デザインの価値
内装デザインも得意な我々ですが、デザインって最終的に形に残るものではなく、頭の中の発想なんですよね。
実際その通りのお店が出来上がっていくわけですが、
それを作るためにはまた別の会社から見積が出て、そこにお金を支払うことでその「カタチ」が出来ます。
ですので、ご理解いただけない場合はよく、
「予算合わないので、設計費を下げてもらえませんか?」と言われます。
僕らにとっては、
オーダーいただいたオムライスを作って、それをお客様が召し上がられた後に、「800円なのはわかっているんですけど600円しかないので。」
と言われているのと同じ状況です。
でも、それはお客さんのリテラシーが低いのかというとそういうわけでもないと僕らは考えます。
もし、その800円のオムライスが今まで食べた事の無いような感動するオムライスだったとしたら、600円しかなかったとしても、どうにかもう200円を持ってこようとすると思うんですよね。
もしくは200円分労働します、とかw
たまたま、オムライスと違って、
「カタチ」を持っていないために、
そのような発想になってしまう傾向が強い。
実感のない商品を扱う、頭の中の知識や経験、発想を商品とする僕らならではの悩みではあるわけです。
ですが、
繰り返しますが、
「感動」すればそのような状況には落ちいらないのです。
有名レストランで、感動した料理、
もしかしたら単純な食材原価で言ったら安いものもあるかもしれない。
ただの人参が手間暇をかけることで、
30円の原価が2000円でも満足するものになっている。
その皿を表現する「知識」と「経験」からくる「発想」と「表現力」が
その付加価値を作り上げるのです。
その付加価値の作り方は、
・時間をかけて煮込む
ことから作り上げているかもしれないし、
・超絶な包丁技での技巧
から作り上げているかもしれない。
だから僕らも、
・厨房器具の知識がすごい
・店舗運営の知識がすごい
・経営数字に強い
・いろいろなお店を知っている
などいろいろな切り口から「付加価値」を作れる可能性はあります。
どちらにせよ、今まで培った「知識」と「経験」を目の前の案件に繋げて「発想」し「表現力」することが大事です。
それが足りていなければ、そこに「価値の創造」が不十分で、僕らの提供するものの価値が「実感」されないのです。