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『第9地区』を見た。

映画『第9地区』を見た。
映画のネタバレを含みます。

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内容紹介

ヨハネスブルグに宇宙船がやってきた。宇宙船の中にいた生き物は地球に降り立ち、地球人といざこざを起こしながら、フェンスで囲まれている地域で生活するようになった。エビと呼ばれたその宇宙人や、宇宙人の武器を狙うギャングが生活している地域は、第9地区と呼ばれるようになった。

そんな第9地区だったが、治安の悪化により近隣住民から不満の声があがるようになる。宇宙人を管理する団体MNUは新しい隔離地域を作り、そこに宇宙人を移住させる計画を立てた。計画の指揮を任されたヴィカスは、武装した軍人たちと第9地区へと向かう。

感想

エビは何をしに地球に来たんだろうかと、見ながらずっと考えてた。地球に来て何する訳でもなく、宇宙船の中で衰弱しきっていたから、漂流に近かったんだと思う。

ゴムを食ったり車や電車をひっくり返したり野蛮な印象をうけるエビたちだが、漂流した先でめちゃくちゃな扱いを受けながらも武器を人間に向けて使わないところとか見るに、すごい賢い種族なのかも。

しかし人間ってのは酷いやつらだね。とっ捕まえた宇宙人を武器の試し打ちに使ったり、人間からエビに変化していくヴィカスを人間扱いせず実験しまくった挙句生きたまま解剖しようとしたり、ヴィカスが逃げ出したらエビとセックスして病気になったなんて嘘をついて指名手配にして。よっぽどエビより人間の方が野蛮よ。

それに引き換え、元人間でありながらもうエビになっちゃうヴィカスを必ず助けに来るって言ったり、エビは良い奴だ。ただちょっと車ひっくり返したり物盗んだり電車破壊したり人の腕ちぎったり武器をギャングに売ったりしてるけど。あれ、エビも大概じゃない?

だから、エビだから野蛮とか人間だから悪いとかじゃなくて、殴られようが騙されようがヴィカスを許しまくる司令官エビみたいな懐の広いやつもいて、エビになってもやけっぱちにならず妻を愛し続けて生きてるヴィカスみたいなのもいて、そんなヴィカスを愛し続けてる妻がいる。種族じゃなくて個を見よう、という風に感じました。

海外のドキュメンタリーのように、ヴィカスを知る人へのインタビューがあって当時のヴィカスが映るみたいな作りだったんだけど、それはテンポが悪く感じてあんまり好きじゃなかった。ヴィカスが逃げ出してからが面白い。

武器のデザインが良かった。軍人が持ってる白い銃とか、銃口でタービンみたいなのが回転しているエビの空気銃とか、あとエビロボ。エビロボはとにかくかっこいい。ちゃんと活躍するし。

面白かったです。

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