【2023年版】思い出の曲達まとめ
2023年の年明けに新卒で入った会社の退職を決め2月に退社。新しい仕事を始めたかと思えば8月末で退社し、この年の瀬に至るまでずっとニートしていました。あんどりゅーです。
今年は電車を使っての外出はほぼなかったこともあり、音楽に触れる時間は相対的には少なかった体感ではあるけれど、その分車で移動していたので実際は平年よりも多くの時間、音楽を聴いていたと思います。おかげで音楽と景色がいつもより密接に結びついているなと感じています。少しだけ思い出の彩度が上がって嬉しいです。
今まで2018年しか書いてこなかった1年の音楽振り返りだけれども、僕が大好きな四月さんが、毎年聴いてきた音楽の振り返りを書いているので、それに触発されて僕も書こうと思った次第です。
結束バンド
2023年ぶっちぎりの1位でした本当にありがとうございました。Apple Musicの1年の振り返りを見たら全曲ランクイン、そしてトップはぶっちぎりでカラカラでした。リョウさん..さすがだよ…。朔ぴの声好きすぎるんよな…。
ちなみにカラカラの作詞作曲はTricotのイッキュウ氏。えーーとですね。僕個人的にイッキュウめっちゃ好きなんすよ。身長高くて強そうな女性。そしてギターゲロウマ奇数拍子マジシャン。大優勝です本当にありがとうございました。
5拍子で始まるイントロはが軽快に進んでいき、震えるほどかっこいいベースラインと共にハーモニクスや解放弦を含んだぼっちのギターが炸裂します。
ギターの観点で言えば、ソロは難しくないんだけれど、全体的にリズム感のキープがキモだと感じました。Bメロがギターとして一番難しい。スライドからの上がってプリングで繋ぐフレーズとかは、ノリ感を維持しながらミュートをしっかりしないと破綻してしまう。
ワイのアポーミュージックの振り返り。結束バンドぶっちぎり過ぎて、なんかもう見る前から予想ついていました。改めて見てみると2位との差が凄過ぎて笑ってしまった。というのもギターを練習する際も原曲流していたので、それも反映されちゃってると思います。にしても聴き過ぎやって。。
映画館で見た「結束バンドLIVE -恒星-」もとにかく最高でした。喜多ちゃん役の育美さん出てきた瞬間涙出てきちゃって、恥ずかし過ぎて周りキョロキョロしながら目元を拭ってました。
自分はギターを始めた中学校1年生くらいにちょうどけいおん!ブームが来てて、当時の僕はバリバリの洋楽かぶれなクソガキだったのもあり「けいおん!なんかぜってー見ないから!しね!」と無駄に息巻いていたのを思い出して、無性に恥ずかしくなる毎日です。
それがTikTokを見ていたら流れてきた秀華祭の映像、ぼっちちゃんのボトルネック奏法で一気に惹かれてアニメ視聴。
今年は多分18周くらいぼっちざろっくのアニメ見てると思います。漫画も全巻買いました。リスアニ!のぼざろ特集も予約して、擦り切れるくらい見ました。恒星のライブチケット外れてまじで落ち込みました。
アニメにハマることなんてまるでなかった人生だったけれど、まさか自分がここまでハマるなんて思っても見なかったです。グッズまで買ってしまった。。ぼっちざらじお!も最新話までフル視聴済みです。本当にありがとうございます。ステッカーください。
練習して弾けるのは「カラカラ」「青春コンプレックス」「あのバンド」のみです。「忘れてやらない」はソロのスウィープが鬼むずくて、多分完成するのは40年後とかだと思います。無理です。
アルバムのほとんどの曲の編曲を担当してらっしゃる三井律郎さんがマジで凄くて、彼のおかげで結束バンドは成り立っていると思っています。とにかくキャッチーな曲調にバカテクなドラム、ギター、ベースを落とし込むのが芸術的。「忘れてやらない」のスウィープなんて本編で一部しか使われないアニソンに入れないだろ。カラカラのイッキュウverもツイッターで聴いたけれど、あの原曲が律郎さんの手にかかればああなってしまうのかと、彼の脳みそにドン引きしました。あそこまで原曲の雰囲気を壊さず、ぼっちちゃんフレーズを入れて、かつリョウさんのクールな雰囲気にうねるベースラインを当てこむあたり、化け物です。
そして全曲に一貫してぼっちちゃんの手癖が現れている点。もう本当のギタリスト後藤ひとりが存在してるんだと錯覚します。特に「ユニゾンチョーキング」「ハンマリングでの下降」「解放弦を含んだハンマリング」弾いててこの辺を強く感じました。そしてなにより弾いてて気持ち良い。こんなに楽しい楽曲が全曲詰まったアルバムなんて他にないんじゃないですかね?80'sハードロックもびっくり。
そして喜多ちゃんパートのバッキングが、マジでかっこいい。ギター初めて1年未満であそこまで弾ける喜多ちゃんが実は一番バケモノでした….。
熱くなりすぎて結束バンドだけで1記事書けるやんけ!!とりあえず全曲好きです!!この話終了〜!!
あたらよ-夏霞
あれ、お前あたらよなんて聴くんですか???
全然好きです。今年こればっかり聴いてました。
1stアルバムの「極夜において月は語らず」もぶっ通して聴いてました。全曲良い。ほんとあたらよって捨て曲がなくて大好きです。
まずあたらよっていうバンド名。由来は万葉集の句に使われている、「明けるのが惜しいほど美しい夜」という意の「可惜夜(あたらよ)」から。
なにそれ、すっげぇ発想。
最近のバンドってなんかチョけた名前で聴く前から萎えちゃうことが個人的にはあるんだけれど、万葉集の言葉からバンド名持ってくるってとんでもねぇな。
あたらよ活動一発目の曲が有名なこれです。
ただのモンスターバンドじゃん????これ一曲目??は?てめぇらONE DIRECTIONかよ??
このあたりから他のバンドもPVの頭に語りを入れてくるようになった気がしますね。
あたらよの曲って特別変わったことをしてるわけでもないし、ギターのフレーズやコードもそこまで他と違っているかと言われればそうでもない。割とシンプルで王道な構成だったりするのに、突き抜けてキャッチーなクセに胸を抉られるような印象を持つのは何故なのだろうか。普通だったら他のアーティストの曲と並べられて埋もれちゃうのがオチなのに、「あたらよ感」を一貫して表現してるのが素敵だと思います。これぞ日本の音楽!って言いたくなる素敵なバンドだと思います。
時より見せる疾走感マシマシな曲とか、割と多くの楽曲にちゃんとギターソロ取っているのがいいよね。ギターのバンド魂、僕はちゃんと受け取っていますよ…!!!
普段メロコアとかエモばっかり聴いてるのになんであたらよ?って話なんですが、2月に職場を退職した際、有給が1ヶ月残っていたので車を走らせて西日本を1周旅をしてたんです。
特に何も決めず、気ままに車を走らせて、車中泊をして朝を迎える。そんな最高な旅の中で現地の人と仲良くなる機会がいくつもありました。その土地で出会ってそこでの生活の話や、何気ない日常を聞けるのがめちゃくちゃ楽しかった。みんないい人ばっかりだったなあ。
特に見る物も行きたい場所も無かったから素通りした京都。滋賀に入ろうとした時直前に出会った京都の人があまりにも素敵な人で、その時間だけがあの旅の思い出を色濃く、そして鮮やかにさせてしまった。
会った時は何気ないドチャクソに可愛い女の子。え、なんでこんな人が俺と一緒にいるの?ってくらい美人で流石に声が震えた。
あとあと聞いたら、大阪は難波でゴリゴリのキャバ嬢だった。キャバ嬢ってシャバの人間と交流するんだ知らなかった。僕はこの瞬間、生まれて初めてキャバ嬢とお話ししました。まさか店の外で話すとは思いもしなかったぜ。
どんどん深掘っていったら、芸能人と全然友達ー☆なんなら身体の関係もあるよー☆みたいなぶっ飛んでる人で、そういう異世界の生き物にめっぽう弱い僕はまんまとコイツカッケェ!となってしまった。異性としてはもちろんだけど人としこういう人種に惹かれてしまうからしょうがない。
結局朝まで過ごした大阪の端っこ。それから彼女を家まで送っていく帰り道、西日に照らされる冬の桂川を横目に、彼女が流したのがあたらよの夏霞でした。その曲だれ?って聞いたら、「あたらよ。あんまり知らないんだけどね」と。曲名はわからなかったので、別れた後に速攻全曲聞こうとザッピングしたら割と早い段階でヒットしたのを思い出す。
まるっきり反対の2月に夏の歌を好きになったのは、遠いものほど綺麗に見えて、思いを馳せてしまう人間の性みたいなものを感じさせて、ちょっぴり感傷的になってしまいました。そして図らずも素敵だなと思ってしまった彼女に対しても、物理的な距離や住む世界が違ったりなど、手の届かない遠さを感じてしまって、より美しく見えてしまったりもした。
いまこうして思い出の1つとして振り返ると、あの旅の中で見たどんな景色よりも、あの帰り道の夕焼けがとびぬけて綺麗で、素敵な時間だったと心を寄り掛からせることができています。そんな刹那的な思い出をあたらよの夏霞に乗せて、たまに思い出したりする2023年でした。こうして思い出の冷凍保存をしてまた明日からも生きていこうと思います。
ちなみに夏霞のPVに出演しているめちゃくちゃ綺麗なモデルさん。
この方は、花柳のぞみさんといって、OLを経験してから叩き上げで女優になられた素晴らしい経歴の持ち主です。彼女の編歴がご本人のTikTokに上がっているのでぜひ見てみてください。垢抜けレベルがカンストしてます。https://www.tiktok.com/@hanayagi_gyoza/video/7197728915681496322
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こっからはマスロック、エモ祭りだ!というのもTwitterで音楽を発信してらっしゃるHoliday! RecordsさんのツイートでBy The End of Summerが流れてきた瞬間にどハマりしてしまい、今年1年はいわゆる5th Wave Emoや最近のマスロック、EMOにどっぷり浸かっていました。
僕の人生の原点はそれこそ2000年代初頭のEMO/POP PUNKな訳であって、ここにきてリアルタイムでEMOの世界にハマるとは思っても見なかったです。しかもほとんど日本のバンドたち。Origami Angelも全然好きですけどね。COVETは来日公演行かなかったの死ぬほど後悔しています。
この音楽カッケェ!!ってなったら1年前にすでにホリレコさんが紹介してたわー!ってのが20回くらいあった2023年。それくらい情報の鮮度や感度が素敵な方ですのでぜひチェックしてみて下ださい。
https://holiday2014.thebase.in/
【Twitter】
https://twitter.com/holiday_distro?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
By The End of Summer
全てはここに書いてあります。(これもホリレコ!!)
大学生の自主制作EPがあの世界的バンド、THE 1975が公開したプレイリストに載ってしまうという珍事が起きたらしく、僕もその字面のインパクトの強さに惹かれ聴きました。
バンドメンバーの宮崎さんがインタビューの中で、なぜTHE 1975が取り上げたと思う?との質問に対し、
「音楽好きに共通する、俺はニッチなものを聴いてるんだせ!という特性みたいなものが、世界的なバンドの人でも持っていたんだと思います」
めちゃくちゃ端折ったけど、と言っていたのがすごい印象的でした。確かにTHE 1975のエッセンスにEMOがあるのは割と有名な話。だけれども文化的には離れたところにあるアジアの島国の音楽をもチェックしてる点に、確かに親近感を覚えました。僕も最近はインドネシアEMO、大好きです。
やっっっっっっっっっっばくないですかこのイントロ????
絶対に気温は27度。空が突き抜けるほど高くて、うだるような夏の暑さが退いたまさしくEND OF SUMMER!!マスロック特有のタッピングフレーズと、抜けの良いOverDriveと共にコードが走り抜ける。そして決してお世辞にも上手い!とは言えないけど惹きつけるボーカル。これです。これがいいんです。魂を感じる純なボーカルが今一番沁みるんです。
今のご時世、素人でもプロと同じ機材を揃えられて、ミックスやマスタリングも人によってはほぼ完璧に行える中、ちょっとボーカルの声小さいかな?ピッチのズレやノイズ多め?みたいな荒削りさがあるからこそ、誰かの琴線をぶち鳴らしてしまうことがあるんです。これは下手!雑!という話でなくて、人の耳に届くまでの人間味みたいなのを感じられる瞬間がたまらなく好きという、僕のフェチズムのような話です。えっちな動画も素人モノの方が興奮するじゃん???
主語が大きすぎるけれど音楽を好きな人は、こういう音楽を一生探し続けて、自分だけの宝物にしてニヤニヤするんだと思います。だからTHE 1975のマシューもこのバンドに辿り着いたんだろうなと、それを思ってもまたニヤニヤ。
これがきっとパッキパキに均されて、整った状態の楽曲として再録しても響かないんだろうなとも思います。例に挙げると、THE ラブ人間の「大人と子供 -初夏のテーマ-」って曲があるんですけど、300円で売られていた自主制作盤に収録されているバージョンの方が、圧倒的に、それはもう圧倒的に良かったりするんです。メジャーに移籍した後に再録された楽曲を聴いても、自分でもびっくりするほど響かない。音楽って別に綺麗に完成されたものだから響くって訳じゃないんだ、と実感した17歳の冬。
ちなみにこのバンド、ボーカルが途中で変わっているんですけど、どっちのボーカルもたまらなく良いです。現在の久保さんはドライブがかった声、一方、前メンバーのバージョンは高音が伸びやかで今どきな印象。ボーカルが違うと同じ曲でもここまで違いがでるのかと、再確認させてくれました。どっちも好きなんだよなぁ。
そもそも初期の段階から完全に完成されています。録音環境やミックスの話をしたまでであって、演奏や曲の完成度はもうそりゃ最高です。
7th Jet Balloon
これもホリレコ..。結局全部ホリレコに書いてあるやん。なんか書く気力削がれてきたな。。頑張れ自分..!
長野出身のEMOバンド。美イントロ、美ボイス、美曲展開。役満。ありがとうございました。
今までの人生、大好きな楽曲のほぼ全ての共通点として圧倒的にイントロがかっこいいことなんです。特にギターのアルペジオやピアノのフレーズに弱い。ここで紹介する全てのマスロックバンドに共通することなんですが、イントロが全部綺麗なんです。7th Jet Balloonもご多分に漏れず。
楽曲もさることながら個人的にはジャケットと曲名がツボなんですよね。
【右 plesant,sadness,and… (2023)】馬鹿みたいに綺麗な羊雲と夕焼け。みなさんの写真フォルダには10枚くらいこんな写真入ってるでしょ?そしてただの空の写真なのに、撮った自分にしかわからないその日の記憶や思い出みたいのもこびり付いているでしょ?そんな錯覚に陥らせてくれるジャケット。タイトル名もなんかカッケェな??余韻感じちゃうよ…。
【中 This Town Needs Jiro (2022)】ないんだろ…。わかるよ。長野だもんな。広いし山だし都市部は限られてるし。このジャケットどこだろう。明らかに宅麺しているんだけれど、多分富士丸系だと思うぞ。荒めの豚に、ほとんど刻んでねぇだろと言いたい荒めのニンニク、クタヤサイ、座布団アブラ。美味しいよね。わかる。
曲はかっこいいです。コーラスワークが素晴らしい。腹減ったな。
【左 I Use A Wooden Bat When I Play Baseball (2021)】
硬式なのかな。リトルかな。シニアかな。バッティング矯正中で竹バットでも使っているのかな。知らんけど。でも金属とかビヨンドのほうが飛ぶよね。
年を重ねるごとに楽曲とメロディーラインは格段に洗練されています。特に名前におふざけが入っている頃は、マスロック的な印象はそこまでないが、2023年になってからはいわゆる5th waveなアプローチが増え、ギターフレーズの引き出しが増えた印象。ギターの厚みがあるのに抜けが良いドライブも耳心地が良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=hDo4onR7fhw
ANORAK!
まさしく“SUPERNICEBOYS“な東京出身4人組マスロック/EMOバンド。
はい、イントロ職人です。マスロックやこの世代のEMOは、そりゃもうAmerican Football譲りの美イントロが音楽性における1つの特徴ではあるものの、ANORAK!は国内バンドの中で頭ひとつ飛び抜けていると思います。
2022年リリースのセルフタイトル、ANORAK!
曲名は全て都内の地名。そして全楽曲の尺が2:30以下でまとめられ、全体的にテンポ感の良いアルバムとなっている。が、その短い曲の中で、思わずニヤっとしてしまうような展開がいくつも散りばめられており、もっと食べたい!聴きたい!となってしまう余韻が聴くものの感情を刺激する。
一曲目の「中野」からこのアルバムの価値を一瞬で分からしめてくれるイントロ。
そこから2曲目の「浅草」への転換は、実際にライブハウスで聴くのを想像するといつも鳥肌を抑えきれない。
3曲目「表参道」。約2分の楽曲の中に散りばめられた宝石のようなギターフレーズ。それを輝かせるように後半に変化する曲展開。この短い時間の中で、記憶の中の物寂しさが加速するような、まさしくエモの名曲だと思います。そしてANORAK!では珍しい日本語で歌われているのも、ストレートに胸に響く要因かと思います。
そして15曲目のラスト。中野から始まり、東京23区外(八王子、調布)を経て、都心部(渋谷、新宿、池袋)を通り、途中に聖蹟桜ヶ丘を挟んで、ラストの曲「北千住」
最後に「北千住」を持ってくるあたりよ。これがもし最後の曲が「渋谷」や「下北沢」なら、街としての印象があまりにも出来上がりすぎて、このアルバムの意味やANORAK!というバンドとしての見えないストーリーが、安直かつストレートにリスナーの頭の中に思い起こされて、想像の余白が薄れてしまう。だからこその北千住。洗練された都会でもなく、不安定なカオス感とそこにいた人だけが感じられる何かがあるんだ、という影がある街。
そこに溢れるように載っかるANORAK!のサウンドが、ぐるぐると都内を巡ったアルバムの最後にふさわしい楽曲になっている。そしてやっぱりギターはテレキャスター。僕はテレキャス使ってるバンドを本当に好きになるな。
Japanese Football
2023年はこのバンドに出会えて本当によかったです。マジでありがとうございました。Holiday! Recordsさん、Ungulatesさん、マジでありがとうございました。あなた方の情報発信のおかげです。
まずこれもマスロック/EMO。がしかしちょっとレベルが違う。こんな島国に突如グローバルスタンダードなバンドが迷い込んでしまったとも言うべきか。
というのもVo./GuitarがJack Chambersさんというガチネイティブ。ちなみに日本語もペラペラ。MCで普通に冗談言いまくって会場沸かせてます。
んでこのJackさんの歌声が半端ないんです。今まで紹介した3バンドはサウンド面こそ、メロディックなマスロックで共通しており、それぞれのバンドで色々な影響が垣間見えて楽しいのですが、やはりボーカルは細め。どうしてもインディーズバンドのボーカルという、なにか越えられない壁のようなものを感じてしまう節もあります。めっちゃ好きだしカッコいいんだけどね。
が、Jackさんの歌声がとにかく一線を画している。どこまででも伸びていくふっっとい歌声。耳心地の良い高音域。そしてガチな英詞で醸し出される本物感..。これは..敵わないです..。USの現地バンドを見つけてしまったような高揚感。けれど日本でライブ見に行けちゃうというまさしく奇跡。
サウンド面もまた他の3バンドとは違った印象を持たせます。他のバンドはマスロック的なギターアプローチの上にサウンドが載っかっている印象ですが、Japanse Footballは一貫してバンドとしてのグルーヴの中にマスロック的なフレーズがあるというイメージでしょうか。
他のバンドはギターをメロディを聴きにいく、のようなモチベーションなんですが、Japanse Footballは1曲の塊として味わいたい、そんな気持ちなんです。要所要所でギターが入るからこそ、全体としての調和が取れて、まとまりが出る。かといってイントロからかっ飛ばしで美メロ美イントロが炸裂してるんですけどね。
Japanese Footballだけは本当にこの1年聴いてきて大好きだったので、ライブに行きました。普段ライブに行く方ではないのでめちゃくちゃ緊張しながら、音楽やってそうな身内で固まってるライブハウスにコソコソと侵入。あの瞬間隠キャにはマジで苦手。
肝心のライブですが、、、、、、、口から音源、手から音源、耳に音源、ってか音源以上でした。なんだこれ?どうしてこんなキャパでライブやってんだ??
ボーカル:ゲロうま。原曲キー。音源以上、ニトリ。ってかギターもうますぎて笑っちゃった。Reflections Of Youのソロマジでミスないしどうなってんねん。
ドラム:ゲロうま。楽しそう。本当に楽しそう。ライブ中バスドラの位置ズレちゃって大変そうでした。笑顔が素敵。
ベース:ゲロうま。こちらも楽しそう。子宮に響く。JackさんにMCでいじられててなんかよかった。
ギター:げっっろうま。マスロック系のバンドのライブ初めてみたけどこんなうまいの?????意味わかんね。
頼むから早く次のアルバム出してくださいお願いします。今僕が一番新譜を聴きたいバンドなんです。大好きです。
ちなみにVo.のJackさん、本職はウィスキー蒸留所のアンバサダーとのこと。なんてオシャなんだ。https://www.instagram.com/whiskyjack.jp/
しかも20歳で日本来て京大卒..。化け物じゃんカッケェよ…。インスタいつも楽しそうな更新ばかりで素敵です。
kurayamisaka-Farewell
はーーーい問答無用。5年後絶対に売れてまーーす。来年は絶対にライブ観に行くんだ…!
この記事を書いたら、なんとボーカルのさっちゃんさんからツイッターでリプを貰いました。死ぬほど嬉しかったです。
わかります?あんなにパンク!メロコア!とか言っていた少年だったのに、もう今年はこんなんばっかりです。そうです。僕はディストーションサウンドに疲れたんです。次行ってみよう!
阿部真央-貴方の恋人になりたいのです
この夏、好きになった人に振られたのでずっと聞いてました。https://note.com/andrew_gomikuzu/n/nd3b871692286
この曲がリリースされた時は中学生。恋愛なんぞ知らずにぼんやり聴いていたけれど、多感な時期に聴いていた曲っていうのは一生ものな訳で、こうして大人になった今も寄りかかることができています。
10代の内にたーくさん音楽に触れておくと、きっといいことがある。あなたの人生の彩度がぐっと上がる。僕はそう信じてやまないです。
阿部真央はもともとロック色の強いバンドサウンド売り出し方で、デビューアルバムの「ふりぃ」では、いわゆるYUIから受け継がれてきたアコギ女子とは一線違った味を出している。そんな彼女がデビューアルバムのリリースから半年足らずで出した「貴方の恋人になりたいのです」は、これまでのサウンドとは一転、まるで夏の終わりが浮かんでくるような優しくも儚い曲で、阿部真央の歌唱力の高さと幅が窺える。本当に歌が上手い。声量お化け。
声帯の手術を経てもなお力強い歌声を現在も維持しているのは本当にすごい。歌い方も絶妙に変えており、手術前と後で二度楽しめる。かっけぇママだよな本当に。
「昨日送ったメールの返事はやはり夜が明けた今もこないまま」
もーーーーなにこの歌詞!!!!!
この1文で始まる歌詞には、どれだけの人の共感の的になったことだろうか。メールという言葉に自分が生きてきた道のりを感じてしまうけれど、切ない感情の本質はどこまで行っても同じところにあるなと感じる。そんでもって好きな人からのラインって返ってこねぇよな!!!
Bメロで、意中の人への問いかけにある
「バイトはなんですか?」「彼女はいますか?」のフレーズが2番に入ると
「どんな人が好き?」「髪の長さは?」とタメ口になって、二人の距離が少し縮まったのが伺えます。これだけでもう悶えてしまいませんかね???(迫真)
2023年…花火行きたかったなぁ…。一緒に行きたかった人の顔がすぐに浮かぶせいで、少ししょっぱい思い出が顔をのぞかせる。
Youtubeのコメント欄に寄せられたみんなからのエピソードが最高すぎて、これをおかずに毎日ご飯食べてます!!!僕も貴方の恋人になりたかったなぁあああ!!!あーーーあ!!!しーーーらね!!!
私立恵比寿中学-青春ゾンビィィズ
その好きだった人がおすすめしてきた曲だよ!!!バーカバーカ!!!ずっと聴いてたよ!!!だって好きな人の好きなもの知りたいじゃん!!!バーカバーカ!!
アイドルとかはもともと興味なくて全然触れてこなかったんですけど、この曲は展開がとても素敵で思わず好きになってしまいました。Bメロにサビっぽさがあるのに、そこを思いっきり裏切ってきてサビに突入する展開、大好きなんです。kurayamisakaのfarewellも全くもって同じ。好物。
夏のキラキラ感がバシバシに伝わってくるのに、透き通る夕暮れの空のような喪失感をともなったサビ、やばくないですか??しかも3:40-からのラスサビに入るとバックで鳴っているコード進行が変わるんです!!!ここがまっっっっっっっっっじで好きで、気づいた時思わず涙出そうになりました。ラスサビ以外は拍に則って進んでいくんですが、ラストはクライマックス感を持たせて刻んでいき駆け上がって行く。。楽しい今この瞬間が、まさしく終わろうとしているのを客観的に感じて、また胸が締め付けられてしまうあの感じわかります??泣くじゃんこんなの。
とまあ、曲の素敵さにも触れたのですが、実は歌詞もすごい。
いきなりこの歌詞で曲が始まります。
「りっしんべん」と「ゆるがせ」が惹かれ合う幕開けのライブ…!?
「すげぇ歌詞だ…」
忽せ(ゆるがせ)の意味は、
おろそかにする、いい加減、 無視して相手にしない。
立心偏は主に感情や思考といった心の動きに関する漢字に使われる。つまり人の心が動くものを表す。
忽に立心偏がくっつくと、惚れる(ほれる)になる…。
あーーーー!!片思いしてるジャーーーン!!!
夏に思いっきり遊んだ次の日に、よくやく実感する日焼けのジリジリ。ああ楽しかったなと思いを馳せつつも、ここから始まる一夏のストーリを予感させる最高の歌詞だと思います。
こんなアラサーにならないでください。僕はキュンキュンしてます。
とまあ昔から名前は知っていたけれど全然興味なかったアーティストにハマったんですが
エビ中をちゃんと知った後にこの曲聴いたら、ぼっち・ざ・ろっく!で大号泣したぶりにギャン泣きしてしまいました。これは流石に耐えらんないです。文脈があるアーティストが大好きで、アイドルだろうとロックバンドだろうと、そこまでにストーリーが薄い人たちは興味がないし、そこが濃ければ好きになる自分にとって、彼女たちが歩んできて、経験してきた足跡はあまりにも過酷で、それが音楽に反映されていて本当に素敵だと思いました。そして歌が上手い。すっげぇ上手い。もう泣かせないでください。
ちなみにエビ中のWikipediaクッッッソ長いんで、ファンの力ってすげぇなって感心しました。あとはシンガロン・シンガソンも大好きです。
Thirty Seconds To Mars-Closer To The Edge
現地で観てハマるというなんとも贅沢で最高なハマり方をしたバンドです。もともと名前は知っていたけれど、2000年代によくあるLINKIN PARK系統の楽曲なのかなという勝手なイメージのせいだけで全く聴いてこなかった。のちにそれはファーストアルバムだけというのを知るのは彼らを生で見た後だった。マジで勿体無い。全部ドンギルモアのせいだ!
2023年10月に行ったWhen We Were Young Fest。あの夢のような時間で、Thirty Seconds To Marsを見たのは次のThe Offspringsを待っていた時でした。
Good Charlotteが演奏している合間に、円安で意味わからん値段に跳ね上がったピザを食べ、休憩を終えてメインステージに突撃。今思えばGood Charlotteで休憩ってどんだけ贅沢だよ…。日本じゃヘッドライナー級だぞ..。
夕暮れに染まるラスベガス。そこに登場したジャレット。
映画を見ない僕は、彼が世界的に有名なハリウッドスターという側面を持ち合わせていることすら知らなかったのだが、それでも伝わる圧倒的なオーラに一気に引き込まれた。
有名どころの曲は一通りやってくれたんだけど、感想としては。。
【ジャレット、ロックスターすぎる】
意味がわからない。曲を知らないのに一気に引き込まれる。あとから知ったけどキーもかなり下げてるし、サビは毎度声でないから客に投げてるのにも関わらず、一番印象に残ったステージはThirty Seconds to Marsだ。
バイク用品メーカーであるアルパインスターズのプロテクターやオフロードパンツを巧みに合わせて異世界感を醸し出す衣装のおかげで、他の出演バンドとはルックスも異なり、それがまた彼らへの没入感を助長させる。ステージの照明も彼らから一気にコストがかかったものとなり、野外フェスでこれか..日本じゃありえねぇ..となりました。まさしくエンターテイメントだ!!
他にもThis War をRise AgainstのTimと演ったりと、言葉を失うような出来事が起きまくってました。
マネージャーみたいな女性のカメラがステージのジャレットに被っててクソ邪魔だったのも笑える。
そんななかで僕が一番ハマったのがこちら。
今のように妖艶なジャレットではなく、まだ若々しさ残るこの時代。日本帰ってPV漁りまくったら、とてつもなくかっこよくて失禁しかけました。なんこれ?
2000年代のLINKIN PARKが作り上げたオルタナティブロック、日本でいうなら、あまり好きな表現ではないけどラウドロックという括りから、また一歩脱却しバンドとしての色が確実に乗っているこの楽曲にやられました。本当に良いよね2010年代初頭って。
できればこの曲を原曲キーでやって欲しいのだけど、まあそんなライブ映像はどこにもなくて、ちょっぴり悲しかったりもします。
◇
やっぱりこうして振り返るのってすごくいいなと感じました。思ったよりも、この1年間で自分が聴く音楽の幅が広がっていると感じれてすごく嬉しかったです。歳を重ねるにしたがって、過去のものばかり漁ってしまったり、新しいものへの感動が薄れてしまったり、そんな"老い"に怯えていたけれど、まだ自分はフレッシュな感性を保てているんだと気づけました。
今年はどんな景色を見て、どんな人と出会って、どんな音楽を聴くんだろう。なんだかんだ毎年それぞれに素敵な出会いや思い出があって、振り返ってみると「あれ?結構素敵な人生だな??」と噛み締めております。もちろんそこには音楽がしっかりと寄り添っていて、どこまでも記憶を彩ってくれる。
2024年はいきなりインフルエンザにかかって死にそうですが、バチコリと音楽で感動していきたい所存です。本年もよろしくお願いします。