言葉が存在しないのです。 クレームとは? そもそもクレー

納得感のあるチーム会議の進め方とは?

前回の記事はこちら。 便利でとても効率的ではあるけれど、少数派の意見を切り捨てることになる多数決。 星野リゾートでは多数決をする機会がなかったなぁ、と振り返りました。 そこで、今回は多数決以外の意思決定方法を具体的な議論のケースでご紹介。 最後にあんでぃの経験上、議論を交わす上で準備しておきたいことを挙げていきます。 チェックアウトした後、どんなお見送りをされたいか?? 突然ですが、質問です。 みなさんは、旅館をチェックアウトした際に、どんなお見送りをされたか、印象に

多数決をしない!星野リゾートでの意思決定方法

こんにちは、あんでぃです。 今日は組織の意思決定について考えたいと思います。 みなさんは小学生の時などに、 なにか意見が割れた時、「多数決」で決定した経験はありますか? 小さなころ、よく行われていた「多数決」 とても違和感を感じていました。 というのも、天邪鬼な私は少数派の意見になることがほとんどで、多数決では自分の希望でない結果が多かったのです。 そんな時は、こぶしを握り締めながら、無理に自分を納得させなければいけませんでした。 政治の世界など、時間の制約がある中で

温泉旅館文化が海外でキラキラに輝く未来

こんにちは、あんでぃです。 タイへの瞑想修行以来、久々の投稿ですね。 人生5回目となった今回の10日間の修行では、今までになく深く心を揺さぶられる体験となりました。 その辺りのお話はまたおいおい… そんなタイ滞在の中で、バンコクに住むタイ人投資家の方とお会いしてきました。 日本。空前絶後の投資先! 彼はもともとファイナンス関係のお仕事をしていたため、富裕層とのコネクションを持っていて、日本への新たな旅のスタイルを提案しています。 それは、日本各地に住みやすい家を準備し、

星野リゾートの評価制度の特徴と課題を考える

昨日は本年前期の評価面談でした。 星野リゾートでの半年毎の評価面談。 もうかれこれ20回以上経験してきました。 今日はその経験から星野リゾートの評価面談で感じていることや課題点を綴ります。 星野リゾートの評価面談の特徴 星野リゾートが評価をどのように捉えているか、まずは採用サイトから抜粋。 評価制度も年々、進化しています。 最近特に感じているのは、一方的に評価される度合いが減ってきたということ。 「あなたは今期の活動は○○だったねぇ」 と受け身で評価してもらうのでは

職場で感謝を伝え合うと起こること

出雲地域ではありがとうのことを「だんだん」と言います。 もともとは江戸時代に使われていた「だんだんありがとう」という言葉で「いろいろとありがとう」という意味だったようです。 そこから「ありがとう」が省略されて、「だんだん」に変化したとのこと。 にしても、可愛くないですか? だんだんって響き… だんだんカードの取り組み 界 玉造の事務所にはこんなかわいいボックスが設置されています。 数年前に取り組み始めたので、ボックスに年季が入っているのはご愛嬌。 島根のアイドル、しま

サービスとおもてなしの違いとは?星野リゾート流のおもてなし

こんにちは、あんでぃです。 私は日々のお仕事として、温泉旅館で「おもてなし」をしています。 おもてなしという言葉は当たり前に使っていますが、とってもふんわりした言葉だなぁ、と感じています。 実際よく使う言葉なので、雰囲気ではわかっているつもり。 だけど、具体的に定義しようと思っても、 「はて?」 と立ち止まってしまいます。 本日はおもてなしとサービスの違いから、 おもてなしとはなんなの? という疑問を整理してみます。 西洋型ホテルサービスと日本旅館のおもてなし 以前、

星野リゾートの不思議な企業文化を実感した四日間

こんにちは、あんでぃです。 先日は出張で4日間東京へ行ってきました。 全国の界、22施設からメンバーが集められ、 よりよい業務内容について意見を交わし合うといった会合が目的。 通称、サミットと呼ばれています。 日々のおもてなし業務から離れ、とにかく議論をしつくす。 最終日にはその結果を各部門のトップの方を招いて、議論し尽くした決定内容をプレゼンテーション。 久々に左脳フル回転の4日間でありました。 そして、改めて星野リゾートの企業文化を体感する時間でもありました。 「星

旅館業においてマルチタスクは最適解ではない?【サービスチーム#6】

先日、とある旅館でパートスタッフとして働いていた知人からこんなお話を聞きました。 (遠くからこの地に旅行にきてくれたお客様に楽しい思い出を作っていただきたい。) 彼女にはそんな純粋な思いがありました。 しかしながら、そんな思いとは裏腹に泣く泣くお仕事を辞めることになってしまったのです。 果たして、さまざまな業務をこなすマルチタスクは旅館業において、最適解と言えるのでしょうか? 今や多くの企業でマルチタスク化が進んでいる 彼女が働いていた旅館だけでなく、今や多くの業界で

就職活動をする時に心がけたいこと

こんにちは、あんでぃです。 今日は就活生に向けて綴ります。 先日、代表星野佳路の就活に関するインタビュー記事を読んでいて、大学時代の就職活動を(遠い目で)思い出していました。 もう20年近く前のこと。 今とは状況が全く違いますが、その時にこの記事を読んでいたら、どんなに心が救われただろう…と。 何をしたいのかわからない学生時代 私は学生時代、これといって打ち込んだものがありませんでした。 大学受験をしたくなかったという理由から、高校受験をめちゃくちゃ頑張って、大学の附属

フラットな組織で先輩たちが求められているもの

アジャイル経営に関する代表・星野佳路のインタビュー記事を読んだ。 ITによる旅行業界の変化、コロナ禍など、将来の予測が困難なこの時代において、組織運営に求められるものがとてつもないスピードで激変している。 まさにホテル・旅館業の中で、星野リゾートの運営は、その変化に対応すべく、アジャイル経営をひた走っていると言える。 しかし、そこには大きな課題があるとも感じている。 アジャイル経営とは、スピード感に優れた組織経営のこと そもそもアジャイル経営とは何か? もともとはソフ