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生きるって、わるくない。
久しぶりの朝散歩。
たまちゃんに会えました。
「ほぅ〜」という独特の声で呼びかけてはくれたのですが、久しぶりだったので、最初は少し距離を取って、本堂の階段下に引っ込んでいました。
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こういう時、無理に近づいてはいけません。
猫は、マイペースを乱されることを嫌います。
しばらく側に黙って座って景色を眺めていました。
すると、ゆっくり近寄ってきたかと思うと私の膝に乗り、じっくりとポジションを決めて落ち着きました。
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朝の低い気温の中、人間の膝は、ホットカーペット代わりです。
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でも、たまちゃんの肉球は意外に温かく、体重もずっしりしていました。
たまちゃんと私だけが共有している
温かみと重み。
元気でいてくれることが嬉しい。
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境内がまだ静かな朝のほんのひととき。
青空と澄んだ空気に太陽の光が輝いています。
たまちゃんと一緒に眺める景色はさらに美しく見えます。
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ツンと鼻の奥が痛みます。
唐突に、
幸せだ
と感じたのです。
痛いと感じるのも
生きているから。
生きているって
嬉しい。
生きているって
楽しい。
それもこれも、
元気なあなたに会えたから。
生きるって、
わるくない。
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