アイドルになんてならないでほしかった
私にはずっと、アイドルにならないでほしい人がいた。
いわゆる「推し」(推しなんて2文字で表してたまるもんか!と本当は思うけど)がいて、その人と出逢った時、彼は「アイドル」という肩書きは持っていなかった。
一言で言い表すのが難しいけれど、彼は俗に言う「配信者」で、歌ってみたを投稿したり、ライブでは素顔を露わにして歌ったり踊ったりもする。傍から見れば彼はもう立派なアイドルで、むしろ彼のきらきらと輝くステージ上の姿をアイドルと呼んであげることは特大の褒め言葉になりうるのかもしれ